程よく距離をとる
相手を変えることは難しいものですが、自分が対応を変えることは比較的に実行しやすい手段です。合わない人と程よく距離をとることで、ストレスを感じる機会を減らせます。愚痴やうわさ話が好きな人と遭遇したときは、仕事や用事を理由にその場を離れてしまえば嫌な話を聞くこともありません。
あからさまに距離を置くと人間関係に新たな弊害が生まれることもありますし、上司や部下など嫌でも付き合わなければいけない人もいます。しかし、10回のうち3回でも距離をとれれば、あなたが感じるストレスを減らすきっかけになります。適度な関わりは持ちつつも、自分が楽だと感じる距離感を維持することで心の負担を和らげましょう。
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良好な人間関係を築くには
良好な人間関係を築くことができれば面倒くさいと感じる機会を減らせるかもしれません。どのようなことを意識するとよいのでしょうか。良好な人間関係を築くためのヒントを紹介します。
笑顔や挨拶を忘れずに
いつも笑顔を絶やさない人や挨拶を欠かさない人は、周囲から好意的に見られます。自然と人が集まってくるだけでなく、初対面の人であっても「悪い人ではなさそう」と安心してもらえるものです。他人はしばしば自分を写す鏡、と例えられます。あなたがニコニコしていれば同じようにニコニコしている人が集まりますが、反対にあなたが不機嫌な表情を浮かべていれば、同じように不機嫌な人が集まってきてしまいます。
居心地のよい人間関係を築きたいときは、まず相手に居心地がよいと感じてもらえる雰囲気や態度を意識してみましょう。率先して笑顔や挨拶をすることで、周囲も近づきやすくなります。
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よいところを探してみる
苦手な気持ちが先行した場合、相手の苦手なところ・嫌なところにばかり意識が向いていませんか。苦手意識を抱いていると、より相手が嫌な人物に思えてしまいます。最悪の場合、相手にその気持ちが伝わり、関係が悪化することもありえます。どんなに苦手な人でもよいところがあるはずです。相手の美点を見つけることができれば、関わりを面倒くさいと感じる気持ちを遠ざけられるかもしれません。また、相手のよいところを褒めることも手です。相手は自尊心がくすぐられ、あなたへの態度が軟化することもあります。
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相手の言葉に耳を傾ける
相手の言葉に耳を傾けることは、良好な人間関係を築くために大切にしている人も多いのではないでしょうか。「相手がどう思っているのか」「何をしてほしいと感じているのか」を知り、そこから得られる情報をもとにすることで、コミュニケーションがとりやすくなります。相手の気持ちに寄りそうことで、今度は相手があなたの気持ちに寄りそってくれるようになるかもしれません。よい人間関係は、お互いの思いやりで成り立つものです。優しくしてほしいのであれば、まずは自分が優しく接することで、気持ちのよい関係を築けるようになります。
面倒くさくてもこんな行動はしないで
面倒くさいと感じる相手に対して、とってはいけない行動があります。心が疲れているときは、余裕のなさから普段はとらない行動をとってしまうこともめずらしくありません。いざというときに下手な行動をとらないように、NG行動を紹介します。
嫌な相手に対して露骨な態度をとる
嫌な相手に関わりたくないからと、素っ気なく接したり嫌そうな対応を見せたりと露骨な態度をとるのは避けましょう。仮にあなたが誰かに対して露骨な態度をとった時に、相手は関わることを避けてくれるかもしれません。しかし、相手からの信頼をさらに失ってしまいますし、それを見ていた周囲からの信頼を失う恐れもあります。たとえ嫌な相手であったとしても、最低限の信頼関係を築くように振る舞う行動は意識したいところです。大人として節度のある対応を心がけることを忘れないようにしましょう。
悪口・陰口を言う
相手の悪口・陰口を言うことは、問題の解決になりません。それどころか相手に悪口・陰口を言っている人と思われ、新たなトラブルを生み出す原因になります。相手に悪口・陰口を言われていたとしても、自分はぐっと我慢します。自分がされて嫌なことを相手や他の人にしていては、結局のところ嫌な相手と同じ穴の狢(むじな)です。あなたの貴重な時間や思考力を、嫌な相手に対して使う必要はありません。嫌な相手のことを考えるよりも、自分が大切にしたい人のことや楽しいことを考えましょう。
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