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LIFESTYLE子育て

2019.06.10

6歳違いの弟が生まれたときのこと、おぼえてる?【しまおまほのおしえてコドモNOW!】

エッセイストのしまおまほさんが、今を生きるバラエティに富んだ子供たちに出会い、話を聞き、限られた時間で彼らの本音を引っ張り出す新連載。第2回がはじまります!

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第2回:ちさちゃん(10歳)

小学5年生のちさちゃんと待ち合わせたのは、お家から近いファミリーレストラン。夜7時を過ぎたころ、風邪気味でマスクをしたおかあさんと一緒に小走りでお店に現れました。

母:お待たせしましたー。

まほ:いえいえ。

ちさ:こんばんは。

まほ:こんばんは。夜ご飯の時間だよね。お腹空いてるかな?

ちさ:えーうーん。

母:お菓子食べちゃったからね。

ちさ:うん……。

まほ:何食べたの?

ちさ:ポップコーン。

まほ:しょっぱい系? 甘い系?

ちさ:塩味。

ちさちゃんはさっきまで習い事の合気道があって、一度家に帰った際についポップコーンを食べてしまったそうです。運ばれてきた割り箸の箸袋をモジモジ折りながら、ちょっと恥ずかしそうに話すちさちゃん。ヘアバンドには黄色いお花がついています。時々かきあげる肩の下まで伸びた真っ黒な髪の毛はツヤツヤ!

まほ:ちさちゃんて、弟いるんだって?

ちさ:うん。4歳。

まほ:6歳離れてるんだよね。

ちさ:そう。でもね、みきちゃんはお兄ちゃんが9歳年上。

わたしが子どもの頃にも、お兄ちゃんと10歳離れているエッちゃんという友達がいました。子どもの頃の年の差は3~4歳でも大きく感じるから、10歳なんて、そりゃあもう大人。不思議な感じがしました。エッちゃんのお家に遊びに行って、お兄ちゃんがいるとなんだか得した気分になったなあ。「あ、どうも」くらいしか挨拶してくれないんだけど、小学校低学年のわたしにとって20歳くらいの男の人って一番遠い存在だったから。『光GENJIの内海くんと同じ年なんだよなあ』なんて思うと急にかっこよく見えたりして。

ちさちゃんの場合、弟だから、年頃になったら弟の友だちのアコガレの存在になったりするかも……!

弟って、すぐ興奮する。

まほ:弟が生まれた時のこと、憶えてる?

ちさ:うん。夜中でね、起こされて、一緒に病院に行った。

母:病院でずっと寝てたわよね。

ちさ:ふふふ…トモさん(弟)が生まれたすぐ後の頃は、パパがお弁当作ってくれてたよ。

まほ:トモさん、今はどう?

ちさ:うーんとね、すぐ興奮する!

まほ:興奮(笑)?

ちさ:ティラノサウルスとか、レゴとか、見るとすーぐ興奮するよ。

まほ:男子だねえ(笑)。

ちさ:あとね、納豆とにんじんは食べない。朝はチョコチップパン食べてる。

まほ:偏食なんだ。

ちさ:あ、あとトモ、ト…ははは! 間違えた、トマト! トマトも好き。

弟の“トモ”と“トマト”を言い間違えたちさちゃん。恥ずかしさでまた箸袋をネジネジ……箸袋はすっかり細く紐のようになりました。

小学校の委員会事情って?

まほ:学校では、何委員をしているの?

ちさ:図書委員。図書室ね、最近新しくなったの。

母:衝撃の綺麗さなんです!

まほ:最近の施設の綺麗さ、異常ですよね。

母:クッションもあったりして。

まほ:スタバみたい! 防災頭巾じゃなくて?

いさ:ママ、初めて見た時「はーーーーっ」ってため息ついてたよね!

