怒りまかせではなく、ちゃんと子どもに届くように伝えたい
「1年前、アンガーマネジメントファシリテーター資格を取得しました。きっかけは“怒り”の感情をコントロールできずに悩んでいる保護者の方に、何かしらのお手伝いができないかと考えたからです。
私は教育事業を扱う企業でインターナショナルスクールの統括責任者を担当しているのですが、仕事柄保護者のみなさんからさまざまなご相談を受けることがよくあります。近年増え続けているのが“怒りの感情”に関するお悩みです。
ふとしたときにご自身の感情をコントロールできなくなって、つい子どもを強く怒ってしまったり、そのことに対してすごく落ち込んでしまったり。あるいは“怒るのではなく、ちゃんと子どもに届くような伝え方をするにはどうすればいいのか”、悩む方が増えているのを感じていました。
ちょうど社内でアンガーマネジメントの研修があったので試しに受講してみたのですが、より深く理解して資格も取りたいと思うようになりました。日本アンガーマネジメント協会が実施する養成講座でイライラや怒りと上手につきあう技術を学んだり、怒りをコントロールする具体的な手法を学びました。自分の日常にも落とし込める要素がたくさんあって、気づきや発見も多かったです。
資格取得後は、保護者のみなさまにお声がけしてアンガーマネジメントのセミナーを開催したり、受けたご相談に対してこれまでよりも具体的なアドバイスをさせていただけるようになりました。
また私自身も自分の子育ての場面でこの知識が役立っています。子どもたちに“ママは今とても怒っている!”という怒りの感情を伝えたいときに、怒りにまかせた勢いで伝えるのではなく、感情を適切にコントロールをしながら伝えられるようになりました。日常のいたるところで役立っている実感があり、思いきって受講してよかったなと思っています」(松本さん)
「認定証はビジネスネームではなく本名で。希望してアメリカの認定資格も同時に取得しました」(松本さん)
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谷畑まゆみ
フリーエディター・ライター。『Domani』「女の時間割。」連載担当。パラサポWEBマガジン連載「パラアスリートを支える女性たち」では、車いすラグビー日本代表チームのトレーナー岩倉 瞳さんの記事が公開中。