浮気相手と直接対面!そのとき向こうの反応は?
前回のお話▶︎1歳の子どもを連れて浮気夫と離婚。その後、シングルマザーが事実婚を選ぶまで
子どもが生まれたばかりなのに、夫に離婚したいと告げられ、怪しんで探偵をつけたら浮気発覚。
しかし浮気がバレたとわかった途端、夫が離婚を拒み始めたため(本当に自分勝手で腹が立ちますよね!)、弁護士を立てて2度の離婚調停で、ようやく離婚が成立しました。
咲子さん:実は私、浮気相手の女性に会いに行ったんです。会社の受付まで行って、「●●さんはいますか?」って呼び出してもらって。
さかい(以下、さ):え〜〜! でも、気持ちすごくわかります!で、相手は何て?
咲子さん:「今仕事中なんで、あとにしてもらえますか?」って。結局終業後に会社の近くのカフェであったんですけど、香水の匂いをプンプン撒き散らしていてシャツの衿を立てているような女性だった。で、「謝るつもりはありません」って。
さ:うわ〜、気が強い…。いくつくらいの方だったんですか?
咲子さん:それが、よくわからなかったんですよね。でも、おかげでそれ以来、香水が大っ嫌いになりました(苦笑)。実は会う前にも、夫が息子を抱っこしている写真を、彼女の実家に送ったんですよ。「あなたはこういう家庭を壊したんですよ」っていう手紙と一緒に。
なぜ女は浮気相手に怒りをぶつけるのか?
ドラマのような、妻と浮気相手の対峙。男性がだらしないと、こういうことが起こるんですよね。もし浮気したとしても、ちゃんとけじめを自分で潔くつけられる男性だったら、おそらく浮気相手に怒りの矛先が向かないのではないかと私は思うのですが、違うのかな。
浮気してるってこと自体、もうズルいしダメなんだけど、だけどバレたときの対応にまだ誠意があってちゃんと向き合ってくれたら、まだいい。
それをどっちにもいい顔したりとか、この場に及んでまだごまかそうとしたり、逆に開き直って逆ギレしたりすると、女性はその怒りを彼が受け止めてくれないから、浮気相手の女性にぶつけてしまうんじゃないかと思うのです。
怒り収まらず、夫に起こした「OJ事件」
―咲子さんの怒りは収まらず、このあと、夫にも会って、ある制裁を加えたそう。
咲子さん:離婚調停中の別居してたときなんですが、彼をホテルのラウンジに呼び出して。彼がしていたネクタイに、オレンジジュースをかけて帰ったんです(笑)。
さ:なんだかドラマみたいですね。何でオレンジジュースだったんだろう(笑)。
咲子さん:最初から彼に何かをかけることは考えていて、「カレーにしようかな」とか。結局オレンジジュースになったので、私の友人たちの間では「OJ事件」と呼ばれています。あとね、シャツだと洗えるけど、ネクタイってそうはいかないでしょう? だからネクタイを狙った。確信犯です。
さ:いや、出産直後の咲子さんがされたことを考えたら、それくらいしてもいいと思ったり!
専業主婦だった咲子さんは、離婚調停中から都内の実家に戻ってパートで働くようになったのですが、パートなので息子は不認可保育園にしか預けられない。だけど不認可保育絵は保育料が高くて、パート代すべてが消えて行く。そこで結婚前に勤めていた会社の人の紹介で、派遣社員として働き始めるのですが、そこで新しい彼と出会うことになります。
ドラマティックな離婚劇を経て、咲子さんがシングルマザーから事実婚に進むまでは、次回に続きます。
▶︎結婚5年目で離婚、シングルマザーに。「バツ2になるのはやめよう」とはじめた事実婚〜咲子さんの場合vol.3
インタビュー・文
さかい もゆる
出版社勤務を経て独立。と思った矢先、離婚してアラフォーでバツイチに。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛けるフリーランスエディター。Web Domaniで離婚予備軍の法律相談に答える「教えて! 離婚駆け込み寺」連載も担当。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。