▲横顔だって全員かっこいい!左からギターCHOJIさん、ベースKENJIさん、ドラムSHUKIさん、ボーカルYUさん。
ロマンティックな新曲に全女性が翻弄されちゃうかも♡
――前回は同窓会的わちゃわちゃトークでしたが、そろそろ音楽の話をしましょうか。新曲『Zero Gravity』、聴きました。…めちゃめちゃよかったです!
YU「絶対好きだろうなって(笑)」
KENJI「その反応が欲しかった(笑)そうだね、あの感じはね」
SHUKI&CHOJI「(笑笑笑)」
――あ、まんまと引っかかったパターンですね(笑)。前作の『Do Ya?』はTHEダンスチューンっていう感じでしたけど、『Zero Gravity』は落ち着いたラブソングで、聴いていて心地よかったです。この2曲ってかなりギャップがありますよね。そのいきさつを教えてもらえますか?
YU「そうですね。あの…先ほど申し上げたように…」
SHUKI「あははは、急に会議感出た(笑)」
KENJI「急にかしこまる」
YU「(笑)。今年レーベルを移籍して第1弾、第2弾と曲をリリースするうえで、どういう流れにするかはすごく意識しました。Domani読者の方をはじめ、今までのアイドラを知ってくれているファンは大きな期待と不安があるだろうし、だけど新しく僕たちに注目してくれる人もいる中で、どう見られたら面白いかはメンバーで何度も話し合って。結果いちばん振り切るのが僕らっぽいのでは、とアイドラの中で最もぶっ飛んだ曲がパーティチューンの『Do Ya?』なんです。この曲から聴き始めた人は僕らをこういうバンドだと思うかもしれないし、僕もパーティは好き。だけど365日パーティしたいかっていうとそうじゃなくて。第2弾の『Zero Gravity』は、パーティした次の週末はジャズの聴けるバーで飲もうよ、というのを音にした感じです」
――真逆だけど、どちらもアイドラの一面っていうことですね。
YU「あと、メンバーが全員30代になった今だからできた曲という感じもしますね。20代でこれをやっても薄っぺらく仕上がっちゃうと思う」
▲ボーカルYUさん曰く、30代になって、以前より楽しく作詞できるようになったとか。
――確かに、今までの曲に比べて大人っぽい印象。Web Domaniは音楽に詳しくない人も読むので、そういった人にアピールするとしたらどう説明します?
KENJI「軽やかに聴いてもらえる曲、というのは心がけました。音づくりにしても極力ムダなことは削いでいって。だからパッと聴きはさらっとしているけど、ひも解いていくと芯の通ったことをやっているのがわかるというか。この二軸は特に考えてつくりましたね」
YU「僕らバンドをやりながら、ずっと思ってきたことがひとつあって。音楽をそれほど聴いたことがない人にもいい曲だなって感じてもらえる、だけど音楽好きな人にも説得力のあるもの、というのが理想で」
SHUKI「今まででいちばん音にこだわったかも。楽器にしても録音機材にしても、いい音を聴かせるためのアレンジは何か、とかも考えたりして、だからいいスピーカーで聴けば聴くほど、曲もどんどんよくなる」
CHOJI「僕らの音楽って全部聴き流すこともできますし、真剣に聴こうと思えば聴き込めるんですよ。いろんな楽しみ方ができるようにっていうのは『Do Ya?』『Zero Gravity』どちらも意識してますね」
YU「今回はミュージックビデオ(MV)もレコーディングシーンなので、演奏の感じもわかりやすくなってます」
KENJI「ちゃんと曲を聴いてもらえるMVになってると思う」
▲ベースKENJIさん。普段はゆるーい格好が好きだそうです。
――『Do Ya?』のMVはダンサーがたくさんいたりして、情報量が多かったですもんね。
YU「真逆だよね(笑)」
――でも曲調は真逆でも、聴きやすさという点は共通してますよね。『Zero Gravity』は、雨の日にラジオから聴こえてきたら素敵だなー♡って想像できました」
CHOJI「うんうん」
KENJI「あと、朝起きたときに聴くのもすっごくいいんですよ!自分で言うのもなんですけど(笑)」
YU「朝も寝る前も両方聴ける」
KENJI「どんなシチュエーションでも聴けるって思った」
――聴きやすいし、覚えやすいですよね。タイトルも含めて。
YU「ありがとうございます!」(←歌詞・タイトル担当)
――そこは気をつけてます?
