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2019.09.11

モラハラ夫の会社が倒産!小5の娘を抱えて専業主婦が突然離婚、その後の人生〜真砂子さんの場合vol.3

職務経験なしの専業主婦が経営者の夫と離婚し、シングルマザーに。ー人生とは喪失と再生の繰り返しのドラマ。「バツイチ」という離婚経験者たちは、ある意味、喪失を乗り越えてなお強く生きるサバイバー! 幸せになることをあきらめない、真砂子さんが経験した離婚の話、第三回。

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夫の会社の倒産は青天の霹靂でした。

(C)Shutterstock.com

経営者で羽振りが良かったはずの夫、Aさん。しかし、ある日実のお父様からの電話で、会社が経営破綻していることが明らかになります。

前回のお話▶︎夫の女遊びに愛想が尽きて、女友達と海を渡って韓国のクラブ通い。婚外恋愛に目覚めた専業主婦の恋の行方は?

真砂子さん:夫は、やはり経営者である私の父から、多額の借金をしていたんです。その借金の返済が滞っていたようで、父が「Aの会社は倒産すると思うから、娘を連れて帰って来なさい」と。

真砂子さんは当時小学校5年生だった娘を連れて実家に帰り、そこから2週間で離婚を決意。元々夫に愛情はなく、妊娠したことで仕方なく結婚した〝できちゃった婚〟だったため、躊躇は一切なかったそう。

外面はいいけれど、真砂子さんに対しては細かいことでダメ出しばかりする、典型的なモラハラ夫だったAさん。

真砂子さん:13年間の結婚生活、夫とはいつか離婚しようと決めていたので、ふたりめの子どもはつくりませんでした。今振り返れば、やっぱり夫のように40歳すぎて未婚の男性は、やっぱり何か問題があるんだなあ、と。

―言われてみれば、この連載で夫がモラハラだったバツイチさんの元夫の共通点は、
・夫がひとまわり近く年上
・世間的に見て高収入なのに40近くまで独身だった
・付き合っているときはお金を使ってくれる

―ざっくりまとめるとこんな感じ。

全員が全員そうではないでしょうが、たしかに40を超えて独身の高収入男性のモラハラ率は高いと言えるのかも!? さらに自分が精神的優位に立てる、かなり年下の女性を好むとなると、その危険度は増す傾向があるのかもしれません。

職務経験ナシの専業主婦からシングルマザーへ

さて、離婚まではスムーズだったものの、真砂子さんはお嬢様育ちで一度も働いたことのない専業主婦。それなのに小5の娘を抱えて離婚…。当時39歳で、履歴書には一切の経歴ナシ。「働ける自信は、正直ありませんでした」。それでも離婚したのは、戻れる実家があったのと、「どうしても離婚したい」という強い意志があったから。

真砂子さん:周りにも「離婚したい」と言ってる専業主婦の知り合いはいっぱいいるけれど、彼女たちは「私は強くもないし、がんばれない」って言うんですよね。だけど離婚したいなら、働くしかない。そう思って覚悟を決めました。

あるとき、地元の先輩のセレクトショップの展示会に遊びに行ったのがきっかけで、現在の会社の社長を紹介してもらえることに。そこからすぐに、今の広報の仕事をゲット。―なんだかんだと、運のいい真砂子さんなのです。

ところで皆さん、私が前回の裕子さんの回で、「取材したバツイチ美女から立て続けに同じメッセージを受け取る、シンクロニシティを体験した」と書いたのを、覚えてらっしゃるでしょうか?

ここからがそのお話なのですが、アラフォーバツイチの例に漏れず(私が知っている限りでは、ということですが)、真砂子さんも離婚後、スピリチュアル系にハマったそうです。スピにハマるというアラフォーバツイチあるあるは、離婚によって、人生のままならさを知ったり、離婚原因を突き詰めて行くにつれ、自分が抱えていた根深いトラウマのようなものにぶち当たったりして、どうしたら上手く生きられるようになるのか、と考え始めるところから繋がっている気がします。

ちなみにシンクロニシティとは、スイスの精神科医・心理学者のユングが提唱した、「意味のある偶然の一致」という概念のこと。日本語では共時性と訳されています。今回の私の例で言えば、同じ言葉を別の人から同時期に受け取ったことで、自分にとって何か意味があるメッセージだと捉える、というようなことになります。

私を変えた、不思議な「キネシオロジー」

真砂子さんは、離婚して、W不倫していた既婚者の彼と別れてしまったときに、「キネシオロジー」というものに出会います。

さかい:キネシオロジー? 初めて聞いた言葉です。どういうものなんですか?

真砂子さん:筋肉の反射でその人の潜在意識で感じていることを調べていくという医療療法らしいです。セッションでは、先生に聞かれる質問すべてに「はい、そうです」と答えて腕を振り下ろすのですが、自分がそう思っていないことを聞かれたときは、腕が振り下ろせない。不思議なんですが、筋肉反射には、その人の思考が反映されているんですね。

その先生とのセッションで、真砂子さんは中学2年生の頃から抱えていた母親との確執が、人生のすべてに影響していることがわかったそう。

真砂子さん:ほんとに不思議なんですよ。その先生は、人に紹介していただいたのですが、最初にランチしたとき、私の顔を見ただけで「あなたは母さんとのことね」って言われたんです。たしかに、実家に戻ってから毎日のように母とぶつかっていて、次第に口もきかない仲になっていました(苦笑)。

セッションではなぜか涙が止まらなかったとか。そして、そのキネシオロジーのセッションを受けたことで、真砂子さんの生き方や人生は、かなり変化したのです。

真砂子さん:思考の癖が変わると、人生が変わる。それが、キネシオロジーによって起こったことです。上手く言えないんですけど、そのセッション後から、自分に自信が持てるようになって、仕事のスタンスも変わって上手く行くようになりました。

―これこれ!

「思考を変えると、現実が変わる」。
これと全く同じことを、前日に取材した、裕子さんも口にしたのです。
不思議なシンクロニシティに、鳥肌が立ってしまった私。

このシンクロニシティで私に起きた変化と、真砂子さんの離婚後の恋の話は次回に続きます。

▶︎養育費を振り込まない夫と離婚後、シングルマザーが「スピリチュアル」にハマるまで〜真砂子さんの場合vol.4

インタビュー・文

さかい もゆる

出版社勤務を経て独立。と思った矢先、離婚してアラフォーでバツイチに。女性誌を中心に、海外セレブ情報からファッションまで幅広いジャンルを手掛けるフリーランスエディター。Web Domaniで離婚予備軍の法律相談に答える「教えて! 離婚駆け込み寺」連載も担当。著書に「やせたければお尻を鍛えなさい」(講談社刊)。講談社mi-mollet「セレブ胸キュン通信」で連載中。withオンラインの恋愛コラム「教えて!バツイチ先生」ではアラサーの婚活女子たちからの共感を得ている。

 

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