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2019.08.03

「私にぴったりの役です」元宙組トップスター・朝夏まなとさんが語る、新作ミュージカル『Little Women-若草物語-』への思い

退団後もミュージカルやコンサートで活躍している朝夏さんが次に主演するのは、世代を超えて読み継がれるあの名作小説のミュージカル!

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みなさんからぴったりと言われるジョーの役。理想を崩すことなく、自分ならではのジョーを演じたいです

「また観たい!」と思わせてくれる朝夏さんのお芝居が堪能できそうなのが、9月に行われるミュージカル『Little Women-若草物語-』。慎ましい生活の中にも喜びを見出し、困難に立ち向かう四姉妹とその母、そして彼らを取り巻く人々の物語。取材した6月下旬はまだお稽古開始前とのことでしたが、舞台に対する今の思いを語ってもらいました!

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舞台人として心がけていることはどんなことですか?

朝夏さん(以下敬称略):当たり前なんですけど、”真剣にやる”ことです。誠心誠意する。そのときにできる精一杯のことを、つねに出していかないと先につながらないお仕事なので。次にまた「この人と仕事がしたい」と思ってもらえるように、とにかく真正面からやっていく感じです。

ミュージカル『Little Women-若草物語-』の見どころと、共演者の方とのエピソードがあれば教えてください。

朝夏:ブロードウェイで好評を博した作品で、日本の大きな劇場で上演するのは初めてなんです。一所懸命生きている女の子のお話なので、自分がこの作品に対して必死で向き合うことが私の役(ジョー)ともリンクすること。物語を引っ張っていく存在だからエネルギーを最大限に噴出して、観に来てくださったお客さまが元気になったり生きることへの活力になるといいなと思います。

四姉妹のうち、私は小説家を目指している次女のジョーを演らせていただきます。お父さんが戦争に行ってしまった一家で、お母さんと姉妹を支えているしっかり者。女性が働くとか何か職につくとか、そんな現代の女性の考えを当時に持っていた女性です。

実はスチール写真を撮っただけで、まだお会いしたことのない方もいるんですけど…、四姉妹は顔を合わせました。優しい長女のメグ役のみほこ(彩乃かなみ)さんは元タカラヅカの方で、現役のときにお会いした以来。お久しぶりの再会で共演できて、とてもうれしいです。三女のベスは人前に出るのが苦手なのですが、さゆり(井上小百合)ちゃんのほんわかマイペースなところとちょっとリンクするなと。四女のエイミーはみき(下村実生)ちゃん。ちゃきちゃきしていて、役にぴったりです。

朝夏さんが演じるジョーの役どころは?

朝夏:この作品が決まってからいただいたお手紙に、「小さい頃アニメで見ていました」とか「ジョーに憧れていました」とか書いてくださる方がすごく多いんですよ。ジョーはこれからつくっていくのですが、みなさんが憧れていたジョーの理想を壊さないように、それに加えて自分らしいジョーが演じられたらなと思っています。なぜかみなさんに「ジョーがぴったり!」と言われるので、「そうなのかな?」と思う部分もあり…、背が高くてひょろっとしていて男勝りで元気な性格で…っていうところなのかな。映画の『若草物語』(1949年)の中で、家の塀を飛び越えようとして失敗するシーンがあるんですよ。それを、ほかの3人に笑われるんですけど、そのあとどうすると思います?

やり直す、ですか…!?

朝夏:そう!そこが私、自分にとても似ていると思ったの!私でもそうする、って。悔しいからもう一回やって成功させてやる、って思うんですよ。「笑わないで」じゃなくて、「このやろう、もう一回やる!」っていうのがわかるわー、って。できない自分に苛立つというのが、ぴったりだなと思いました。人に対して負けず嫌いじゃないんです。できない自分が悔しいの。その積み重ねで、気づいたらここまできていました(笑)。

男役を全うされ退団後に女役を演じる際、役作りをするうえで何か意識されたりしましたか? 男役を作るときとは違うアプローチとか。

朝夏:基本的に”役を作る”ということ自体ではあまり違いがないです、人間の役なので(笑)。表現方法が違うなと感じたのは、男性の役を演じるときは、例えばうれしいという感情を100%出さないんですよ。心ではすごくうれしかったとしても、7〜8割程度しか表に出さない。「わーーー!」って全身全霊喜ぶ男役は、カッコよさを追求しているタカラヅカの世界にはほとんど登場しないので。女性の役の場合は、その役柄にもよりますが、感情を思った分だけダイレクトに表現していいんだと。それが大きな違いですね。

役作りに関しては、原作があれば原作を読みます。台本に書いてあることがいちばん表現しなければいけないことなので台本を読み込み、でもあまり自分で決めつけないようにはしています。役をガチガチに固めてしまうと動けなくなってしまうので、ある程度大枠を決めて、お稽古で相手の方とのやりとりから生まれることを大事にしています。相手からもらう気持ちを受けて自分の気持ちが生まれるので、そこで気づくことが多いですね。

いまだに男役のしぐさが自然に出てしまうとか、何か名残はありますか?

