星風さんの大好きなものを深掘り! 「落ち込んでいても愛しいものに触れて切り替えます」
華やかな明るさと技術力をあわせ持ち、宝塚歌劇団宙組と花組でトップ娘役を務めた星風まどか(ほしかぜ・まどか)さん。2026年1月に始まる、あの名作映画のミュージカル版『PRETTY WOMAN The Musical』の日本初上演でヴィヴィアン役を演じます。
今回は、タカラヅカ退団後もミュージカル界で確かな存在感を発揮し続けている星風さんのプライベートなあれこれを深掘りします!
▶︎インタビューvol.1
【宝塚歌劇団OGリレー連載/星風まどかさんvol.1】潤 花さんからの宙組トップ娘役バトン

——星風さんを笑顔にするものはなんですか?
星風さん(以下敬称略):愛犬のくりちゃんとおいしいごはんです。
くりちゃんは白のトイプードルで現在13歳。おばあちゃん犬ですがとっても元気です。疲れて帰ったときでも、くりちゃんに癒しをもらっていました。
宝塚に住んでいた頃は、緑が多くて川が流れている自然豊かな街で、一緒のお散歩が充実していました。東京に引っ越してからは実家に。たまに両親が連れてきてくれて、お泊まりしていくこともあります。
——くりちゃんはどんな性格なんですか?
星風:おとなしい性格で、抱っこが大好きな甘えんぼう。ずっとそばにいてくれるので、飼い主としていつも「ありがとう」という気持ちですね。
ごはんの催促のときはちょっとやんちゃかな。私に似てごはんが好きなんです(笑)。
——くりちゃんも星風さんが大好きなんですね。星風さんはなにを食べているときが幸せですか?
星風:うーん、カレーも好きだしラーメンも好きだし…迷いますね。ハンバーガーも好きです。とくに好きなのはマクドナルドの月見バーガーかな。
——ヘルシーなものがお好きそうなイメージだったので、意外です。
星風:あははは。「食べた気がするもの」が好きなんです(笑)。
——最近の「推し」を教えてください。
星風:玉置浩二さん!
コロナ禍のステイホームのとき、玉置さんが歌っていらっしゃる動画を見て、歌詞と歌声がすごく刺さりまして。実際に歌っているお姿を見たことがなかったので、コロナが明けてから「年に1回は玉置さんに会いに行く」と決めて頑張ってチケットを取ってライブに足を運んでいます。
今年は2回も行くことができたので幸せでした!ソロで参戦しているのですが、感動して泣いてしまうときもあるんです。
玉置さんの故郷を歌っている曲なのに、その歌声で私まで懐かしさを感じるというか、ノスタルジックな気持ちで満たされて…。最後は玉置さんとファン、会場が一体となって『田園』を歌って盛り上がり、とっても幸せな気持ちをいただいています。
——素敵な時間ですね。
星風:デトックスですね。心の洗濯です。
壁にぶつかったときも、元気をもらえるものに触れて気持ちを前向きにしているのでしょうか?
星風:そうですね。自分の中で悩んで悩んで悩むのですけれど…、その後に「やるしかない!」と切り替えられるタイプです。落ち込むけれど明日は来てしまうから。
子供のころから心にあったのは「後退したくない」ということなんです。常に、半歩でもいいから昨日より今日を前進させたい。そんな性格なので、下まで落ち込んだとしてもどうしようもなくなることはないかもしれません。
今までどうにか自力でやってこられたし、これからもやっていける自信を蓄えることができたかなと思っています。

