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LIFESTYLE 夫婦

2020.03.30

元ヤン男子のエリート変身に燃え上がった人妻たち『あなたはどう思いますか?』

同級生の変貌ぶりに心はかき乱されて…。『不倫女子のリアル』(小学館新書)などの著書がある沢木文が、東京で働く女性の恋愛事情をレポート。甘い禁断の果実に潜むリスク…あなたはどう思いますか?

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「ずっと愛子が好きだったんだ」と耳元でささやかれ

今回お話を伺ったのは…

お話を伺ったのは……松下愛子さん(仮名・36歳)、栃木県出身・都内の中堅私立大学経済学部卒業、建築関連会社勤務(年収550万円)。3歳年上の夫(同じ会社の上司・年収1000万円)と結婚7年。江東区内の分譲マンション在住。子どもは4歳の男の子。身長152cm、プライベートと仕事をきっちり分け、日本酒と歌舞伎を愛する文化系女子。

「愛子さんと私は結婚した方がいい」とプロポーズされて

高校時代までは勉強漬けで、大学デビューだった。

「地方から東京に出るには、とにかく勉強。成績トップで授業料一部免除を受けて進学しました。大学に入ってからは勉強はそこそこに、遊んでいてもオールA。かなり謳歌しました」

お酒が強く、小柄でコケティッシュな魅力がある愛子さんはモテにモテた。

「年上の男性と、今で言う”ギャラ飲み”みたいなことをしていました。有名大学ではないのに、就職が上手くいったのは、仲間内に人事系の部長職の人がいて、『とにかく誰よりも早くエントリシートを送れ。そうしたら面接まではいけるぞ』と教えてもらったこと。素直に言うことを聞いて、上場企業に就職しました。恋愛関係はいろいろありましたが、29歳のときに夫から『愛子さんと私は結婚した方がいい』と告白され、真面目でいい人だな…と思い結婚。計画通り、結婚3年で子どもも生まれ、残業や飲み会のときは、お互い協力し合うという、穏やかで安定した毎日を過ごしていたのです」

受験勉強仲間「チーム進学」の飲み会

勉強漬けの高校時代を過ごした愛子さん。

「高校時代、経済的な事情で塾に行けない同級生が集まって、教え合う『チーム進学』というのが結成されていたんです。男2人、女4人、ほぼ3年間、ずっと一緒に勉強し、6人全員が東京の大学に進学。皆、そこそこの企業に勤めています。ずっと連絡を取っていなかったんですが、SNSでつながり、ここ3年くらいは半年に1回ペースで集まるようになっていたのです」

ヤンキーだったはずが、スーツを着たエリートに

その飲み会に、「彼」が来た。

「仲間の一人から『次はスペシャルゲストがいる』と言われ、行ったら”彼”がいたんです。彼は同じ高校のヤンキーだった男子。目がパッチリと大きくてスラッと背が高く、色白の筋肉質の体で学校でも目立っていた。隣の学校には彼のファンクラブがありました。てっきり地元で就職と結婚しているかと思いきや、大手広告代理店の企画営業になっていたのです」

彼は高校卒業後に猛勉強。トップランクの私立大学に入学していた。

「ほぼ主席で卒業したそうです。大学時代はギャル男として、モデルなどもしていたようで、華やかで知的で派手。話題も豊富でふるまいもスマート。洗練ってこういうことか…と思いました。物事を詮索しないで、スッと引くんですよね。『これは好きになる、ヤバい』と思って、近寄らないようにしていたのですが、帰り際に『これから2人で飲まない』と言われて、外資系ホテルのバーラウンジへ」

「ずっと愛子が好きだったんだ」

終電近くまで2人で飲み、タクシーに乗せられる。

「私の腰を抱きかかえるようにして、タクシーに乗せてくれたんです。また絶妙なタイミングでバッグに1万円札を入れ、『これ、タクシー代』って。その後すぐに、『運転手さん、湾岸方面に行って』と大きな声で言い、その後、小さな声で耳元で『オレ、ずっと愛子が好きだったんだ』と言ったのです。女はメロメロになりますよね」

それから2週間後にLINEが来る。

「こっちからは連絡するものかと思っていたので、スマホの画面が光った時は、飛び上がるほどうれしかった。それから、渋谷の隠れ家フレンチに誘われ、ラブホテルですよ。『夢みたいだ』『あの憧れの愛子がここにいるんだ』などと、言ってくれて、私の方こそ、本当に夢のようでした。だって誰もが憧れているカッコいい男子が、ずっと私のことを思っていてくれたんですよ。しかも独身だという。離婚して彼と結婚しようと思いました」

彼にとって不倫はゲームだった

それから2週間後、「チーム進学」の仲間の男性から連絡がある。

「なんと、彼は私たちの仲間の4人の女子全員と男女関係に持ち込んでいたんです。みんな結婚していたのですが、そのうちの一人は、男性に免疫がないので、たった2週間で離婚してしまったそうです。友達の男子は『愛子は大丈夫だった? あいつ、昔はあんな奴じゃなかったのにな~』とのんきな声で言っている。もう私は恥ずかしいやら、バカバカしいやら、大ショックですよ。それよりも、あの地味なオバサン3人と同列に扱っていたことがショックで…あれ以来、夫のありがたみを感じ、不倫する前以上に大切にしています」

他の男性を知って、夫のありがたみを知る。一生支払いきれない「勉強代」。当たり前のことを気づくためにしては、高くついたのではないだろうか。

写真/(C)Shutterstock.com

Writer&Editor

沢木 文

1976年東京都足立区生まれ。大学在学中よりファッション雑誌の編集に携わる。お金、恋愛、結婚、出産などをテーマとした記事を担当。著書に『貧困女子のリアル』 『不倫女子のリアル』(ともに小学館新書)がある。

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