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2025.08.01

夏休みは家族でどの美術館へ行く? 涼しく楽しめる注目施設を紹介

夏休みは、家族で涼しく快適に過ごせる美術館がおすすめ! 東京や関西、北海道など全国の注目美術館から、子どもが楽しめる体験型イベントや自由研究に役立つ企画まで徹底ガイド。授乳室やおむつ替えスペースなどの子連れ安心ポイント、混雑回避のコツもまとめました。今年の夏休みは、学びと遊びを両立できる美術館で、家族の思い出をつくりませんか?

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Summary

  • 夏休みの美術館は、涼しく過ごせる親子の人気おでかけスポット。
  • 地域ごとの注目美術館を、子連れ安心設備・イベント情報とあわせて紹介。
  • 混雑や失敗を避けるには、公式サイト・SNSで最新情報&チケット購入が重要。

夏休みの美術館は、静かで涼しく過ごせる貴重な場所です。展示を鑑賞するだけでなく、子どもが参加できる体験型イベントや、自由研究に役立つ企画が充実しているのも特徴です。2025年の夏休みの美術館について、最新の開催情報を地域別に整理し、子育て世代が安心して出かけられるようにサポートします。

地域別に見る、夏休みに行きたい美術館ガイド

せっかくの夏休み。遠出はできないけど、どこかに連れて行きたい! そんな声に応えるため、主要地域ごとに行ける美術館を紹介します。

首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)の注目施設

首都圏には、美術館に行く目的が、鑑賞だけで終わらないよう工夫された施設が多数あります。アート体験や、周辺散策を通じて、子どもも大人も楽しめる美術館について紹介します。

東京都

東京都・豊洲にある【チームラボプラネッツ TOKYO DMM.com】は、体験型アートミュージアムとして、子ども連れの家族にも人気のスポットです。

光と音、水や鏡などを使った空間に入り込む、没入型の作品群は、見るだけでなく「からだごと感じる」体験を可能にします。作品の一部は、触れると反応したり、自分の動きで変化したりする仕組みになっていて、好奇心旺盛な子どもたちの感性を刺激しますよ。

 3歳以下は無料で入場でき、ベビーカーは入口で預かり対応もあるため、小さな子ども連れでも訪れやすい施設です。

新宿区・四谷にある【東京おもちゃ美術館】は、廃校になった小学校を再活用した、体験型ミュージアムです。

0歳の赤ちゃんから小学生、大人まで、幅広い世代が「おもちゃで遊ぶこと」を通じて、想像力や感性を育むことができますよ。

乳幼児向けの「赤ちゃん木育ひろば」や、電動糸のこを使った木工制作体験なども用意されており、親子で楽しみたい人にもぴったりです。授乳室やおむつ交換台などの設備も完備されていて、夏の外出先としても安心です。

事前にオンラインチケットを購入できるため、訪問前に公式サイトをチェックしておくことをおすすめします。

チームラボ
(c) Adobe Stock

神奈川県

東京湾を一望できるガラス張りの展示室と、緑豊かな観音崎の自然に囲まれたロケーションを楽しめるのが【横須賀美術館】です。展示室をめぐったあとに、芝生広場や屋上から海を眺めながらひと息つくことができ、のびのびと過ごせますよ。

2025年夏は、親子で楽しめる創作ワークショップの開催が予定されており、作品との関わりを深めるきっかけになります。

2024年春にリニューアルオープンした【横浜美術館】は、みなとみらい駅直結の立地と、子ども向けの教育プログラムが充実している点で、子育て世代からも注目を集めています。

2025年夏の特別展として「佐藤雅彦展 新しい×(作り方+分かり方)」が開催されています。『ピタゴラスイッチ』などで知られる佐藤雅彦さんの“ものの見方・考え方”に注目した展覧会で、作品の裏側にある「思考の作り方」に触れられる内容となっています。

館内には、親子で過ごせる休憩スペースやおむつ交換台、授乳室もあり、長時間の滞在でも安心ですよ。

埼玉県

図書館・美術館・博物館・アニメ施設が融合した文化複合施設として注目されているのが、所沢市にある【角川武蔵野ミュージアム】です。館内は隈研吾氏が設計を手がけた石造りの迫力ある空間で、知的好奇心を刺激する展示が広がっています。

夏休み期間には、プロジェクションマッピングを使った没入型アート「浮世絵 RE:BORN」や高畑勲・宮崎駿コンビの名作アニメを紹介する「パンダコパンダ展」など、子どもから大人まで楽しめる体験型の展示が多数開催されます。

施設内には飲食店やカフェスペースもあり、滞在時間に合わせて無理なくスケジュールが組めますよ。屋内施設なので猛暑でも安心ですね。

千葉県

千葉県で注目されているのは、【千葉県立美術館】です。京葉線「千葉みなと駅」から徒歩圏内とアクセスもよく、敷地内には屋外彫刻や芝生スペースもあり、家族でゆったりと過ごすことができますよ。

2025年の夏は、子ども向けの体験型企画「ぐるぐる?アート夏やすみ」が7月19日から約40日間にわたって開催されます。

期間中は、創作活動ができる「アトリエ開放」や、自由研究にも役立つワークショップが随時実施されており、作品を「見る」だけでなく、「創る」、「参加する」楽しさを体験できます。

親子で絵画
(c) Adobe Stock

関西エリア(大阪・京都・兵庫など)のおすすめ美術館

関西エリアには、歴史や文化に根ざした美術館が多く、2025年夏には親子で訪れやすい展示や企画が充実しています。観光と組み合わせて訪れる方も多いため、アクセスに配慮のある施設がそろっていますよ。

