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2020.10.10

嫌なことを気にしてしまうことはある?100人アンケートと臨床心理士の解説を紹介

 

嫌なことや周りを気にして気持ちがスッキリしないことってありませんか? どんな事柄に引っかかり、どう対処しているのかアンケートを元に見ていきましょう。また臨床心理士による解決法も必見です!

【質問】嫌なことや周りを気にしてしまうことはありますか?

嫌なことや周りを気にしてしまうことが「よくある人」は12.5%、「たまにある人」は23.3%、「ほとんどない人」は40%、「ない人」は24.2%となりました。気にしてしまう人は全体の約3割強とあまり多くない印象がありますが、その内容にはどんなことがあるのでしょうか?

気にしない「よくある」…12.5%
「たまにある」…23.3%
「ほとんどない」…40%
「ない」…24.2%

※アンケートは30~45歳の日本全国の有職既婚女性を対象にDomani編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数110名(未回答含む)。

【体験談】特に気になってしまう嫌なこととは?

「苦手なタイプ」や「きつい言い方」など他人に対して気になってしまう人がいる一方、「人からの指摘」や「人がどう思うか」など自分へ向けられる意見も見られました。

ふと思い出して

・ふとしたときに思い出す (30代・佐賀県・子ども2人)
・ふとしたときに気になっちゃう (30代・東京都・子ども1人)
・小学校の時の自分の過去と子供の今を重ねてしまい、あまり良い思い出ではないと決めつけ、過去と今が重なる (30代・東京都・子ども2人)
・嫌なことをふと思い出したとき (40代・神奈川県・子ども1人)

苦手なタイプの人

・ずるい人 (40代・静岡県・子ども2人)
・短気な人を見てイライラする (30代・大阪府・子ども2人)
・職場ですぐ機嫌の悪くなる人に疲れて嫌になってしまう (30代・鳥取県・子ども1人)
・どうしても避けられない集まり(町内会など)で嫌な人と会うとき (40代・福岡県・子ども2人)
気にしない

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気になるとずっと気になる

・気にし始めたら止まらない (40代・北海道・子ども1人)
・一旦気になるとずっと気にしてしまうこと (30代・大阪府・子ども1人)
・気にしいだから割とたくさん気になる (30代・東京都・子ども1人)

自分の言動で

・一生懸命が伝わらないとき (40代・福島県・子ども2人)
・言い過ぎたとき (30代・岡山県・子ども1人)
・仕事で失敗や失言をしてしまったと感じるとき (40代・熊本県・子ども1人)

悪口

・いつも人のことを悪く言っている人がいるとき (30代・茨城県・子ども3人)
・人の悪口が聞こえるとき (40代・宮城県・子ども3人)

きつい言い方

・きつい言葉を言われたとき (40代・千葉県・子ども2人)
・攻撃的な事を言われる (30代・東京都・子ども1人)

気にしない

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人からの指摘

・自分のことを言われているとき(30代・神奈川県・子ども1人)
・人にハッキリと自分の行いを否定された時に、ずっとそのことを考え続けて泣いてしまう (30代・京都府・子ども1人)

神経質

・神経質なので (30代・広島県・子ども3人)
・小さなことでも神経質だから気になる (40代・北海道・子ども3人)

意見を押し付けられる

・自分の意見を押し付けられる (30代・愛知県・子ども2人)
・旦那が「普通は〜」って言うこと。あんたの普通はみんなの普通じゃないっていつも思う (30代・東京都・子ども1人)
気にしない

人がどう思うか

・いつも人の気持ちのことばかり考えてしまう (40代・愛知県・子ども2人)

新型コロナウイルス

・今一番気に止むのはコロナのこと (40代・大阪府・子ども2人)
気にしない

友人とのLINE

・ラインでの友人とのやりとり (30代・千葉県・子ども1人)

タスクが終わらない

・やらないといけない課題が終わらない時 (40代・埼玉県・子ども1人)

育児

・育児 (30代・東京都・子ども1人)

嫌なことがあると

・嫌なことあった時 (30代・新潟県・子ども1人)

ミス

・車を傷つけちゃったりした時 (40代・愛知県・子ども2人)

明日にはスッキリ!嫌なことを気にしない方法、体験談を聞いてみよう

「好きなことをする」や「気にしない」という意見が圧倒的でした。またクヨクヨせず「情報を得る」や「長所を探す」など前向きな意見もちらほら見られました。

好きなことをする

・ゲームをしたりネイルをしたり、自分の好きなことをちょこちょこ行うようにしている (30代・神奈川県・子ども2人)
・甘いものを好きなだけ食べる (30代・東京都・子ども1人)
・すぐ好きなことを考える (40代・神奈川県・子ども1人)
・他に趣味をたくさん持つこと。悩むことに時間を割かないようにすること (40代・福岡県・子ども2人)
・美味しいものを食べたり好きなことをして過ごす (30代・佐賀県・子ども2人)
・自分の好きなことをする (30代・茨城県・子ども3人)

気にしない

気にしない

・こっちが傷ついた言葉も、相手にとっては特に意図していない事が多い。気にしているのは自分だけなので、気にしないようにする (30代・奈良県・子ども1人)
・そういう人もいると気にしない (40代・東京都・子ども1人)
・気にしないようにする (30代・神奈川県・子ども1人)
・気になっていることを一旦捨てて考えない (40代・北海道・子ども1人)
・気にしないよう努める (40代・東京都・子ども2人)

