mailoveのvenus maiです。相方のneffyもご紹介していましたが、先日とあるパーティで、会場の雅叙園の雰囲気に合わせて、あえてのドレス感覚で着る「オトナ振袖」にふたりで揃えて出席してまいりました。
35歳を過ぎてから気軽にですがお着物を着る機会が増え、自分でも着付けを習ったりしていましたが、パーティのお着物って難しい。訪問着となると、それなりのいいものが必要で、でも着るとなんだか地味に見えたり老けたりする。未婚なので振袖でもまあ一応問題ないのですが、その若々しさが気恥ずかしい…。ああ、妙齢のお着物ってとても難しい!
それでもお着物で出席したいな…という願いを、叶えてくれたのがneffyも書いていたように、中目黒の粋なお着物屋「kapuki」のオトナ振袖だったのです。
パーティが外国の方の主催、ということもあって、きっちりしたルールがあるわけではなく。場を華やかにするためのお着物、ということでドレスな感覚で着られるオトナ振袖。袖が長いだけで、不思議と気持ちもウキウキしてくる!
いわゆる着物ルールからは少し逸脱しているけれど、わかった上での大人のお遊び心。だから着物自体は非常に質の良いものです。
私が着ているのは京都で創業280年を誇る帯匠の「誉田屋源兵衛」さんと、舞踊家・尾上博美さんとのコラボによる菊の柄のお着物。元は留袖だったものを、kapukiさんが特注で振袖にされたそうです。黒一色の織地に、左肩に真っ白な菊。そして袖を振ると、脇に1本スラーっと緑の茎が伸びています。どこかアンティークのお着物を思わせるような、大胆で斬新な構図。着ているだけで、気持ちが引き締まります。襦袢の赤にもアガる!
袖のボリュームに負けないよう、ヘアも華やかに。あえてボブヘアはそのままに、neffyと一緒に渋谷の雑貨屋で購入した孔雀の羽つきヘッドドレスを。ドレス感覚なので、通常のお着物ではつけないイヤリングもあえて大振りのものをオン。足元は、実は舞妓さんが履くようなぽっくりです。
帯も同じく誉田屋源兵衛さんと尾上さんのコラボ。私はクラシックにお太鼓結びで、neffyは帯の柔らかさがいきる角出しと、結び方でも個性を出して。帯締めはグリーンで、脇の茎のグリーンとリンク。
ふたりで揃うと、揃っているけれど個性も出ている。記憶に残るパーティスタイルになりました!!
「kapuki」HP http://kapuki.jp
Instagram https://www.instagram.com/kimono_kapuki/
venus mai
元ファッションエディター。同じ“マイ”という名前のneffy maiと共に、スピリチュアルビューティコンサルタント“mailove”として活動。東京大学文学部美学芸術学科を卒業。アートやカルチャーに造詣が深く、ライフスタイルにも独特の美意識を発揮する。1979年生まれ・いて座・AB型。Domaniウェブサイトにて『ふたりの女の官能カラーパレット12か月』『ふたりの魔女の恋愛タロットリーディング』なども担当。
mailoveHP:http://www.mailove.jp