大阪府

大阪府では【あべのハルカス美術館】が注目されています。近鉄「大阪阿部野橋駅」やJR・地下鉄「天王寺駅」から直結というアクセスのよさが魅力の都市型ミュージアムです。

2025年夏の注目企画として、「深堀隆介展 水面のゆらぎの中へ」が開催されます。透明樹脂に何層も絵の具を重ねて描くことで、まるで本物の金魚が水の中を泳いでいるかのように見える立体的な作品は、子どもたちの目を引き、親子で見入ってしまう展示です。

また、美術館のすぐ近くには授乳室や多目的トイレなどの設備も整っており、小さな子ども連れでも無理なく滞在できますよ。館内のミュージアムショップには、展覧会にちなんだグッズや書籍もそろっており、帰宅後も余韻を楽しめそうです。

京都府

京都府のおすすめは【京都国際マンガミュージアム】です。「読む・学ぶ・体験する」をテーマにした体験型施設です。

地下鉄・烏丸御池駅からすぐの立地で、ベビーカーや授乳スペースの設備も整っています。親子での来館も安心ですね。

兵庫県

兵庫県姫路市の【兵庫県立こどもの館】は、自然豊かな桜山湖のほとりにある大型児童館です。建築家・安藤忠雄氏の設計による施設で、「遊び・学び・ふれあい」をテーマに、創造力や感性を育む空間が整っています。

親子で遊べる室内広場や、紙芝居や工作などのイベントも開催。夏休み期間中は、自由研究にも使える体験プログラムが豊富に用意されています。授乳室やおむつ替え台もあり、入館無料で気軽に楽しめるのも魅力です。

東海・九州などの個性派美術館

2025年の夏休みは、移動を含めた家族の時間そのものを楽しめる、個性豊かな施設に目を向けてみるのも一案です。

静岡県

長泉町クレマチスの丘にある【ビュフェこども美術館】は、ベルナール・ビュフェ美術館に併設された、子どものための体験型アート空間です。木の温もりを感じる館内には、靴を脱いで過ごせる安心のスペースや、木のボールプール、絵本の読み聞かせコーナーなどが用意されており、子どもが五感を使ってアートに親しめる工夫がつまっていますよ。

中学生以下は入館無料で、授乳室やおむつ替えスペースも完備されており、初めての美術館体験にもおすすめです。

熊本県

九州エリアでは、熊本市中央区にある【熊本市現代美術館】は、商業施設の中にありながら、静かで落ち着いた空間が広がる美術館です。小さな子ども連れでも訪れやすく、親子でゆっくり過ごせるスポットとして、夏休みにも人気があります。

工作やワークショップが体験できる「アートラボマーケット」や、子供用アトリエなども用意されており、鑑賞と遊びのバランスが取れた時間を過ごすことができます。

館内には、授乳室やベビーカー置き場なども完備されており、初めて美術館に訪れる親子にも安心の設備が整っています。

美術館
(c) Adobe Stock

美術館に行く前に確認したいこと―失敗を防ぐための事前チェックポイント

楽しみにしていたはずの外出が、情報不足のせいで慌ただしいものになってしまうこともあります。ここでは、訪問前に確認しておきたい実用的なチェック項目を整理します。

公式サイトやSNSで何を確認するべきか?

展示の開催日や開館時間の変更、事前予約制の有無などは、当日の混乱を避けるためにも必ず確認しておきたい項目です。特に夏季はイベントの入れ替えや臨時休館がある施設もあり、最新情報を見ておくと安心です。

SNSでは、公式アカウントによる混雑傾向の案内が発信されていることもあります。

子連れでも安心な設備やサービスを調べる方法

小さな子どもと一緒に訪れる場合、設備面の事前確認が大切です。授乳室やおむつ交換台の場所、ベビーカーの使用可否などは、美術館の「施設案内」や「よくある質問」ページに掲載されていることが多いです。

暑い時期には館内の休憩スペースや給水場所の有無も重要になります。家族で共有できるメモにまとめておくと、現地での役割分担がしやすいかもしれません。

チケット購入と混雑回避のコツ

混雑を避けたいときは、日時指定制のチケットを導入している美術館をチェックしてみてください。オンラインで事前購入しておくことで、入場がスムーズになりますよ。

会場によっては「午前中は子連れが多い」「夕方は比較的空いている」といった傾向が見られることもあるため、口コミやレビューも情報源になります。

最後に

POINT

  • 地域別に、親子で楽しめる美術館・夏の注目イベントをチェック。
  • 体験型アートやワークショップが充実し、自由研究にも役立つ。
  • オンラインチケットや日時指定制の利用で、快適に美術館を満喫しよう。

2025年の夏休みは、美術館を「学び」と「遊び」の両面から楽しむ絶好のチャンスです。子どもの年齢や関心に合わせて選べば、展示を見るだけでなく、対話や創作の機会も広がります。事前に情報を押さえて、家族の記憶に残るひとときを過ごしてみてください。

TOP・アイキャッチ画像/(c) Adobe Stock

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執筆

子どもクリエイティブ・ラボ ナビゲーター・もぱ

子育て世代向けに、食べる楽しさと作る喜びを提案する京都メディアライン専属ライター。2025年より子育て応援サイト「HugKum」で料理記事〈HugKum 時短レシピ隊〉の連載を担当しています。 お子さま一人ひとりの成長に寄り添い、その子らしい自由な発想とクリエイティブな表現を育む自宅訪問型の造形指導も行っています。

ライター所属:京都メディアライン


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