まほ:じゃあ、そこで図書カードにハンコ押したりしてるんだ。

ちさ:ううん。機械でピッてやるの。

まほ:ほほぅ……それは楽しそうだね。図書委員。

ちさ:うん。人気。

まほ:ほかに人気の委員ってある?

ちさ:集会委員と放送委員。

まほ:集会の司会、校内放送……女子アナ的な人気ってことかしら。放送委員は私が小学生の頃も人気だった。好きな曲かけられるって。

ちさ:そう。

まほ:ちさちゃんも放送委員だったら、かけたい曲とかあるの?

ちさ:うち、古いCDしかないから……。

まほ:例えば?

ちさ:ミスチルとかしかない。

まほ:ミスチルが……古い……(ガックシ)。

母:わたしは好きなんですけど……。

まほ:まあ、小学生からしたら懐メロかもしれませんね……。じゃあ、人気ある歌手は……?

ちさ:ほし……。

まほ:星野源だ!

ちさ:ウンウンウンウン……(嬉しそうに何度も頷く)。

星野源さんは本当に人気ですね。特に20~30代と小学生の女子の支持が熱い気がします。ラジオの構成作家をしている知人は、星野源と仕事をしたことがあるというだけで小学生の姪っ子から“神”扱いを受けているそうです。

まほ:じゃあ、「逃げ恥」も観てた?

ちさ:夜遅かったから、録画でちょっと。でも“安全なドラマ”だから、ママと観れたの。

まほ:安全?

母:暴力とか殺人とか……あまり……わたしが小さい頃、母にかなり厳しく制限されていて。成人したらその反動でテレビ漬けになってしまったので。

まほ:わかります(笑)。わたしも浸かりました(笑)。

母:あまり厳しくしても効果ないのかもしれないと思って。

まほ:お母さん、厳しかったんですね。

母:はい。いまや孫には甘いおばあちゃんですが。

ちさ:すぐ1000円くれる。

母:フフフ……(苦笑)。

ちさ:この間は1万円もらったよ!

母:えっ! うそ!?

ちさ:言ったじゃん。

母:聞いたっけ?

ちさ:言ったよ~。

わたしもちさちゃんと同じくらいの年の頃、キレイな爪(ネイルなんて呼び方しりませんでした……)に憧れて、詰めにサラダ油を塗ってテカテカにしたことを思い出しました。ちなみに香りつきティッシュが流行った時、お母さんに買ってほしいとねだったら普通のポケットティッシュにバニラエッセンスを垂らして「ハイ」と渡されてボーゼンとしたことがあります。

一番の自慢って何ですか?

最後に、ちさちゃんの「一番の自慢」を聞いてみることにしました。すると、即答で返ってきたのがこの答え。

ちさ:従姉妹がハーフなこと!

まほ:え?

ちさ:お父さんがフランス人なの。

母:姉の家族なんですけど、近くに住んでいるんです。

ちさ:ともかせぎしてるの!

まほ:そうなんだ(笑)。たしかに、フランス人のハーフってかっこいいね。

ちさ:そばかすがあって、カワイイの。

まほ:自分の自慢はないの? 運動が得意とか。

母:リレーの選手よね。

まほ:足速いの、自慢じゃないの?

ちさ:ううん(首を横に振る)。従姉妹がハーフの方が、自慢!

力強く言い切るちさちゃん。従姉妹のお父さんから、初めてほっぺにチューされたときはビックリしたのだとか。フランスの郊外には親戚の別荘もあるそうで、そこに従姉妹の家族と一緒に行くのが夢なんだそうです。あ、それから従姉妹のおうちにポップコーンが常備されているのも最高だって言ってました(笑)。

つづく

「しまおまほの教えてコドモNOW!」連載一覧はこちら

文・絵:しまおまほ 編集:小川知子  デザイン:根本真路

エッセイスト、イラストレーター

しまおまほ

1978 年生まれ。主な著書に『ガールフレンド』『マイ・リトル・世田谷』(共にスペースシャワーブックス)などがある。

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