言い聞かせる

・くよくよ考えとも仕方ないと自分にいい聞かせる (40代・千葉県・子ども2人)
・大丈夫!大丈夫!って自分に言い聞かせる (40代・愛知県・子ども2人)
・寝れば忘れると言い聞かせている (40代・熊本県・子ども1人)

マイペースに

・マイペースに過ごす (40代・千葉県・子ども2人)
・自分の心を広く持つ (30代・大阪府・子ども2人)
・自分の世界に入り、気持ちを落ち着かせる (30代・愛知県・子ども2人)

気にしない

情報を得る

・サイトを見る (30代・岩手県・子ども2人)
・ニュースを見る (40代・福島県・子ども2人)

言いたいことを言う

・意地でも反発してる (40代・北海道・子ども3人)
・言いたいことをためずに言う (40代・山形県・子ども2人)

苦手な人とは関わらない

・関わらない (40代・大阪府・子ども2人)
・相手を少し無視する (30代・東京都・子ども1人)

切り替える

・嫌なことを思い出しそうになったら、「明日考えよう」と無理やり思考停止して、映画などをひたすら見続ける (30代・京都府・子ども1人)
・思い出したことから頭を切り替える (40代・神奈川県・子ども1人)
気にしない

気をつける

・その中に入らないようにする (40代・宮城県・子ども3人)
・開き直る。一度へこんで開き直る (30代・岡山県・子ども1人)

時間に任せる

・時間が経つと自然と忘れる (40代・新潟県・子ども1人)

胸に秘める

・自分の嫌だった過去はなかなか消えないが、子どもには話さないようにしてる。どう感じているかも伝えない (30代・東京都・子ども2人)

周りの人の話を聞く

・友達や旦那など周りの人の意見を仰ぐと、小さいことでクヨクヨしていたと気づかされる (30代・千葉県・子ども1人)

瞑想

・瞑想 (30代・東京都・子ども1人)
気にしない

長所を探す

・相手の長所を探す (40代・千葉県・子ども2人)

他人と比較しない

・他人と比較したり、興味を持ち過ぎたりしないこと (30代・兵庫県・子ども1人)

気にしない

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臨床心理士に聞いた「嫌なことを気にしない3つの方法」

そもそもどうして嫌なことや周りのことを気にしてしまうのか、臨床心理士・吉田美智子さんに伺いました。「人間の脳は常に何かを“プロセスする(考える)”ようにできています。プロセスしたい脳は、空きができるとアイドリングを嫌って、何かを考えてしまうのです。そんな時に、考える内容は、嬉しいことや楽しいことでも構わないし、アイドリングしていたって別に構わないのですが、何か気になりつつ“未決箱”に入っていたような事柄(嫌なこと、周り)を考えてしまうのですね」確かに仕事や家事でいっぱいいっぱいのときは、考え込んだり、深く気にしたりしてませんよね。ちょっと隙間ができると考えてしまうのかも。

では嫌なことや周りを気にしない方法はあるのでしょうか? 「方法としては大きく3つあります。まず一つ目は、アンケートで皆さんも回答していた”何か別のことを考える”です。気に病んでも仕方がないけど気にしてしまう…という場合は、脳に何かほかのトピックを与えましょう。楽しいこと(楽しかったこと)を考えるというのもひとつの手ですが、そこまで無理しなくても、日常生活の段取りみたいなことでもよいと思いますよ」これは家事や育児などのTo Doリストを作成すれば解決への近道になりそうですね。

「二つ目は、”アイドリングできるようになる”です。脳はプロセスしたい性質を持っていますが、本当は、ほどよく休ませる=アイドリングができるといいです。そういう意味で、ぼんやりする時間は無駄ではなく、脳のお手入れ時間といえますよね。どうしてもプロセスしてしまう人におすすめなのが、マインドフルネスです。マインドフルネスは、「いま、ここに自分が在る」ことに意識を集中する方法で、ストレス緩和、不安の解消にも効果があります」マインドフルネスでよく活用されるのは瞑想ですよね。雑念や無駄な思考を一度手放すと心が落ち着きそう。

「では最後、三つ目は“気になっていることを考えて処理する”です。今気にしていることに、何か未解決なことがあるという場合もあります。そう感じる時は、少し時間をとって、振り返ったり、信頼できる誰かに話したりして、解決策や自分の方針を考えられるといいかもしれません。その上で、まだ気になる時は、1と2の対処法を試してみてください」問題に向き合って一歩踏み出すことも大切なよう。

嫌なことや周りを気にしてしまうのは性格もあるかもしませんが、自分の中に引っかかる事柄を持ち続けるのは苦しいものです。そんなときは吉田さんの解決法をぜひ試してみてくださいね。

写真/(C)Shutterstock.com

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臨床心理士/公認心理師

吉田美智子

東京・青山のカウンセリングルーム「はこにわサロン東京」主宰。自分らく生きる、働く、子育てするを応援中。オンラインや電話でのご相談も受け付けております。
HP: https://hakoniwasalon.com
Twitter: @hakoniwasalon

 

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