髪の毛の表面に出てくるチリチリした短い髪の毛も、アホ毛や浮き毛と呼ばれます。頭皮や髪が乾燥していると静電気が起きやすくさらに目立つことも。ここでは、そんなアホ毛の対策法について解説します。おすすめのヘアアイテムやアレンジもチェックしてみてくださいね。
アホ毛や浮き毛の原因とは?
成長途中の毛&切れ毛
一般的にアホ毛の原因は2種類あると言われています。
「成長途中の毛」または「途中で切れてしまった毛(切れ毛)」です。
また、髪や頭皮が乾燥することによって、短い毛が立ち上がりやすく余計に目立ってしまう、という可能性も。
成長途中の短い毛は一時的に隠すことはできても、乾燥やダメージが原因で起こるアホ毛は、ヘアケアをしっかり行い、根本的に解消する必要があるかもしれません。
アホ毛の対処や予防法
ワックスで抑える
ヘアサロン 「AMATA」代表の美香さんは、アホ毛を抑えるときは、コームとワックスを使うそう。
ワックス付きのコームで、アホ毛部分を抑えてあげると、面が整ってキレイな美髪に! お出かけ前の10秒で簡単にできるそう。
アホ毛の原因になる毛穴づまり対策!正しいシャンプーのやり方
シャンプーは「夜」するのが鉄則。ヘアサロンでプロの力を借りたヘアケアや頭皮ケアも大事だけど、毎日の洗髪にも気を配ることで髪や頭皮の状態が底上げされます。銀座にある人気ヘアサロン「GARDEN Tokyo」のトップスタイリスト、本木亜美さんに正しい髪の洗い方を教えてもらいました。
Point1:髪を洗うのは夜!
「洗髪は夜にすることが鉄則。1日の活動で出た皮脂が酸化して、毛穴を詰まらせてしまうことがあるためです。また、髪のアンチエイジングにも関わる成長ホルモンは22時〜2時に多く分泌されると言われていますので、そのときに頭皮が清潔になっていると髪の健やかな成長につながることも考えられます。朝の洗髪で必要な皮脂を落としてしまうと、日中、頭皮への紫外線によるダメージが増えるという観点からも、できるだけ夜に!」(本木さん)
Point2:シャンプーの量は髪の長さに合わせて調整
「ショート〜ボブは1プッシュ、ミディアムは2プッシュ、ロングは3プッシュが基本。髪の多さや硬さで、半プッシュ程度ずつ調整してください。シャンプー前のお湯洗いをしっかりしておくと汚れが半減しているため、シャンプーの量が少なめでも泡立ちがよくなります。シャンプーを多く使うと泡立ちはいいですが、すすぎ残しが出てくるので注意してくださいね」(本木さん)
Point3:髪というより頭皮を意識して洗う
「シャンプーの目的は、頭皮の洗浄です。頭皮にたまった老廃物や皮脂汚れを落とすためと考えてください。まずシャンプー液を手のひらになじませてから、髪でなく頭皮につけます。前髪の生えぎわから頭頂部、耳の後ろから後頭部、襟足の3つのブロックを、順番に3回洗います。パーツごとに洗うことで、洗い残しを防ぎます。洗い方は、指先で頭皮をしっかりとらえて揉むように。何度も言いますが、頭皮を意識して洗ってください」(本木さん)
Point4:すすぎはシャンプーの倍の時間をかける
「洗うときよりも長く時間をとります。例えば2分かけてシャンプーしたら、すすぎには4分かける。すすぎ残しがあると髪や頭皮の負担になり、頭皮の炎症の原因になることも。完全にぬめりがなくなるまで、よーくすすいで。すすぐ前に、髪についている泡を手で落としておくとすすぎ残しが減ります」(本木さん)
Point5:トリートメントをつけたらコーミング
「髪に悩みを抱えている場合は、トリートメントがおすすめです。すすいだあとの髪の水分をギュギュッと絞ったら、トリートメントを毛先→中間の順につけます。油分の多いトリートメントは、残ると頭皮トラブルの原因になるので頭皮にはなるべくつかないように注意を。なじませたあとは目の粗いコームでザッととかすと、液が全体に行き渡るのでおすすめです。目の細かいコームを使うと髪に力がかかりすぎてダメージにつながる場合があるため、避けて。そのまま、湯船に入りながら5〜10分ほど放置します」(本木さん)
Point6:最後のすすぎはぬめりがなくなるまでしっかりと!
「トリートメントの油分のぬめりがなくなるまで、丁寧にすすぎます。毛先には少しトリートメント成分が残っている方がいい?と聞かれることもありますが、絶対によくありません。頭皮から毛先まで、十分にすすいでください」(本木さん)
頭皮ケアをしっかり行う
髪の土台である頭皮が不健康では、乾燥やダメージによる切れ毛を改善することができません。洗髪後すぐにスカルプケアを行い、普段から頭皮環境を整えて。
タオルドライした後、いつもの分け目に美容液をつける。分け目は常に外気にさらされているので、くまなく塗布して。
塗布し終わったら、指を頭皮に差し込むようにはわせ、美容液を密着させるイメージでしっかりとなじませていく。
両手を熊手のようにして頭を包み込んだら、少し力を入れて頭皮全体を優しくマッサージする。
乾燥やパサつきをケアする
髪の乾燥やパサつきもアホ毛の大敵。トリートメントだけでもいいですが、時間があるときは、トリートメントをたっぷりとなじませた髪にシャワーキャップをかぶせ、ホットタオルで巻いて15分間待ってみて。スチーム効果でトリートメントのパフォーマンスがさらにアップするはず。
ヘアミルクとオイルの2種類を使う
アホ毛の原因になる乾燥や静電気を防ぐために、髪を乾かすときにもひと工夫。乾かす前にはヘアミルク、乾かした後にはヘアオイルを使えば、乾燥知らずのうるおいあるツヤ髪に。
洗髪後、頭皮を揉むようにしてしっかりとタオルドライ。
ヘアミルクを適量手のひらに伸ばしたら、指の間までしっかり伸ばし、毛先を中心に髪の内側→外側→髪全体によく揉み込んでなじませる。
毛の流れを手ぐしで整えたら、キューティクルの流れに沿って、ドライヤーの風を上から下に当てて乾かしていく。
髪が乾いたらヘアオイルを塗布し、毛先→中間→全体の順に髪を丁寧にコーミングして完了。
アホ毛対策におすすめのヘアアレンジ
ウエットなへアアレンジでアホ毛をカバー
あえてウエットでタイトなヘアアレンジをして、アホ毛をおさえ込むのもおすすめ!
まずはパール粒大のワックスと500円玉大のオイルを手のひらでしっかりと混ぜたら、毛先からまんべんなくなじませていく。
手のひらに残ったスタイリング剤を、前髪からトップへとなでつけなじませる。
コームの細い部分を使って、センターに分け目をつける。ガタガタしていると疲れて見える原因になるので、キチッと分けて。
髪全体をひとつにまとめ、先に顔まわりの髪を左右それぞれ2〜3本ずつ分けとっておく。
結び目をおさえたまま、ウエットにした髪の表面を、ブラシを使ってフラットになでつけ、細かい毛が浮き出ないようにする。
首のラインに沿うように、ごく低い位置で結ぶ。
最後は指先にワックスかオイルを少量とり、前髪をつまんで束感を出す。