YU「何よりも!僕らのよさであるキャッチーさ、聴きやすさはすごい気をつけますね。そこをなくすと音楽に興味のない女の子には届かないなってわかってるので。歌詞もね、かなり気に入ってます。言葉にできない感情をZero Gravity(無重力)と表現したんですが、みんなで考えたサウンドと僕の選んだ言葉がとてもマッチして、すごく納得できました」
――ジャケ写も自分たちでつくられたとか。
KENJI「写真はYUが撮ったんです」
YU「MV撮影のときにね。あと文字も書いたりして」
――MVの衣装もセルフスタイリングですよね?
CHOJI「ほぼ私服です」
SHUKI「MVの内容をどうするかや、キャスティングも相変わらず自分たちで考えてますね」
――以前から曲も4人でつくられているし、バンドのあり方は変わってない感じですか?
YU「それは全く変わってないですね」
SHUKI「精度が上がってる感じです」
▲こちらがYUさん渾身の『Zero Gravity』のジャケット写真。かっこいいですね!
ここから逆インタビュー。音楽シロウトなコメントですみません
YU「(担当編集に向かって)ちなみに『Zero Gravity』のどこがいいと思いました?」
KENJI「あ、逆に?(笑)」
――シンプル。音数が少ない印象。
CHOJI「うんうん」
――専門的なことはよくわからないけど。
YU「そういう人の意見が聞きたい」
SHUKI「そうそう」
――音数が少なくて、聴きやすいなぁって。ピコピコ(電子音のことです)してないでしょう?
YU「ピコピコゼロ(笑)」
――ピコピコがやっぱり…。
YU「疲れちゃう?」
――ピコピコがくると、ピコピコきたなーって、気が取られるんです。
SHUKI「面白いね、ピコピコって」
KENJI「結構オレたちピコピコするからね」
▲「『Zero Gravity』は、いい音とは?を考えて考えてつくりました」と語るドラムSHUKIさん。
――初期のころの『Super Special』(こちらも名曲!)のロマンティックなラブソングの流れだなと。『Do Ya?』がとてもショッキングだったから、次にこれくる?って思いました。
SHUKI「まさに」
KENJI「まさに思いどおりの反応」
――静かな中にもしっかり盛り上がりもあって、こちらのコンディションしだいでは、聴きながら泣いちゃうかもしれない。
CHOJI「おおー」
YU「実は『Do Ya?』もピコピコしてないけどね。ドラムベースの感じとかちょっとレトロ感があったりして」
SHUKI「レトロ感は、曲だけじゃなくビジュアル面にも自然に出てるよね」
YU「『Zero Gravity』のジャケットもLP盤をイメージしたし」
KENJI「そういう時代感は大事にしています」
YU「それって今のファッションの流れも同じなのかな」
SHUKI「ハイブランドのインスタ動画を見ていても、完全にそうなってるよね」
YU「そういうのを観て僕たちもかっこいいなって思うから、リンクしている部分はあるよね」
――あ、じゃあ次のアイドラの展開もそういう路線ですか?
YU「それは……わかりませーん(笑)」
KENJI&CHOJI&SHUKI 「(笑)」
▲ギターCHOJIさんは相変わらずのマイペーストークでした(笑)
以前から“いい音楽といい男の融合”と評価が高かった4人組ですが、実はさらに“いい人”というのも彼らには備わっていまして。少しだけ大人になった彼らですが、マインドは変わることなくナイスガイでした。5月22日にリリースしたばかりの『Zero Gravity』(配信リンク▶︎https://avex.link.to/idlms)以降も、6月に新曲第3弾、8月にはアルバム、9月からは全国13か所でバンド史上最大のツアーを開始するなど、快進撃は止まりません!具体的な展開は教えてくれなかったけど(笑)、もっともっと大人の女性を驚かせてくれるはず。楽しみにしてまーす♡
懐かしのDomani連載記事はこちらで見られます!
撮影/松木康平
PROFILE
I Don’t Like Mondays.
月曜日の憂鬱を吹き飛ばすスタイリッシュ・ロックバンド。通称アイドラもしくはIDLMs.。ソウル、R&B、ファンクなどブラックミュージックを含むさまざまななテイストを取り入れた洗練されたロックに、大人女子のファンも多い。全楽曲において彼ら自身が作詞・作曲・アレンジを手がけ、ジャケット、MUSIC VIDEOも自らディレクション。これまでに有名アパレルブランドへの楽曲提供やイベント出演など、ファッション業界からも高い評価を獲得している。ラジオのレギュラー番組TOKYO FM「アイドラ男子夜会」(毎週土曜日26:00-26:30)もチェック!オフィシャルサイト▶︎https://idlms.com/