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2019.03.04

「ワーキングマザーは本当にかっこいい!」内村光良の人生観と家族観とは? スペシャルインタビュー(後編)

多彩な活躍でおなじみのウッチャンこと内村光良さん。2年連続『NHK紅白歌合戦』総合司会、3年連続「理想の上司」No1に選ばれるなど、誰もが認める国民的スター。そんな内村光良さんが、初の書き下ろし長編小説『ふたたび蝉の声』を上梓。いったいどんな作品なのか、どんな思いで書き上げたのか、内村光良さんを直撃。スペシャルインタビュー後編をお送りします。

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内村さんがこれまでになく時間をかけてじっくりと丹念に書き上げたという小説『ふたたび蝉の声』。円熟期を迎えた今、ご自身の人生観、家族への思い、日々の過ごし方など、惜しみなく語ってくださいました。

▶︎インタビュー前編はこちら

「走れた自分」への憧れがあるんだと思う

内村さんの小説は、冒頭にも締めも走っている印象があります。「走る」ということについて思い入れがあるように見えます。

内村光良さん(以下敬称略):走るっていうのは健康な人ができること。健康だから走れる。歩くことはできても、走ることはできないというのはつらいじゃないですか。生命の若さというか、老いでだんだん走れなくなってくる。若い頃に書いていた「走る」は、自分が走れたからの走るなんだけど、今は以前のように全力で走れないと感じてるんです。足腰にきますし。あんなに走れた自分がこんなに遅くなっちゃってるっという現実。前は走れた自分への憧れが、今あるんだと思います。年取ってくるということで、焦燥感もあるのかもしれないですね。

体作りもされていますよね?

内村:体作りはしています。週一でジムに行きますし、今は泳ぎの企画があるので、泳ぎとジムは週一でどちらも通っています。走れなくなった分、なんとか体作りをしようと思ってるんですよね。だからあがきですよね、やっぱり走りたいから。この商売体は資本ですし。軽やかな動きができてるほうが、笑いが起きやすいですから。その点は気をつけてます。

小説は創作なので、時間があってもすぐに書けるものではないと思うのですが、いつ書いていたのでしょうか。

内村:1年近くかかりましたね。コツコツ朝に書きました。子どもを送り出したあと、家族が出払った午前中がチャンスです。午後からは仕事ですから。ちょっとずつほんとにちょっとずつ書いていきました。だいたい1日4ページくらいですかね。ノッたときは倍くらい書けましたが、今日は何も書かないという日もありました。

内村さんの中で、この小説はどのような位置づけでしょうか。

内村:やっぱり残したかったんだと思います。ガンで亡くなったいとこのお姉さんのこともあり、どこかに書き残したいという思いがあったのだと思います。あの自分の経験したことを残しておきたいというのが芯にありますね。

人生観は20代、30代、40代とはまったく変化してきている

この小説には、内村さんの人生観を反映させていると聞きました。

内村:年を取ってきていることと、家族を思うこと、とくに子どもができて非常に変わりましたね。誰でも年を取りますが、子を思うこと、親を思うこと、この年になって、やはり20代、30代、40代とまったく違ってきてますし、それと親しい人の死を目の当りにするのもこの年になってくるんですよね。やはり死生観も変わってきますよね。いずれ自分も死ぬんだから。そう思うと、日々の暮らし方も一生懸命にという考えになりました。子どもがまだちっちゃいんでね。大きくなるまではなんとか働いて食わせなきゃなという意識も高くなってきますしね。

“人生は、長いようであっという間”。だから、瞬間瞬間大事にしていきたい

まだまだこれからやりたいことはありますでしょうか。

内村:以前はあんなに動けたのに動けなくなった自分への焦りがあって、だからもっといろんなことやりたいと、以前より貪欲になっている気がします。やがて動けなくなるタイムリミットがやってくるから、それまでにもっと動いておきたい、コントだったらもっと動けるコントを今のうちに収録しておきたいというか、残しておきたいというのがありますね。

この小説を読了後、読者にはどんな気持ちになってもらえたらいいなと思われますか?