——最近買った、お気に入りのものはありますか?
星風:メガネをちょこちょこ集めていて、ファッションアイテムとしてコーディネートに取り入れています。
最近は丸いレンズのメガネを買いました。職人さんのハンドメイドで、とても繊細な造りなんです。レンズを薄いピンクにしたのもこだわり。とっても気に入っています。
——モーニングルーティンがありましたら教えてください。
星風:比較になってしまうのですが…。
在団していたときはすごく早く起きていました。13:30公演だとしたら4時半くらいに起きて、朝ごはんを食べ、楽屋が開く8時に入り、時間をかけてウォーミングアップをして、舞台メイクをして本番、という日々でした。
朝ごはんはきちんと食べたい、だけど食べた直後はすぐに動けないし集中力も途切れてしまうということで、前倒しの生活をしていたんです。
今は真逆で、朝ごはんを食べなくても活動できるようになりました。なぜなら、睡眠時間を重視するようになったから。たっぷり眠って、朝は顔を洗って歯を磨いて、身支度をしてすぐ出かけるという感じです。
——時間の使い方が変わったのですね。
星風:そうですね。あと、ごはんを作る余裕ができて自炊をするようになったことを含め、生活の基本的なことをきちんとしています。オンとオフがしっかり切り替えられるようになったということかもしれません。
——今の自分を一文字で表すとしたら、どんな漢字でしょうか?
星風:「幸」かな。
幸せなんです(笑)。そして「幸せだな。よし! 頑張ろう!」と思うことが多くて、ありがたさを感じているから。
幸せが当たり前だと思わないように、幸せを噛み締めてしっかり感謝して、次のステップにつなげられたらいいなと考えています。
今は心が穏やかだからかもしれません。幸せをきちんと感じられることも自分の長所だと思うので、それを忘れることなく過ごしていきたいですね。

落ち込んだらうまく自分の機嫌をとって気持ちを前向きにコントロールする、自律心と自立心に鮮烈なプロ意識を感じました。そこから放たれる魅力が、観客の心を動かすものとなるのだと思います。
次回は、星風さんのお茶目なところがチラリと見える、バッグの中身を紹介します。お楽しみに!
▶︎インタビューvol.1
【宝塚歌劇団OGリレー連載/星風まどかさんvol.1】潤 花さんからの宙組トップ娘役バトン
待望の日本版初上演!
『PRETTY WOMAN The Musical』

【Staff&Cast】
脚本:ゲイリー・マーシャル 、J.F.ロートン
作詞・作曲:ブライアン・アダムス、ジム・ヴァランス
演出・振付:ジェリー・ミッチェル
日本版上演台本・訳詞:城田優
ヴィヴィアン・ウォード:星風まどか / 田村芽実(Wキャスト)
エドワード・ルイス:城田優
キット・デ・ルカ:エリアンナ / 石田ニコル(Wキャスト)
ハッピーマン:spi / 福井晶一(Wキャスト)
フィリップ・スタッキー:寺西拓人
デイビット・モース:吉田広大
ジュリオ:シュート・チェン
スカーレット:可知寛子
ヴィオレッタ:石井千賀
アルフレード:佐々木淳平
仙名立宗、富田亜希、吉元美里衣、杉山真梨佳、伊藤広祥、井上花菜、安井聡、青山瑠里、政田洋平、中嶋尚哉
スウィング:大山怜依、白倉基陽
【公演日程】
<東京公演>
日程:2026年1月22日(木)〜2月8日(日)
会場:東急シアターオーブ
▶︎東京公演チケットに関するお問い合わせ:サンライズプロモーション 0570・00・3337
▶︎東京公演に関するお問い合わせ:アミューズチアリングハウス
<大阪公演>
日程:2026年3月1日(日)〜3月8日(日)
会場:オリックス劇場
▶︎大阪公演に関するお問い合わせ:サインライズインフォメーション 0570・00・3337
▶︎オフィシャルサイト
▶︎オフィシャル X:@jp_prettywoman
▶︎オフィシャル Instagram:@prettywoman_the_musical_japan
俳優
星風まどか
ほしかぜ・まどか/1996年11月11日生まれ、東京都出身。元宝塚歌劇団宙組・花組トップ娘役。2014年に100期生として入団、宙組へ。2015年『王家に捧ぐ歌』で新人公演初ヒロイン。2017年に宙組トップ娘役に就任し、『天(そら)は赤い河のほとり/シトラスの風-Sunrise-』で大劇場公演お披露目を果たす。2021年に専科を経て花組に組替えし、花組トップ娘役に。2024年『アルカンシェル』にて退団。退団後は『ニュージーズ』『ラブ・ネバー・ダイ』『1789 -バスティーユの恋人たち-』『マリー・キュリー』と名だたるミュージカルに出演。
▶︎Instagram:@madokahoshikaze_official
撮影/天日恵美子 ヘア&メイク/根津しずえ スタイリスト/藤井エヴィ 構成・文/淡路裕子
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