「無事に到着されましたら、ご一報いただけますと幸いです」
訪問や出張など、相手の安全を気づかう場面で使われます。「ご一報いただけますと幸いです」は丁寧で温かみを感じる依頼表現ですね。
「採用の可否につきましては、後日あらためてご一報申し上げます」
「申し上げます」は「言う」の謙譲語で、相手に対する敬意を表します。「こちらから後日お知らせします」という意味で、フォーマルな通知文などに向いています。
「本件について進展がありましたら、こちらからご一報いたします」
「いたします」は「する」の謙譲語で、自分の行動を控えめに述べることで、相手に対する敬意を表します。「ご一報いたします」は、ビジネスシーンでの会話や上司へのメールなど幅広い場面で使える表現です。

二重敬語に注意
ビジネスメールでは、丁寧に伝えようとするあまり「二重敬語」になってしまうこともあります。ここでは、注意点を確認しておきましょう。
「ご一報させていただきます」は正しい敬語?
「ご一報させていただきます」の構成は、ご一報さ(終止形ご連絡するで謙譲語)+せ(助動詞せる)+ていただく(補助動詞で、「〜てもらう」の謙譲語)となり、文法上は「二重敬語」とされることがあります。
しかし、現代のビジネスシーンでは、「ご一報させていただきます」は広く使われているのも事実。
過度にかしこまった印象を避けたい場合や、端的でスマートにまとめたい場合には、「ご一報いたします」「ご一報します」といったシンプルな言い回しがおすすめです。
最後に
POINT
- 「ご一報」は一度だけ・簡単に知らせることを意味。
- 「連絡」との違いは、一方的な報告か相互のやりとりかにある。
- 敬語表現の例としては「ご一報いたします」「ご一報申し上げます」など。
何気なく使っていましたが、「一報」と「連絡」の違いが明確になりましたね。状況に合わせて、「ご一報」という言葉を使いこなしてください。
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Domani編集部
Domaniは1997年に小学館から創刊された30代・40代キャリア女性に向けたファッション雑誌。タイトルはイタリア語で「明日」を意味し、同じくイタリア語で「今日」を表す姉妹誌『Oggi』とともに働く女性を応援するコンテンツを発信している。現在 Domaniはデジタルメディアに特化し、「働くママ」に向けたファッション&ビューティをWEBサイトとSNSで展開。働く自分、家族と過ごす自分、その境目がないほどに忙しい毎日を送るワーキングマザーたちが、効率良くおしゃれや美容を楽しみ、子供との時間をハッピーに過ごすための多様な情報を、発信力のある個性豊かな人気ママモデルや読者モデル、ファッション感度の高いエディターを通して発信中。
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