失敗しても諦めずに前に進んで行く…そんなヒバニーの姿に励まされる
テレビアニメ『ポケットモンスター』で新主人公ゴウ役を演じている山下大輝さんへのスペシャルインタビューも4回目。本日放送された第5話「カビゴン巨大化!?ダイマックスの謎!!」のラストでは、ついにゴウ&ヒバニーのコンビが誕生! ということで今回は、大切なパートナーであるヒバニーについてたっぷりとお話を伺います。
では単刀直入に。山下さんから見たヒバニーの魅力とは?
「そうですね…ヒバニーの魅力って演じていく中でどんどん変わっていくと思ってるんです。僕もまだヒバニーと出会ったばかり、一緒に旅を始めたばかりですが、今の段階で思っているのは……」
と、ここで言葉が一度途切れた山下さん。気持ちを溜めるように〝間〟をとってから、照れ笑いしつつ…
「めっっっっっちゃ可愛いです」
溜めてからのこの一言、ヒバニーの可愛さを表現するにこの上ないものでした。
▲ヒバニーとのツーショット。見ているだけで温かな気持ちになります…! これもきっと山下さんの深いヒバニー愛ゆえ。
「もう所作すべてが愛おしい。ヒバニーって、とにかく一生懸命なんです。それはどのポケモンも持っているところかもしれないけれど、その中でも特にいいなと思って見ちゃうのはやっぱりヒバニー。自分はこんな気持ちでいるんだ!って一生懸命に伝えようとしてくれるところ、失敗しても次はこうするんだ!と一生懸命にどんどん前に進んでいくところ…ヒバニーの〝諦めない姿〟は本当に素敵だなって思って見ています」
ただ可愛いだけじゃない、強さを秘めた魅力を感じさせられますよね。
「頑張り屋なヒバニーが好きですし、どんなことも諦めずがむしゃらに立ち向かって行く姿に、僕も頑張ろうって励まされます。それはゴウも同じなんじゃないかと思っていて。ゴウとヒバニーは、一緒にいることでお互い成長しあえるパートナーになっていくんじゃないかな。それぞれの頑張りに刺激を受けながら絆を育んでいくような…。これから待ち構えている様々なハードルも、このコンビならきっと乗り越えられるんだろうなって未来が見える。僕自身もこれからのゴウとヒバニーがすごく楽しみなんです!」
▲これからのコンビの冒険にワクワクが止まらない…! 満開の笑顔でヒバニーについて語る山下さんでした。
続いて、ヒバニー役を演じている声優・林原めぐみさんについて。前回のインタビューでは、キャストの〝兼ね役〟についても話が広がりましたが、林原さんもさまざまなキャラクターの声を兼ねているおひとり。ロケット団のムサシ役を演じていることでも有名です。
「僕としては、そのギャップに対してのびっくりが大きくて! まだ放送は先ですが、ヒバニーとムサシが同時に登場しているシーンがあるんです。ゴウの隣で『ニバニバ』って言いながらヒバニーが戦っている相手は……あ、あれ!? ムサシ!? って。林原さんは相棒でもあり、敵でもあるという感覚がまだ慣れなくて(笑)」
そう笑いながら教えてくれた山下さん。「当たり前のことなんですけど、本当に全っ然違うんです。さすがというか、凄いの一言です」と言いながら、林原さん演じるヒバニーについてこう続けます。
「めっちゃ可愛い。めっちゃ可愛いんですよ」
と二度重ねての「めっちゃ可愛い」発言(山下さん、とにかくヒバニーへの愛が止まらない)。
「細かいところまで可愛さが詰まっていて、テレビの前で聞き込んでいただきたい! そうそう、ヒバニーの得意技は〝にどげり〟なんですが、アフレコをしていたら〝さんどげり〟になってしまったときがあって(笑)。きっと勢いあまってしまわれたんだと思うんですけど『いや〜、ゴウに“にどげり”だ!って言われたのに三回蹴っちゃった。アハハハハ』って、そんなほんわかエピソードもあったりします!」
「最終的には〝にどげり〟として放送されるのかな?(笑)」 〝幻のさんどげり〟といった掛け合い中のプチエピソードも明かしてくださいました。
「自分も子どもに戻れる。子どもたちと同じ目線で楽しめる」——大人になった今、ポケモンに想うこと
第4話で出会ったゴウとヒバニー。はじめは〝最初のポケモン〟としてヒバニーをゲットすることに戸惑いを感じていたゴウですが、ヒバニーの想いに触れパートナーに。2話かけて、丁寧にゆっくりと一人と一匹の心の動きを描写している点が印象的深く、大人も心動かされる作品だと改めて感じさせられました。子どもの頃から触れてきたポケモンですが、大人になり改めてこうして深い関わりを持っている今、どう感じますか?
