気分は森の中の〝泊まれるカフェ〟箱根の楽しみ方が変わる
NEST INN HAKONE 俵石閣(ひょうせきかく)
/2016年10月オープン
約5万5000平方メートルの森の中に、カフェや大浴場などさまざまな施設とウッドデッキの廊下でつながっている3棟の「ホテル棟」と、独立した戸建ての「ヴィラスイート」11棟が共存している「NEST INN HAKONE 俵石閣」。自然を楽しみながら〝暮らす〞ように過ごしたいなら、宿泊は「ホテル棟」をチョイス。まず「フリーバードカフェ」に向かい、オリジナルブレンドのウェルカムコーヒーを飲みながらチェックインを済ませます。
日常生活の延長が心地いい森のリゾート
周囲を見回すと、カフェでぼんやりしていたり、多目的スペース「フリーバード」に移動して本を読んだり、中にはPC作業をしている人も。都心のカフェとさほど変わらない光景なのに、その表情がどこかすがすがしいのは、そこにいるだけで森の空気に包まれ、肩の力が抜けるからかもしれません。
客室もいたってシンプル。スイートルームでもゴージャスなインテリアはなし。テレビもなく照明はグッと暗めなので、ここでは日が暮れたらゆっくり休むのが正解です。「ウッドサイドレストラン」で、山と海に挟まれた箱根エリアならではのディナーコースを満喫した後は、うっそうとした木々の間を抜けて硫黄がふわっと香る温泉棟「バードバス」へ。
「ホテル棟」とつながる大浴場は白濁の美肌の湯
大涌谷(おおわくだに)から直接引かれている濃厚な白濁のお湯はやや熱めで、あっという間に体の芯までポカポカに。部屋まで戻る間、箱根のひんやりした空気が体を心地よくクールダウンしてくれます。
部屋を出るのは食事どきだけ隠れ家の中の隠れ家へ
人々が集うカフェや温泉と直結している「ホテル棟」と対照的なのが「ヴィラスイート」。到着したらスタッフに誘導されて奥まった通路を抜け、直接ヴィラへ。チェックインも客室内で行うシステムで、おこもり感満載です。自然の地形に合わせて建てられた11棟はすべて異なる間取りですが、どの部屋も無垢(むく)の唐松がふんだんに使われていて、窓やお風呂から森を感じられるつくり。写真の6号棟は緑の中にせり出す露天風呂が開放的!
ネストイン はこね ひょうせきかく
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1290 TEL:0460・83・9090 チェックイン14:00 チェックアウト11:00 1泊2食付き ホテル棟¥26,800~、ヴィラスイート¥54,500~(税・サ込み) 客室48室(うち「ヴィラスイート」11棟)
Domani12月号 別冊付録 今こそ行きたい!おいしい温泉宿&おこもりホテル18 より
撮影/篠原宏明 構成/田中美保・酒井亜希子・佐々木 恵・平澤奈々恵・赤木さと子(スタッフ・オン)
※宿泊料金は、特別な表記のない場合、1室2名利用時の1名料金(消費税・入湯税・ サービス料別)です。料金は変動する場合があります。 ※料理の内容は季節によって変わる場合があります。
※掲載したデータは2017年10月18日現在のものです。