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PEOPLEふたりの女の官能カラーパレット12か月

2017.11.03

私が「ピンク」に恋する理由〜すべての色には“LOVE”がある〜vol.3

本業はスピリチュアルビューティコンサルタント『mailove』ふたりの、ファッションからライフスタイルまで、「色」で語り合う気になるプライベートトーク!

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mailove
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女には、色の数だけ物語がある。目にしたり、身にまとったり、食したり。どんな色を愛するかは、そのまま、どんな女なのかを語ることであり、同じ色を見ていても、まるで違う夢を見ることだってある。

元ファッションエディターとして活躍。現在はスピリチュアルビューティコンサルタントとして、見える部分も見えない部分も「キレイ」を提案していると話題のふたりのマイ。同じ名前、同じ身長、同じ会社、同じ小学校…運命的ともいえる出会いながら、色の好みはまったく異なるらしい。

ベーシックカラーをこよなく愛するマイ・田中麻以と、あざやかな色に囲まれて生きていたいマイ・秦野真衣。

アラフォーの対照的なふたりが往復書簡で紡ぐ、それぞれの色と人生。おしゃれで、スピリチュアルで、ちょっと“変わってる”、ふたつでひとつの“myカラーストーリー。

今回は自他共に認めるピンク好き、鮮やかカラーを愛するマイから、もうひとりのマイへ届ける物語。

今月のカラー:“Pink”

危うくて、ときめく。私が「ピンク」に恋する理由

From Mai Hatano

今月のテーマカラーは「ピンク」。今度は私にとってのパワーアップカラー。

もう数年前から、「一日一ピンク」という自分ルールがある。装いのどこかに、必ずピンク。ピンクの服、柄の一色がピンクでもOK。服にピンクがない日には、バッグか靴。小物でもピンクが入れられなかったら、リップやチーク。最終的にはネイルか下着をピンクにして、ルールをクリア。だれに決められたわけでもないけれど、自分の中でのジンクスみたいなもの。アラフォーですが、林家○ー子ばりにピンクがないと落ち着かない。

覚えてる?マイさんと初めて同じ編集部になったときのこと(注:ふたりのマイは、同じ出版社の同じ編集部で働いていました)。当時、私はスピリチュアルなことなんて何も縁がなくて、もちろん霊感もなくて。でもマイさんはすでに“いろいろ見える”編集者として有名だったから「私のオーラ見えますか?」って聞いたんだよね。そうしたら「今着ているワンピースみたいな、ピンクだよ」とちょっと笑いながら教えてくれた。そう、その時も、超ビビッドなフューシャピンクのニットワンピースを着ていた私。オーラがピンクだから、ピンクが好きなのかな、なんてぼんやり思ったものでした。

それぐらいピンクを愛しているのだけれど、実はずっと好きだったわけではなくて。子供のころはむしろ苦手な色だった。色白の妹がいつもピンクを着ていて、浅黒肌の私はブルーが定番。いつも「大人っぽくなりたい」と願っていたから、ピンクは性格的にも合わない気がしていた。砂糖菓子みたいにふわっと甘くてかわいらしい、ザ・“女のコ”な色。高校生ぐらいまで、私にとってのピンクはそんな印象で、自分にピンクが似合うだなんて考えたこともなかったんだ。

転機がやってきたのは大学生になってすぐのこと。ちょうど「神戸エレガンス」とか「可愛ゴー」なんて言葉が流行り始めて、急に「かわいい」スタイルがメインストリームになってきた時代。渋谷の公園通りに、確かフランドル系の大型路面店ができたんだよね。ふとそこに足を踏み入れたら、店中がピンク。濃いめのキッチュなものから、甘めのパステルまで、あらゆるピンクのアイテムがそろっていた。広い店内に集まった女のコたちが、キラキラとはしゃいでいる姿が今でもうっすら脳裏に残っている。

その熱にうながされるかのように、気がつけばピンクの服を手にとっていた。そう、あの時初めて、「ピンクを着てみよう」と思ったんだ。試着室での自分の姿は、思っていたより“甘く”もなく。避けていたピンクが結構ハマることに、自分でも意外なくらいテンションが上がっちゃって。結局、ワンピースやスカートを3着買って帰った。記憶している限り、初めてのピンクのお買い物。枚数まではっきりと覚えている。きっと初めて、素直に「女のコ」を自分に許した日だったんだと思う。

