人間関係が面倒くさいと思うときって?
仕事でもプライベートでも、人間関係は生きていくうえで切り離せない課題です。ときには「人間関係が面倒くさい」と感じ、自分の殻に閉じこもりたくなることもあります。では、どのようなときに人間関係が面倒くさいと感じるのでしょうか?起こりやすいシチュエーションをみていきましょう。
仕事で相手の機嫌をとらなければいけないとき
仕事先では自分とは異なるさまざまなタイプの人間と関わります。まさに人間関係が面倒くさいと感じやすいシチュエーションです。なかでも上司や取引先のような自分より目上の存在は、やりとりに気をつかうことも多くあります。関わることでどっと疲れを感じてしまう場合も少なくありません。
ときには自分に非がないことで振り回されたり、思ってもいない社交辞令を言わなければいけなかったりすることも。円滑なコミュニケーションを図るために必要なことではありますが、本来の自分の感情とは違うことをしなければならないことに、疲れやストレスを感じやすい場でもあります。
友達の愚痴やうわさ話を聞かされるとき
人間関係において、愚痴やネガティブなうわさ話はつきものです。ただでさえ他人の愚痴やうわさ話を聞くことはよい気がしないものですが、仲のよい友達や同僚を対象としたものであれば、なおのこと気が滅入ります。長時間悪口を聞かされることで、自分の意とは反する内容を聞かなければならない状況に、人間関係が面倒くさいと感じてしまうことも少なくありません。自分は賛同できないと否定できればよいですが、相手が目上の存在であった場合、強く否定できないこともあるもの。上手に制御できなかったことで自己嫌悪に陥ることもあります。
人の愚痴やうわさ話をする人は、その場にいない人をターゲットにしがちです。「もしかしたら陰で自分もこの人に悪口を言われているかもしれない」と疑心暗鬼になり、うんざりしてしまうこともあります。
人間関係が面倒くさくなる理由
人間関係が面倒くさいと感じるのには、必ず理由があります。他人が関係していることもあれば、自分がきっかけとなっていることもあるかもしれなせん。人間関係が面倒くさいと感じる主な理由を3つ挙げました。根本を知って現状を打開するための第一歩を踏み出しましょう。
周りの目が気になる
周りの目が気になりすぎることが、人間関係を面倒くさいと感じる理由になる場合があります。「あの人にダメだと思われていないか」「周囲から浮いていないか」と、周りの目ばかりを気にすることで、緊張や不安を感じている状態が続きやすくなります。それによりストレスが溜り、人間関係が面倒くさいと感じてしまうのです。加えて自己肯定感が低下してしまい、本来の力を発揮できないこともあります。
周りに合わせることはとても大切ですが、自分らしさも見失わないようにしたいものです。本当に思っていることが言えなかったり周囲に合わせすぎてしまったりするときは、自分の振る舞いを見直したほうがよいかもしれません。
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我慢をしなければならない
人間関係が嫌になる理由のひとつとして、「我慢してしまうこと」が挙げられます。人間関係でトラブルが発生した場合、相手の感情の起伏が激しかったり不機嫌になりやすかったりすると、自分が受け入れる形で収束させなければならないシチュエーションも多いものです。しかし、我慢するときは自分が思っている以上に心のエネルギーを過度に消費します。自分ばかりが我慢しなければならないと、ストレスを感じて人間関係が嫌になるのです。
周囲に対する警戒心も高まってしまい、相手の良心的な発言・行動も「何か裏があるのかもしれない」と勘ぐりやすくなります。気が休まるときがなくなり、心は摩耗する一方です。
他人に嫌われたくない
他人に嫌われることを恐れていると、人間関係が面倒くさいと思うことがあります。他人から嫌われることは悪いことであるという意識が強く、嫌われないように過度に振る舞ってしまうのです。しかし、人間関係において誰からも嫌われないことは不可能です。「十人十色」という言葉があるように、人によって考えや好みは異なります。
あなたが合わないと感じる人がいるように、誰かから合わないと思われることは決してめずらしいことではありません。むしろ合わない人がいるのは当然なことであり、そこで自分がストレスを感じない距離を保ったり、付き合い方を考えたりすることが重要なのです。
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人間関係が面倒くさいときの対処法
人間関係が面倒くさいときは、上手に対処する方法を身につけると自分自身も楽になります。人間関係が面倒くさいときに自分を守るために試せる対処法を紹介します。
自分の気持ちに正直になる
人間関係が面倒くさいと感じるのは、自分の気持ちを出さずに封じ込めているからかもしれません。気持ちを正直に話すことで相手にこちらの思いが伝わります。そうして意思の疎通をはかることによって、面倒と感じる要素を軽減できる場合もあるのです。たとえば「嫌なことは嫌と断る勇気を持つ」「自分のポリシーに反することは否定する」「自分が思っていることは素直に伝える」など、自分の心に素直な対応を心がけるのです。相手に合わせて自分の意見を無理に曲げる必要はありません。
とはいえ、自分の主張を押し付ける言い方は避けた方が賢明です。相手にも相手の考えがあります。伝えたいことがあるときは言葉を選びましょう。
しっかりと割り切って接する
誰にでも真摯に向き合えるのは素敵なことですが、それでは自分自身の心が消耗してしまう可能性があります。合わないと感じる人とは真正面から向き合うのではなく、表面的な関係性にとどめてもよいのです。たとえば職場で合わないと感じる人がいるのであれば、職場では「これも仕事のうちだ」と割り切って接し、プライベートでは交流しないようにします。関わり方を変えるだけでも、職場で感じるストレスを減らしやすくなります。職場以外の人の場合でも対応は変わりません。関わらなければいけないときもありますが、必要のない場所では関わらないことを心がけましょう。