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2025.12.14

「鏡開き」はいつ? 地域差・意味・食べ方までわかりやすく解説

鏡開きはいつ?と迷ったらこの記事へ。現在は1月11日が一般的ですが、かつては20日とされ、地域によっても異なります。鏡餅を食べる意味や「開く」という言葉の由来、刃物を避ける理由まで丁寧に解説。

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Summary

  • 鏡開きは現在、1月11日に行うのが一般的です。
  • 地域によっては15日や20日に行う場合もあり、さまざまです。
  • 刃物は使わず、手や木槌で餅を割るのが習わしです。

年明けの恒例行事として、「鏡開き」があります。「今年は何日?」「地域で違うの?」そんな疑問が出てきますよね。

この記事では、2025年の鏡開きの日付から、由来や意味、地域によっての違い、鏡餅の食べ方まで、実生活に役立つ情報をわかりやすく紹介します。

「鏡開き」はいつ行う?

年明けの恒例行事である「鏡開き」はいつ行うのが正式なのでしょうか? ここでは、日付を明らかにすると共に、鏡開きの由来と背景を紹介します。

現在は1月11日とされている理由

現在、鏡開きは1月11日に行うのが一般的です。

この日付には、歴史的な経緯が関わっています。かつては1月20日が主流でしたが、江戸時代の3代将軍・徳川家光の忌日が20日であったため、この日を避けて11日に繰り上げられたという説があります。

年神様に供えた鏡餅を下ろして食べるこの行事は、正月の節目として今も多くの場面で大切にされています。

1月11日 カレンダー
(c)Adobe Stock

異なる日付で行う地域差も

「鏡開き」の日付は、全国で一律に1月11日とは限りません。地域によっては、1月7日まで、または15日や20日に行う例もあり、地域によってさまざまです。

本来、鏡開きは正月の祭りや年神様を祀る期間の終わりを意味していました。しかし、「開く」という語感や暦の混乱から、次第に仕事始めの意味として解されることが多くなりました。

現在一般的な1月11日も、商家の蔵開き(仕事始め)と一致しています。このように、年神様を送る儀礼と世間の仕事始めという二つの意味合いが混在したことが、2日や4日など、地域や家々によって異なる日付で行われる原因となっています。

参考:『日本の歳時記』、『日本大百科全書』、『日本国語大辞典』(すべて小学館)

鏡開きは本来1月20日だったが、現在は1月11日が一般的。

「鏡開き」の意味と由来

なんとなく「お餅を食べる日」として覚えていても、なぜこの行事が現代まで続いてきたのかを説明できる人は多くありません。

ここでは、「鏡開き」の持つ意味と由来を整理しておきましょう。

「鏡開き」とはどんな行事?

「鏡開き」は地域によっては、「鏡割り」「お供えくずし」「具足(ぐそく)開き」など、さまざまな呼び名があります。

正月の祭りを締めくくる意味を持つ行事であり、鏡餅に宿った年神様の力をいただくことで、新しい年の無病息災を願います。

稲作の儀礼に由来する側面も持つことから、年神への感謝を表す風習として今に伝えられています。

鏡餅
(c)Adobe Stock

なぜ「開く」と言うの?

硬くなった鏡餅を扱う際、刃物で「切る」ことや、「割る」という言葉は、特に武家において切腹を連想させるため縁起が悪いとされました。そこで、木槌や手で砕く行為を、「開く」という表現に言い換えたのです。

「鏡開き」は、祝いの言葉として工夫されたもの。言葉を大切にした、昔の人の感性がこの行事名に表れています。

参考:『日本の歳時記』、『日本大百科全書』、『日本国語大辞典』、『全文全訳古語辞典』(すべて小学館)

鏡開きは、年神様へ感謝をする行事。

「鏡開き」の日にやるべきこと・避けたいこと

「鏡開き」の行事には、「お餅はどう扱うか?」「刃物は使っていいのか?」といった、現代では迷いやすい部分がありますよね。古くから受け継がれてきた行事を、現代の日常に正しく受け継ぐために、あらためて確認しておきましょう。

鏡餅をどう食べるのがいい?

「鏡開き」で年神様から下ろした鏡餅は、雑煮や汁粉などにしていただくのが一般的です。

かつて武家の家では、男子は鎧兜に供えた具足餅を、婦人は鏡台に供えた鏡餅を雑煮にして食べる風習がありました。

現在では、武道の寒稽古(かんげいこ)の後、鏡餅で汁粉をつくって食べる行事として引き継がれている例もありますよ。

ぜんざい
(c)Adobe Stock

避けるべきNG行動とは?

鏡餅は、刃物で切るのを避けるのが昔からのならわしです。

「切る」「割る」という言葉は、特に武家社会において縁起が悪いとされてきたことから、刃物は厳禁とされました。

現代では、最初から切る必要のない小さなお餅を用意したり、乾燥させてから砕きやすくするなどの工夫も見られます。

いつまでに食べる?

鏡餅を下ろして食べることは、正月の祭りの終わりを示す意味を持ちます。

そのため、鏡開きの日を迎えたら、飾ったままにせず、年神様の力をいただくという感謝の気持ちを込めて食べるのが基本です。

参考:『日本の歳時記』、『日本大百科全書』、『日本国語大辞典』(すべて小学館)

鏡餅は刃物を使わずに調理し、感謝していただくのが基本。

最後に

POINT

  • 鏡開きの日付は、かつての主流は1月20日でした。その名残が残る地域もあります。
  • 「開く」は縁起を担ぎ、「切る」「割る」を避けた言い換え言葉です。
  • 餅は手や木槌で扱い、感謝を込めて食べるのが伝統的な作法です。

鏡開きは、単に鏡餅を食べる日ではなく、年神様への感謝と正月の締めくくりという意味が込められた行事です。

日付の由来や言葉の背景を知ることで、この伝統的な行事の本質が理解できたはずです。ご家庭や職場でこの行事を話題にするとき、今回学んだ知識を生かしていただけたらうれしいです。

TOP・アイキャッチ・吹き出し画像/(c) Adobe Stock

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Domani編集部

Domaniは1997年に小学館から創刊された30代・40代キャリア女性に向けたファッション雑誌。タイトルはイタリア語で「明日」を意味し、同じくイタリア語で「今日」を表す姉妹誌『Oggi』とともに働く女性を応援するコンテンツを発信している。現在 Domaniはデジタルメディアに特化し、「働くママ」に向けた「明日」も楽しむライフスタイルをWEBサイトとSNSで展開。働く自分、家族と過ごす自分、その境目がないほどに忙しい毎日を送るワーキングマザーたちが、効率良くおしゃれも美容も仕事も楽しみ、子供との時間をハッピーに過ごすための多様な情報を、発信力のある個性豊かな人気ママモデルや読者モデル、ファッションのみならずライフスタイルやビジネス・デジタルスキルにも関心が高いエディターたちを通して発信中。
https://domani.shogakukan.co.jp/

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