朝夏:演じているときは、その役になりきっているので出ないですね。座るときに足を開くとかはもう、男役というより日常茶飯事ですから(笑)

お芝居に没頭する、役を演じるということがお好きなんですね。

朝夏:そうだったな、と改めて思います。6月に開催した自分のコンサート『MANA-HOLIC』で歌と踊りは目一杯やったんですよ。だからよけいに芝居不足だなと感じて、とにかくはやくお芝居がしたいです。『Little Women』は人と人との繋がりが濃いお話で、密なやりとりができるお芝居をするのが楽しみなんです。演出の小林 香さんとは『MANA-HOLIC』でご一緒したので私のことはよくわかってくださっていると思うのですが、お芝居でご一緒するのは初めてなので楽しみ。素敵なキャストの方と共演できるのも、今からとても待ち遠しいです。


「できない自分が悔しい」という負けん気をパワーに変え、タカラヅカのトップスターにまで登りつめた朝夏さんの率直な言葉から、演じることへの情熱がのぞきます。だからこそ、退団後も変わることなく舞台で活躍されているのだと思いました。

次回は、朝夏さんのバッグの中身を紹介します。お楽しみに!

女性たちの力強い生きざまと家族の絆を描くミュージカル『Little Women-若草物語-』は9月上演

【STORY】
1865年。ニューヨークのカーク夫人宅に下宿するジョーは、出版社から届いた手紙を読んで肩を落としていた。自ら持ち込んだ小説の、22回目の出版拒否を受け取ったのだ。同じく下宿人のベア教授は「あなたの小説を気に入る人は必ずいる」とジョーを励ます。時は戻ってその二年前のマサチューセッツ。メグ、ジョー、べス、エイミーの四姉妹は、牧師として南北戦争に従軍した父を、母と共に待ちながら、慎ましくも明るく暮らしていた。ジョーは、物語を作っては姉妹たちに語って聞かせ、小説家になることを夢見ていた。メグと共に初めての舞踏会に出席したジョーは、隣家のローレンス氏の孫息子、ローリーと出会う。やがてローリーは姉妹の“5人目のきょうだい”となり、姉妹との絆も深まるが―。

『Little Women-若草物語-』
日程:2019年9月3日〜9月25日
場所:日比谷 シアタークリエ
原作:ルイーザ・メイ・オルコット
脚本:アラン・ニー
音楽:ジェイソン・ハウランド
歌詞:ミンディ・ディックスタイン
翻訳:小山ゆうな
演出・訳詞:小林 香
ジョー役:朝夏まなと
メグ:彩乃かなみ
ベス:井上小百合(乃木坂46)
エイミー:下村実生(フェアリーズ)
ローリー:林 翔太(ジャニーズJr.)
ベア教授:宮原浩暢(LE VELVETS)
ジョン・ブルック:川久保拓司
マーチおばさん/カーク夫人:久野綾希子
ローレンス:村井國夫
お母さま:香寿たつき
問い合わせ:
東宝ナビザーブ
東宝テレザーブ 03-3201-7777(9:30〜17:30)
シアタークリエ窓口(11:00〜19:00)
他、愛知・福岡公演あり

撮影/安井宏充 スタイリスト/加藤万紀子 ヘアメイク/タナベコウタ   文/淡路裕子

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女優

朝夏まなと

あさかまなと・9月15日生まれ、佐賀県出身。2002年に88期として宝塚歌劇団に入団、男役として星組大劇場公演『プラハの春』で初舞台を踏み、花組に配属。2005年大劇場公演『マラケシュ・紅の墓標』の新人公演初主演より、その後4回の新人公演主演を務める。2010年宝塚バウホール公演『BUND/NEON 上海』にて単独初主演。2012年に宙組に組替えし、2015年大劇場公演『王家に捧ぐ歌』でトップスターとしてお披露目を果たす。2017年大劇場公演『神々の土地―ロマノフたちの黄昏―/クラシカル ビジュー』にて宝塚歌劇団を退団。退団後はコンサートや舞台で精力的に活動中で、2019年9月のミュージカル『Little Women-若草物語-』のほか、2019年11月~12月にはミュージカル『天使にラブソングを-シスター・アクト-』への出演も決定している。

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