さて、本題はこのあと。買い物の数日後に、当時好きだった人と初めてのデートがあって。買いたてのこのピンクのスカートを着て行ったの。濃いめのピンクでシフォンぽい生地のタイトスカートに、白のトップス。そうしたら、そのデートをきっかけに付き合うことに。スカートのおかげかはわからないけれど(笑)、それまで恋は空回りが多くてうまくいかないことばかりだったから、もしかしたら色が後押ししてくれたのかもしれないなって。今までの人生でデートに着ていった服なんて、もうそんなに覚えていないけれど、そのピンクのスカートを選んだことだけは忘れてない。

それ以来、ずっと、ピンクの力を信じてる。

なんだろう。ピンクが持ってる特別な「高揚感」ってあるよね。「かわいい」というよりも「はしゃいでいる」色。身につけるだけで不思議とテンションが上がるようなウキウキ感。はっきり定義できないけれど、“ピンクな気持ち”ってあるんじゃないかな。特にやっぱり、恋をしたとき。

全然関係ないけれど、私が大好きな漫画家の西村しのぶさんの作品が「地上3センチのリアル」と評されていたことがあって。ピンクな気持ちって、まさにこの“地上3センチのリアル”なんだと思う。いい意味で浮き足立っていて、現実にいるけれど現実感が薄い感じ。恋をしている時って、そんな気持ちになるよね?普通の毎日が、普通じゃなくなる。自分が自分でなくなるような、ノーコントロールでクレイジー。それは決して楽しいだけではないんだけれど、でも、その非日常な感覚が思いもよらないパワーをくれる。今、たとえだれかに恋をしていなくても。恋をしているときのように、パワフルでクレイジーに生きていたい。人生にはしゃいでいたい。窮屈な常識や思い込みに縛られそうになったときほど、ピンクがきっと助けてくれる。

できることならば、息をするように恋をして。恋をするように生きていたい。だから、一日一ピンク、なのかもしれないね。

マイさんはお家のインテリアやちょっとした小物に、いつもさりげなく品よく、ピンクを使っているよね。アンティークみたいな優しくて洒落ているピンク。服で着ている時は、甘くてかわいい淡いピンクの印象。カッコいい&ベーシック派なマイさんには意外な感じもするけれど、そのギャップが好きだよ。そして、マイさんの娘さんは存在自体がピンクなイメージ!

私とはきっとまた違う「ピンク」の物語、今からワクワクして待ってます。


【ひとめぼれピンク】クッション、ソファ、スーツケース…家の中もピンクの小物だらけ。「ピンク」という理由で運命を感じて、ひとめぼれ買いしたものばかり。“diptyque”と“オランピア ル タン”のWネームキャンドルは、2015年のバレンタイン限定。使うのがもったいなくて、飾ったままに。ツヤツヤの発色の“THREE”のリップジャムは、名前も気に入ってリピート買いしていた07“LOVE BERRY ROCK”。今は、販売していないのかな?目元にもピンク。“ドリス ヴァン ノッテン”の丸型サングラスと、N.Y.の高級セクシーランジェリーショップ“kiki de montparnasse”で購入したシルクのアイマスク。ハート型のローズクォーツは、愛と癒しのヒーリング効果のあるパワーストーン。


【ピンクのシンデレラ】いい靴はいい場所に運んでくれるとはよく聞く話だけれど、ピンクの靴はときめきを運んできてくれる気がする。履いているだけで、浮き足立ちます(笑)。左から、ラウンドトウが上品なコーラルピンクの“ジュゼッペ・ザノッティ”。雨の日にヘビーユーズしている“ジミー・チュウ”のフラットラバーシューズ。今季出番が多そうなスエードの“ジミー・チュウ”はヒール低めで履きやすい。いちばん右は10年ぐらい大切に履いている“ロドルフ・ムニュディエール”のベビーピンクのパンプス。ミラースパンコールがちりばめられていて、パーティやお呼ばれのときに活躍。


【非日常のピンク】非日常気分を高めてくれるといえば、やはりお着物。祖母が「きっと似合う」と選んでくれた桜色の付け下げで、歌舞伎座へ。色は桜だけれど柄は菊なので、今の季節にちょうどいいです。日本のピンク色には、また独特の魅力がある気がする。静かだけれど、凛としていて、そしてどこかに殺気がある。桜が人を狂わせるように。恋が、人を狂わせるように。

秦野真衣
元ファッションエディター。現在は、同じ編集部の先輩だったもう一人のマイ(田中麻以)とスピリチュアルビューティコンサルタント“mailove“として活動。東京大学文学部美学芸術学科を卒業。アートやカルチャーに造詣が深く、ライフスタイルにも独特の美意識を発揮する。1979年生まれ・いて座・AB型。


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