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LIFESTYLE インタビュー

2020.10.19

仕事が癒し? 自身の声の「強み」と「弱み」とは? 声優・石川界人さんスペシャルインタビューVol.2

 

忙しい毎日を送る女性たちに、癒しを!頑張るワーキングウーマンたちにご褒美を! TVアニメ『魔王城でおやすみ』であくましゅうどうし役を好演中の、声優・石川界人さんのインタビューVol.2。”癒やされたい”ときにすることとは?という問いから、ご自身の仕事道具=”声”に対する想いを語ってもらいました。

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こんな人質は嫌だ(笑)! 石川界人さんは”超頭脳派の囚われの姫”⁉

TVアニメ『魔王城でおやすみ』にあくましゅうどうし役で出演中の、石川界人さんへのスペシャルインタビュー。Vol.1では作品の魅力や現場の雰囲気などを語っていただきましたが、引き続き作品に紐づいてこんな質問を…。「もし石川さんが”魔王城で囚われの身”になったとしたら、何をして過ごしますか?」

「え~!このアニメの世界での魔王城ですよね? 危害を加えられることがないという状況で?」

と、妄想シチュエーションを細かく確認する石川さん。そうです、この作品は、魔王城にとらわれた姫がなぜか安眠を求めて試行錯誤する姿を、かわいく&おもしろく描いた「睡眠ファンタジーコメディー」。魔王城で姫を監禁(?)しているのは、どこか間の抜けた魔王様と、なんだか憎めない魔物たち、という、ちょっとゆるめの”囚われの身”なのです(気になる方はTVアニメ本編をぜひチェック!)

▲今回も撮りおろしポートレートたっぷりにお届け! この日の衣装は”都会的スポーティ”なスニーカースタイル。バッグと足元の白がリンクして、爽やかなヌケ感に!

「僕も姫のように”ぼうじゃくぶじ”…いや、自由奔放にふるまうと思います(笑)。だって、働かなくていいのに衣食住は保証されているんですよね?最高じゃないですか(笑)! しかも傷つけるわけにはいかない大切な人質なわけだから、僕の望みは聞かざるを得ない。何か欲しいものがあれば何でも手に入るってことですよね」

と、楽しい想像がどんどん盛り上がる様子。「ってことは、僕が実質、魔王ってことですよね!」と目がキラキラ輝き始めました(笑)。

「欲しいものが手に入ったら、徐々に政治にも介入していきたいですね…。そして時機を見て、自分がもうそろそろ囚われるのにも飽きてきたなあ、と思ったら、魔界と人間界との和解に持っていきたいと思います」

最終的には、超頭脳派の人質(=実質は支配者)になることを公言されていました。アニメの第1夜では「さらってくる姫を間違えただろうか」という魔王タソガレ(cv.松岡禎丞さん)のセリフがありましたが、魔王様、石川さんをさらってくるよりはよほどよかったと思いますよ!(笑)


▲この日のポートレートのテーマは、都内をサイクリングする石川さん。「僕こういう撮影でよく自転車に乗っている気がします(笑)」とご本人がおっしゃっていましたが、ついつい乗らせたくなる気持ち分かります。自転車が似合う!

”癒しは仕事”。芝居が好き、という気持ちで就いた声優の仕事

ちなみに、囚われて牢屋の中で過ごさざるを得ない、という状況は、コロナ禍でステイホーム中だったころの状況とかぶるところも多々あると思いますが、石川さんはどう過ごされていたんでしょうか?

「もうずっとゲームしていましたね。起きてゲームして、昼寝してゲームして、夜もゲームして…の繰り返しです(笑)。おかげで整体の先生に大変怒られました。下半身を中心に、体中がゆがんでしまっていて、そのときの整体はすごく痛かったです」

と、自身のYouTubeチャンネルでもゲーム実況を配信しているなど、ゲーム好きで有名な石川さんらしい回答。やっぱりゲームは”日々の癒し”なのでしょうか?と聞くと、「いや、ゲームは癒されるわけではないんですよ…面白いけど、負けるとストレス溜まるし…」と石川さん。では「癒されたいときにすることって?」という問いに、

