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LIFESTYLE 夫婦

2020.03.29

「狙った男性は打率9割で落ちる」という人妻のワザ 『あなたはどう思いますか?』

 

夫は家族、と言い切る人妻が男性を落とすテクニックとは…。『不倫女子のリアル』(小学館新書)などの著書がある沢木文が、東京で働く女性の恋愛事情をレポート。甘い禁断の果実に潜むリスク…あなたはどう思いますか?

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やっとボディタッチを使える年齢になった

お話を伺ったのは…

鈴木洋美さん(仮名・36歳)。埼玉県出身・中堅私立大学情報関連学部卒業、IT関連会社勤務(年収600万円)。同じ年の夫(食品メーカー勤務・年収800万円)と結婚10年。埼玉県内にある実家に住む(二世帯住宅)。子どもは8歳の娘と4歳の息子。身長155cm、目が大きく愛くるしく明るい。ふっくらした体型にハイウエストのワンピースが似合う。

2人目の子どもが生まれてすぐ、夫は海外勤務になった

洋美さんは夫のことを「信頼する家族だけれど、恋愛対象ではない」と言い切る。

「お互い、スキューバーダイビングが好きで、趣味のサークル内で結婚したんです。すぐに子どもができたし、家庭も円満。真面目でいい人だけれど、30代前半で体型もホントに丸くなった。もうお互いにそういう感じではないですよね。夫は温厚でよきパパで、信頼しているけれど、もうすることはないし、たぶんデキないんじゃないかな」

2人目の子どもが生まれた4年前に、夫は2年間の海外勤務になった。

「夫はニッチな言語を話せて、人望もある。だから、数年かけて会社が計画していたプロジェクトには外せない人というのはわかっていた。でも、生まれたばかりの息子と、幼い娘を置いて海外に行ってしまうというのは、心にわだかまりを残しますよね。会社も私が両親と住む二世帯住宅だからと知っての決断だと思うのですが、あのときはモヤモヤしました」

実家全体で子育てをするから、時間の自由ができた

2人目の子どもは健康で手がかからない男子。しかも、たまたま空きがあり生後半年で保育園に滑り込めた。そこで、洋美さんは早々に職場復帰する。

「またそのタイミングで妹が離婚し、当時5歳の娘を連れて実家で同居することになったんです。保育園のお迎えは妹がついでに行ってくれて、両親と妹が子どもたちの世話をしてくれる。私が残業後に家に帰ると、ウチの子ども2人と、妹の娘3人が、実家の子ども部屋で寝ているんです。両親も、夫がいるときはなんとなく夫を立てたり、干渉しないようにしていた。でも、本人がいないんだから、遠慮はないですよね。実家が子どもを見てくれる体制が整って、私の自由な生活が始まりました」

地元の飲み屋さんは、出会いの宝庫

時短勤務からフルタイムに切り替えた。その後、増えた収入10万円を妹と実家に還元する。

「両親と妹のそれぞれに月5万円渡していれば、文句は言われない。そこで週1程度、仕事帰りに同級生のお店に寄ち、1杯飲んで帰るようになったのが、32歳の頃。完全に『昭和のオジサン』ですよね(笑)。女性の一人飲みって、男性から声をかけられるんですよ」

最初の不倫相手は、高校の同級生。その男性は陸上部のエースで、女子の憧れの的だった。

「でも、32歳になると、オジサンっぽくなりますよね。とはいえ、相変わらず筋肉質でカッコよかった。腕の力こぶを触り『カチカチじゃない! すごいね~』と褒めまくった。こういうボディタッチができるようになったのも、私がオバサンになったってこと。これは特権ですよ(笑)」

その後、同級生は強引にホテルに誘ってきた。

「すごくよかった。夫の体を見慣れているから、『あれ、体に肉がない』みたいな(笑)。抱き合った時に、むにっとしないんです。彼はバツイチで、親の会社を継いでいた。一人暮らしをしていたので、相手の家に行ったりして、1年くらい付き合ったかな。結局、彼に彼女ができて自然消滅。お互い遊びだとわかっているし、私はコトが済んだらさっさと帰っていましたし」

「スポーツみたいなものでしょ?」

ボディタッチが上手だという洋美さんは、その後も他の男性と男女の関係になる。

「狙った男性は打率9割で落としています。ポイントは相手の体を触った時に、性的なことを連想させる擬音を使って形容すること。自分から誘うことは絶対にしたくないので、相手に誘わせます。私にとって不倫は月1回のスポーツみたいなもの。普段は真面目に母親をして、実家の両親と妹のケアをしているのだから、息抜きしてもいいと思うんですよ」

結婚してから経験した男性は10人以上。顔を覚えていない人もいるという。

「適当に息抜きしていると、家族にも他人にも優しくなれるんですよ。でも、この前怖かったのは、ショッピングセンターに家族と行ったら、一週間前に遊んだ男性がいたんですよ。でもその男性は上場企業に勤務しているし、私が結婚していることも知っているので、偶然だとは思うのですが、なんか怖いですよね」

恋愛は、自分では遊びだと思っていても、相手はそうではないことがある。今の生活と家族を維持するためには、それなりの「覚悟」は必要なのだが、それに気が付いていない結果、何が起こるのか……。

写真/(C)Shutterstock.com

Writer&Editor

沢木 文

1976年東京都足立区生まれ。大学在学中よりファッション雑誌の編集に携わる。お金、恋愛、結婚、出産などをテーマとした記事を担当。著書に『貧困女子のリアル』 『不倫女子のリアル』(ともに小学館新書)がある。

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