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LIFESTYLE 夫婦

2020.02.18

給料を教えてくれない夫。将来のお金の話ができずに困っています!【桃山商事・清田隆之の男心のトリセツ】

給料明細を隠す夫に困っている、という悩み。清田隆之さんが、男のプライドをどう扱えばよいのか答えます。

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<お悩み>男のプライド? 収入を隠し続ける夫に困惑…

私の収入がほうが多いとわかっていて結婚したのに、夫は給料やボーナスの額を教えてくれず、家計管理に困っています。夫のプライドを傷つけずに教えてもらう方法はありますか?(34歳・会社員・既婚・子なし)

<お答え>いっそのこと、家計管理を夫に任せてみては?

収入というのは個人情報に属するものなので、理由がどうであれ嫌なら他者に開示する必要はありません。なので本来、教える/教えないは夫さんの自由なのですが…。問題は、家計管理を妻に任せているという点ですよね。そうなると話は少し変わってくると思います。夫さんは現状、「お金の管理を妻に任せているのに、家計の把握に必要な情報を開示しない」というスタンスであり、態度に矛盾があります。この状態を解消するには、夫さんに家計管理を任せるか、家計管理そのものをやめるかのふたつしか選択肢はないように思います。

ふたりは共働きの夫婦ということなので、折半する費用(例えば食費や家賃や光熱費など)以外は会計を分けてしまう制度にすることも可能ですよね。「1か月にかかる費用を折半して、月何万円をこの口座に入れてください」という取り決めだけして、あとはそれぞれの財布で暮らしていく。そうすれば収入を開示する/しないが、ストレスでなくなると思います。

もちろん、共益費が夫さんの財布をどの程度圧迫するかは、全体を教えてもらわないとわからないので、そこは自己責任ということになります。家計管理を妻に任せている現在は、例えば収支のバランスを見てもらったり、将来を見越した計画なども立てられたりというメリットを享受しているわけですが、夫さんはそういったものを手放すことにはなります。しかし、それをどう判断するかは彼に委ねるしかなさそうです。

一般論として、男性は立場の「上下」や「勝ち負け」にこだわってしまう傾向があるように思います。夫さんも、もしかしたら「男が女より稼いでいないなんて恥ずかしい」と思っているかもしれません。稼ぎというのは、会社や業界の規模に左右される部分も大きいので、必ずしもその人の能力や実力と直結させて考える必要はないと思います。ただ、もしも夫さんが収入の差をプライド的に許せないと思っていたとしても、それは勝手に〝自縄自縛〟に陥っているだけで、相談者さんにできることは残念ながらなさそうです。「夫のプライドを傷つけずに」とおっしゃっていますが、そんな変なプライドを守るためにいちいち気を遣う必要はないというのが私の考えです。

取材・文/島田七瀬(スタッフ・オン) 写真/黒石あみ

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「桃山商事」代表

清田隆之(KIYOTA TAKAYUKI)

1980年東京都生まれ。文筆業、恋バナ収集ユニット「桃山商事」代表。早稲田大学第一文学部卒業。これまで1200人以上の恋バナを聞き集め、「恋愛とジェンダー」をテーマにコラムやラジオなどで発信し、幅広いメディアに寄稿。桃山商事としての著書に『生き抜くための恋愛相談』『モテとか愛され以外の恋愛のすべて』(ともにイースト・プレス)、単著に『よかれと思ってやったのに──男たちの「失敗学」入門』(晶文社)など。

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