内村:やっぱり日々生きていること大事さというか、瞬間瞬間を大事にしようでしょうか。なんにもしないで1日終わっちゃうことあるじゃないですか、人間て。あれも大事なんですけど。

私、妻と子どもが出かけている日に朝から少しだけお酒たしなんで、ぼーっとなんにもしないときがあるんです。心地よい酔いの中で昼寝をしてしまい、夕方にふと起きると、俺はなんて1日を過ごしたんだと、大事なこの1日をなぜ無駄にしたんだと後悔するんです。ダメだと。

この物語のなかに、“人生は、長いようであっという間”という言葉出てくるんですけれど、銀メダルで泣いてしまった時の浅田真央さんのコメントがきっかけです。とても印象的ですごくそれが胸に刺さったんですね。だからみなさん、長いようであっという間ですから、毎日を大事に生きていただけたらいいなという思いを込めました。

Domaniはワーキングマザー向けの雑誌へと生まれ変わりました。働くママへ応援メッセージをお願いできますでしょうか?

内村:嫁も働きながら子育てをしているワーキングマザーです。少し前まではお昼のニュースを担当していたのですが、今は子どもたちが寝付くころに仕事がはじまります。今は親の協力もありますが、生活逆転は本当にたいへんそうです。たとえば反省会が終わって、打ち上げみたいなものもあるじゃないですか。そうした場合、帰宅時間もとても遅くなってしまう。帰宅するころには、子どもも私も寝ているので、寝室には我々を起さないように「くノ一」みたいに入ってきて、スッと寝てるんですよ。そして朝方、バッと起きて、すごい勢いで朝ごはんを作ったり家事をしている。まるで「夜はくノ一、朝は侍」のようです。うちの嫁はほんと男前ですよ、いや本当にたいしたもんです。働きながら、子どものケアもきちんとしている女性って本当にかっこいいと思います。

テレビやスクリーンに登場する内村さんは、いつもみんなを楽しませるおおらかで太陽のような印象ですが、実際のご本人も、とてもユーモラスでまわりを幸せにする、包み込むような人間力を感じさせます。そんな内村さんの人生観、生きていくうえでの大切にしていることまでも込めながら綴っている『ふたたび蝉の声』。明日から頑張ろう!と思える1冊です。

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▶︎初の書き下ろし長編小説『ふたたび蝉の声』が話題! 理想の上司・内村光良が「業界の惚れた腫れたを書こうと思ったんだけど…」 スペシャルインタビュー(前編)

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※厳正な抽選にて当選者を決定します。
※当選のご連絡は、4月中旬までにさせていただきます。この連絡をもって当選者の発表と代えさせていただきます。当選についてはTwitterのDMでご連絡させいただきますので、DomaniのアカウントからDMが受け取れる状態にしておいてください。DM送付後、3日以上ご連絡いただけない場合は、自動的に当選キャンセルになりますので、あらかじめご了承ください。
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『ふたたび蝉の声』内村光良著(小学館)

いろいろあるけど、前に進もうと思う。

五十歳を目前に控えた進は、役者という職業を細々と続けながら、東京で暮らしている。最近ようやく順調に仕事が入るようになったが、娘と妻のいる家庭内では、どうにも居心地の悪さを感じるようになった。 ときどき、ふと漠然とした不安を感じることがある。これから自分たちはどうなっていくのか……。

故郷で一緒に育った姉、友人。老いていく父と母、そして今の家族、妻と娘。進の人生に関わる様々な人がいる。そして、それぞれがひとりひとりの人生を生きている。でも、どこかで重なり、繋がり、そしてお互いの人生に何かのきっかけを与え続けていく――。 “人生は、長いようであっという間” 。翻弄され、迷いながらも家族や人生と向き合い、懸命に生きる人々を描いた群像小説。

お笑い芸人・映画監督・俳優

内村光良

1964年7月22日生まれ、熊本県人吉市出身。AB型。1985年、横浜放送映画専門学院(現・日本映画大学)演劇科卒業。お笑いコンビ・ウッチャンナンチャンを南原清隆と結成後、お笑い芸人にとどまらず、俳優、映画監督、司会者、作家など多彩に活躍中。『世界の果てまでイッテQ!』『スクール革命!』『THE突破ファイル』(以上日本テレビ系)、『痛快TVスカッとジャパン』(フジテレビ系)、『そろそろにちようチャップリン』(テレビ東京系)、『LIFE!〜人生を捧げるコント〜』(NHK総合)、『内村さまぁ〜ず』(Amazonプライムビデオ ほか)等、多数出演。 毎年、『内村文化祭』と題して、ライブも行っている。

撮影/田中麻以 ヘアメイク/鷹部麻理 スタイリスト/中井綾子 取材・文/猪狩久子

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