見栄を張るとは
あらゆる場面で自分を良く見せようと、つい見栄を張ってしまうことってありますよね。たまにやってしまうという程度ならよいのですが、常に見栄を張るのは考えもの。頻繁だと自分を追い詰めることになりかねません。
本記事では、見栄を張る心理や、見栄を張ることをやめるための方法を探ります。
見栄を張るの意味
「見栄を張る」とは、見た目や物事の外観を飾るという意味があります。
【見栄を張る】
うわべを飾る。外観を繕う。「恋人の手前―・る」
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用
「見栄」は、実際以上によく見せようとして、うわべや体裁を整えることを指します。「見栄っ張り」や「見栄坊」という言葉がありますが、どちらも「見栄を張る」と同意語。同じような使い方をすると考えていいでしょう。
「見栄」の語源は? 歌舞伎の「見得を切る」との関係は
「見栄を張る」と響きが似ている「見得を切る」。「見得」とは、歌舞伎役者が一瞬動きを停止してあるポーズを作る演技のこと。クライマックスの場面で使われています。
「見栄を張る」と「見得を切る」の語源は同じで、動詞の「見える」が由来。どちらも漢字は当て字です。「見栄を張る」は、周囲の目を気にして取りつくろうという意味を持ち、「見得を切る」は役者の見得の所作や、自分の力を誇示するような態度・言動やいいところを見せようと無理をすることを指します。2つの言葉の意味合いは微妙に異なると考えておいてください。
【見え・見栄・見得:みえ】
《動詞「みえる」の連用形から。「見栄」「見得」は当て字》
1.見た目。外観。みば。
「―を飾る」
2.(見栄)
見た目の姿を意識して、実際以上によく見せようとする態度。
「―で英字新聞を読む」
3.(見得)
歌舞伎の演技・演出の一。俳優が、感情の高揚した場面で、一瞬動きを停止して、にらむようにして一定のポーズをとること。
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用
【質問】あなたは、つい「見栄を張ってしまう」ことがありますか?
みなさんは、つい「見栄を張ってしまう」ことがありますか? 女性100人にリサーチしてみました。
・よくある…5%
・たまにある…28.3%
・あまりない…43.3%
・ほとんどない…23.3%
※アンケートは30〜45歳の日本全国のワーキングマザーを対象にDomani編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数120名。
「よくある」「たまにある」と答えた人をあわせると33.3%の人が、つい見栄を張ってしまうことがあると回答しました。どんなシーンで見栄を張りたくなってしまうのでしょうか? 見栄を張ってしまう理由も聞いてみました。
見栄を張ってしまう理由は?
・自分を良く見せたくて (40代・新潟県)
・後輩などと飲食店に行った時やショッピングしているとき。かっこいい先輩を演じたいのかもしれません。自分でもなぜそうしてしまうのかよくわからないです笑 (30代・神奈川県)
・他の人が幸せそうに見えたとき (30代・茨城県)
・正月おでかけの話のときなど。 私はここ行った! って主張したくなる (30代・静岡県)
・買い物に行ったとき。つい見栄を張って買いすぎてしまう (30代・東京都)
セルフチェックしてみよう
見栄っ張りな人によく見られる特徴を紹介します。自分に当てはまるか、セルフチェックしてみてください。