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2019.07.15

44歳で再就職。苦手な満員電車も息子の〝さびしい病〟も経験して思うこと【マネできない⁉けど、マネしたい!女のヒストリー】

アラフィフでサイボウズに正社員として入社した江原なおみさん。仕事しながら、家事も育児もしっかりしたいと考えていた彼女が苦労したこととは?(4回連載)

第2回 英語が得意でも再就職はいばらの道

サイボウズ株式会社
法務統制本部・48歳
江原なおみさん

前回のお話▶︎キャリアウーマンから専業主婦へ。さらに、16年間のブランクを超えTOEIC満点を取って再就職するまで

TOEICで満点はとった…でも、16年のブランクは大きかった

江原さんが再就職に向けて動き始めた時点で44歳。キャリアのブランクは約15年。
「下の子もまだ小学4年で手もかかるし、体力的にもにフルタイムはムリ。時短勤務が希望。満員電車に乗るのが苦手だから、できれば週3回くらいの勤務が希望でした。再就職に向けて、履歴書に書ける資格をとろうと、TOEICを勉強して満点をとったけれど、いざ就職活動をしてみると仕事はなかなか決まりませんでした。自分が興味がある仕事はフルタイム、自分の希望の条件に合う仕事はスキルを生かせないもの。今では考えが甘かったというのはわかるのですが、専業主婦になる前まではバリバリ働いていたし、英語もできるのに…とモヤモヤする日々でした」
諦めかけたころ、ある人材サービス会社から、サイボウズの『キャリアママインターン』を紹介され、1か月の『キャリアママインターン』期間を経て、採用試験を受けて正式にサイボウズに就職したそう。

次男が〝さびしい病〟を発病…つらいのは今だけと言い聞かせ


再就職してからは、楽しいことばかりだったという江原さんですが、それでも、しばらくは仕事と家事、育児の両立に苦労したそう。
「サイボウズは、時短で一週間に1~2日は在宅勤務という希望を聞いてくれたのですが、やっぱり慣れるまでの半年くらいは大変でした。仕事や通勤だけでも疲れるのに、帰宅してからは家事が待っている。今までどおりに家事をしなきゃと思っていたから毎日ヘトヘトで。平日に料理をする時間はないので、週末につくりおきをしていたので週末もぐったり(笑)。今では、手の抜き所もわかってきて、時には外食やお惣菜を買うこともあります。

あとは、母親が働くというライフスタイルに次男が慣れるまでも結構大変で。次男は特に甘えん坊だったこともあり、私が正社員として働きはじめた途端に、熱を出すようになったんです。学校から何度も「迎えに来てください」という連絡があるものの、翌朝にはケロッと元気になっている。完全に〝さびしい病〟だなと(笑)。私が忙しそうにしていると、「お仕事辞めれば?」と悪魔のささやきをつぶやいたりもされました。この子は私が仕事を辞めれば幸せになれるのかな、と思うと辛かったですね。でも、私が仕事復帰した理由のひとつに、長男の親離れがありました。長男は中学生になってもう母親から日に日に離れていく…きっと、次男も同じように離れていく、そうしたら私はどうなるんだろうと思うと、やっぱり仕事は続けようと。『つらいのは、今だけだからお互いがんばろう!』と子供にも、自分にも言い聞かせて乗り切りました」(次回へ続く)

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専業主婦が16年のブランクを経て再就職するまで

取材・文/赤木さと子(スタッフ・オン)

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