「年齢も性別も問わず、こんなにもみんなが夢中になれるって凄いことですよね。どういう理由がそうさせるんだろう? と考えてみたんですが、ひとつは子どもの頃の〝好き〟って気持ちをそのまま持ってみんな大人になっているからじゃないのかなと思っています。僕もまさにこのタイプで、ポケモンに対しては、テレビアニメであれゲームであれ、いい意味で子どもに戻れる。大人になった今も、子どもたちと同じ目線で楽しむことができる気がするんです」
ポケモンに接していると、自然と子どもに戻れる…それはきっと、大人になった私たちの中に眠っている子どものころの思い出が、今も変わらずポケモンの世界に生き続けているから。昔から馴染み深いポケモンや地方がたくさん登場する今シリーズの『ポケットモンスター』を見ていると、その感覚がより顕著に現れそうな気がします。
「お子さんがいらっしゃると『このポケモンは、昔はこんなお話に登場して…』とか、親子でどんどん話がふくらみそうですよね。20年以上前の話も今現在の話も、家族みんなで語り合えるってすごいことだなって思います」
自身の子どものころの思い出を、自分の子どもに語りかけられるって確かに素敵。たとえば、アニメで感動したシーン、ゲームではじめて捕まえたポケモン…昔と今とを行き来していたら、いつまでも話題が尽きることがなさそうです。
▲ポケモンの話になると、どんどん笑顔が増していく! 子どもの頃の無邪気な気持ちがこの笑顔をつくっているのかも。
その一方で「大人な楽しみ方をされている人もいらっしゃると思うんですよ」という山下さん。
「これだけの数のポケモンがいると、集めるものが何であれ〝大人のコレクター魂〟をくすぐられるじゃないですか。ゴウみたいにポケモンをすべて集めるぞ!という人もいれば、サトシみたいにバトルに勝ちたい!強くなりたい!って楽しみ方もありますよね。強くないけど好きなポケモンたちで頑張る!!! みたいな方もいるでしょうし。どちらかといえば僕は後者のタイプなんですけど(笑)」
と自身の〝ポケモン選びの傾向〟について語りはじめた山下さん。
「好きなポケモンだけで固めたい!って想いが大きくて。昔は強さを重視していたんですけど、ただ勝つだけじゃなくて、自分の好みをもっと反映させたい、自分のこだわりで勝負したいって気持ちが表に出てくるようになったんです。強さのステータスとしては劣っているかもしれないけど、好きなポケモンと一緒に、強大な敵をぶち破る!一緒に逆境を乗り切る!みたいな、そんな展開が好きなんだと思います」
▲じっとヒバニーを見つめる山下さん。〝パートナーと一緒に壁を乗り越えて行く〟という山下さんのポケモンスタイルは、まさに山下さんご自身が語っていたゴウとヒバニーのコンビスタイルそのもの。
〝とにかく強いポケモンを集める〟から〝強くなくても好きなポケモンで頑張る〟へとポケモンの楽しみ方が変化した大きな理由は、テレビアニメを通してポケモンの新たな魅力を知ったから(詳しくは、スペシャルインタビューVol.2を参照)でしたよね。
「ポケモンを見ていると、そしてポケモン好きな人と話していると、ポケモンをどう楽しむかは人によって全然違うことがわかる。だけど、どれもこれも『その気持ち、なんかわかる〜!』って楽しみ方への共感が止まらないんです。そうすると真似してみたくなったりするもので、自分の中にあるポケモンとの触れ合い方が増えたり変化していく。だから、僕の知らない楽しみ方をもっともっと知りたいし、いろんな人に教えてほしいなって思います。それがまたポケモンの新しい魅力を発見することにつながるから!」
▲おまけの一枚。撮影現場で特に大人気だったのが、こちらの肩乗りピカチュウ。種類豊富なぬいぐるみも、ポケモンの魅力のひとつですね。ゲットしたいものだらけ…!
次回のインタビュー記事は、来週12月22日(日)放送のテレビアニメ『ポケットモンスター』第6話「ポケモン大量ゲットだぜ!ミュウへの道!!」の放送後に配信する予定です。次回は山下さんの仕事論についてお届けします。また来週も『ポケットモンスター』&インタビューをお楽しみに♡
◆テレビアニメ『ポケットモンスター』大好評放送中!
テレビ東京系にて、毎週日曜ゆうがた6時から放送中。
※一部地域では放送時間が異なります。
原案:田尻智/増田順一/杉森建
総監督:冨安大貴 監督:小平麻紀
クリエイティブスーパーバイザー:湯山邦彦
シリーズコンストラクション:米村正二
キャラクターデザイン:安田周平
脚本:吉田玲子/米村正二/赤尾でこ/藤咲淳一/土屋理敬/待田堂子/宮田由佳/松井亜弥/冨岡淳広/面出明美 ほか (執筆順)
音響監督:三間雅文
音楽:林ゆうき
アニメーション制作:OLM
製作:テレビ東京/MEDIANET/ShoPro
テレビアニメ「ポケットモンスター」番組ホームページ (テレビ東京あにてれ)
テレビアニメ「ポケットモンスター」公式Twitter(@anipoke_PR)
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声優
山下大輝
やました・だいき/9月7日生まれ。2012年にテレビアニメ『リトルバスターズ!』で声優デビュー。2013年テレビアニメ『ガイストクラッシャー』の白銀レッカ役で初主演を果たす。主な作品に『弱虫ペダル』の小野田坂道役、『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』のナランチャ・ギルガ役など。2014年には、第8回声優アワード新人男優賞を受賞。
ニット[税抜価格]¥29,000(Sian PR<A(LeFRUDE)E>) TEL:03-6662-5525
その他/スタイリスト私物
撮影/福本和洋(TAKMI) スタイリスト/浅井直樹(Vigroo) ヘア&メーク/YUTO 取材/旧井菜月