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LIFESTYLE 夫婦

2020.03.09

不倫歴10人以上のおじさまキラー…『あなたはどう思いますか?』 

 

バリキャリ女性に嫌われ、かばってくれる年上男性との不倫を繰り返し…。『不倫女子のリアル』(小学館新書)などの著書がある沢木文が、東京で働く女性の恋愛事情をレポート。甘い禁断の果実に潜むリスク…あなたはどう思いますか?

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行き場がなくなりスタートアップ企業に就職

今回お話を伺ったのは…

大野怜美さん(仮名・38歳)、東京都出身・中堅私立大学国際学部卒業後、マスコミ関連会社に勤務。28歳で結婚した2歳年上の夫(IT関連会社勤務・年収900万円)との間に、小学3年生の女子1人。東京都世田谷区の分譲マンションに在住。身長160cm、モードな雰囲気の中に女性らしさが漂う女性。ハイヒールを常に履いており、黒を基調にしたモードなファッションが得意。

PR会社に勤務していたが、「給料泥棒」と罵倒される

憧れだったマスコミ関連会社は、出産ギリギリまで出社し、退職。2年間の専業主婦生活をし、娘が2歳のときにPR関連会社に職場復帰する。ところが…。

「娘はまだ熱を出すときも多かったんです。あるときインフルエンザで娘・夫・私がリレー感染し、その後、娘が溶連菌感染症になってしまいました。どうしようもなくて会社を休み続けて3週間。出社した時には、私の机がなかったんですよ。女性社長に別室に呼ばれ『みんな、子どもがいても、頑張って仕事しているの。それなのに3週間も休むっておかしいわよね』と言われ、反論をしたら『給料泥棒。これに署名して』と退職届を出されました。うっかり署名をしてしまい、これでジ・エンド。半年間しか働けませんでした」

その後は、いろんな会社を転々としたが……

その後、いろんな会社を転々したという怜美さん。

「派遣社員になって、いろんな会社に行ったのですが、そのたびに私の「庇護者」が出てくるんです。たいていが50歳くらいのオジサン。私が仕事でミスしても、クライアントさんに怒られても、『まあまあ、大野さんも頑張っているんだから』と言う感じでフォローしてくれる。バブル世代のオラオラ感ある人が多かったかな」

もちろんそういう男性は、怜美さんを誘った。

「気が強そうなところがいいのかもしれませんね。あと私はバリキャリのオバさんからいじめられる。女性の群れでいじめられると、オジサンはかばいたくなるみたいなんですよね。あ、私が男女関係になった人には、私に対する職場いじめの首謀者のカレシもいましたよ」

契約社員なのに、出張に同行させられ……

都会的なセンスと、ハリのある若々しい肌。そして大きな胸と素直そうな受け答え。怜美さんには男性を刺激するものが確かにある。

「一番かわいがってくれたのは、契約社員で勤務していた大規模施設運営会社の役員。私のことを香港出張に連れて行ってくれて、1泊18万円のホテルに宿泊。当然男女の仲になりました」

結婚してから関係した男性の人数を聞くと10人以上いた。いずれも相手から誘われたという。

男女関係がバレてクビになる

怜美さんと役員の恋愛関係がバレて、怜美さんはクビになる。

「たぶん、女性から嫌われていたからなんですよ。仕事もすごく一生懸命やっていました。最初の会社をクビになってから、子どもを理由に欠勤をしたことはありません。それなのに女性社員から嫌われる。特に独身で恋人がいない女性社員は私を標的にするんです」

女性社員からきつく当たられて、意気消沈している怜美さんを慰めるために男性が寄ってくる。しかしそれらの男性は、決まって仕事ができない人が多かった。

仕事ができる男と恋愛がしたい

怜美さんの話を伺っていると、仕事で成長しなければならない時期に、プチ権力者であるオジサンからのサポートを受けてきた印象を受ける。今、勤務しているのはスタートアップ企業だ。

「1年前にジョインして、仕事をさせていただいています。今は社長と私の2人だけ。社長ってすごいんですよ。日本で一番偏差値が高い大学を出て、アメリカの超人気企業で実績を残して独立した人なんです。英語もペラペラで、超カッコいいんです。やっと仕事がデキる男と恋愛ができたと思っています」

この社長は40代半ばでバツイチだ。

「社長とは1年前は高級ホテルで、燃えるような恋をしていました。終電で帰ろうとすると『怜美を帰したくない』と言われていたんです。あれは夢のようでした』

しかし、半年前のある展示会で、クライアントを怒らせてしまったことから、社長の態度が一転。

「社長は『大切なお客さん』と言いましたが、事前にそんなこと言われていませんし、言われていない仕事なんてできませんよ。よくわからないお客様だったので、放っておいたんです。で、その日のうちに社長はクライアントに謝りに行って、事なきを得たようですが、そんな大切なお客さんを、入社から1年も経たない社員に任せるなんておかしい」

その後、社長は案件を怜美さんから取り上げるようになったという。

「仕事がヒマになり、私の時間が増えました。だから、社長との男女関係の回数も増えるようになったんですよ。取引先の人から『仲がいいですね』とか『連帯感がありますね』などと言われると嬉しいんです」

仕事に恋愛を持ち込むと、社会的基盤が崩壊しかねない……そのことに当事者は気付かない。

写真/(C)Shutterstock.com

Writer&Editor

沢木 文

1976年東京都足立区生まれ。大学在学中よりファッション雑誌の編集に携わる。お金、恋愛、結婚、出産などをテーマとした記事を担当。著書に『貧困女子のリアル』 『不倫女子のリアル』(ともに小学館新書)がある。

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