Q:ダラダラと残業しがちな部下に効果的な指導法は?
答える人/古市優子(コムエクスポジアム・ジャパン 社長)
A:まずは上司がNO残業を実践。「時間より仕事の成果」を強く伝える
「長く働くことはダサい」「結果を出すことが第一」。ようやくこんな考え方が広まってきましたが、我が社では社長の私が率先し、メンバーにも広めています。残業はしない。忘年会も新年会も、会食も接待もすべてお断り。週末は仕事を離れてリフレッシュ。仕事のミッションを達成できたから、冬休みは2週間…。社長もメンバーもルールは同じです。
もし、時間外に仕事をしている人がいたら、「どうしてこの時間にメールしているの?」「昨日帰りが遅かったのは、なぜ?」と聞き、すぐに対応します。いつも早く帰っている人が残業していたら、ほかのメンバーで仕事を分散させます。
また、よほどの緊急事態以外、私からは土日はメンバーにメールもしません。たまに海外から時差で週末にかかって連絡をしてしまうことがあっても、「返さなくていいよ」と言ってあります。
上司や社長が率先して、それも徹底して、労働時間を気にしないかぎりは、メンバーもついてこないのではないでしょうか。そして「時間ではなく結果が第一」。これを繰り返し伝えることで、限られた時間で成果を上げることが強く意識づけられるのだと思います。
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コムエクスポジアム・ジャパン 社長
古市優子(ふるいち ゆうこ)
慶應義塾大学法学部法律学科卒。サイバーエージェント新卒入社と同時に、スマートフォン黎明期のCyberZへ出向。2013年よりdmg::events Japan(現Comexposium Japan)に入社、iMedia News Summitなど新イベントの立ち上げ、ad:tech tokyoコンテンツ責任者を経て、2017年よりad:tech全体統括。2019年4月、同社代表取締役社長に就任、フランス最大手イベントオーガナイザーComexposium Groupにおける歴代最年少責任者となる。国内外での幅広いイベント主催及び参加経験を活かし、日本でのダイバーシティ&インクルーシブネスなカンファレンスの普及を目指す。一緒に働く仲間を募集中!http://comexposium-jp.com/
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