「う~ん、なんだろう? 僕、あまり癒されたいっていう感覚がないんだと思うんですよ」

と珍しく考え込み、「逆に癒されたいときってなにしますか?」とインタビュアーに逆質問。「動物に癒されたりは?」「温泉に行ったり?」といった、取材現場スタッフからの提案にも、あまりピンとこなかったようで、熟考をしたのち、こう答えてくれました。

▲普段は車かバイクにばかり乗っているそうですが、休日はこんな風にサイクリングしてストレス発散しているのでは…! と思わせるほど自転車の扱いがこなれていました。

「癒し…とはまた違う意味になっちゃうのかも知れないですけど…。ストレスとか、自分の中のフラストレーションを解消する、そういう意味だと仕事をしてる時間がいちばん癒されているのかもしれないです。僕は、お芝居が好きでこの業界に入っているので、お芝居をしているときっていうのはすごく癒しに繋がっているかもしれないですね。いろんな役柄を演じることで、その瞬間は自分じゃなくなる、それだけでストレスから解放されます。現場ごとに自分を”リセット”できているので、癒されたいって願望があまりないのかもしれないですね」

ずっとやりたかった声のお芝居———”仕事が癒し”。素敵な回答をくれた石川さんに、その”声のお仕事”にひっかけて、こんなことを聞いてみました。ずばり、ご自身の声の「強み」と「弱み」はなんですか?
こちらの問いに関してもまた、う~ん…としばらく考えた後、さらに丁寧に言葉を選んで、説明してくれました。

「弱みと強み、どちらの意味でも、僕の声ってあんまりクセがないんです。だから、こちらの演技の仕方で、ニュアンスのつけかたで、どんな作品にもなじませることができると思っています。ただ、そういう意味では、自分の力量が伴わないといけないので、演技をもっと磨いていかなきゃいけないんですけどね。でも磨けば磨くほど、いろんな役を演じることができると思っています」

時代と一緒に、”声”は変化する。だからこそ、磨いていきたい。

「ただ弱みとしては、何の声にしても”中途半端”なんです。低いかって言われると低くない。高いかって言われると、そうでもない。老成してるかって言われると違うんだけど、幼いかって言われるとそういう声でもないんです。だから“別に石川じゃなくていいよね”っていう弱みはあるかもしれない。声優さんによっては、”この役はこの人じゃなくちゃできない!”っていうものが現れると思うんですけど、多分僕ってそういうものが現れづらいんです」

的確で分かりやすい自己分析がよどみなく出てくる様子から、日ごろから、自分の“声”=”仕事”に真剣に向き合っていることが伝わってきます。さらに石川さんは続けます。

「”声”って、変わっていくものだと思うんです。もちろん経年変化もそうなんですけど、時代によって、世間の印象が変化すると思っていて。例えば、僕が前に主役をやらせていただいていたときって、世間の印象は”主役っぽい”声だったと思うんですが、最近は主役の”対”をなす役をいただくことが増えていて、逆にライバルっぽい”声になっていると感じています。そういう時代の流れと、それによる自分の声のポジションの変化、そこのバランスを見ながら、自分の芝居を考えていかなきゃいけないなと思っています。」

▲「僕すごい真面目でしょ? 実は(笑)」と冗談めかして締めてくれた石川さん。声の持つ印象が、時代と共に変化する…。そのお話に聞き入ってしまいました!

お芝居への熱量、自分の”声=仕事”へのこだわりをたっぷりと語ってくださいました。そんな石川さんが出演している『魔王城でおやすみ』は10月19日(月)26:00より、第3夜を放送予定、こちらもお楽しみに!
そして、10月26日配信予定のVol.3では、石川界人さんに「世の中の働く女性へのエール」をいただいています!こちらの記事もぜひチェックしてみてくださいね!

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■TVアニメ『魔王城でおやすみ』絶賛放送中!

TVアニメ「魔王城でおやすみ」 2020年10月よりテレビ東京、BSテレ東、AT-Xにて放送中!
 ■STAFF
原作:熊之股鍵次(小学館「週刊少年サンデー」連載中) 監督:山﨑みつえ 副監督:野呂純恵 シリーズ構成:中村能子 キャラクターデザイン:菊池 愛 サブキャラクターデザイン:中島千明 プロップデザイン:松本 恵 美術監督:中村千恵子 色彩設計:石黒けい 撮影監督:伊藤邦彦 ビジュアルエフェクト:杉浦誠一 グラフィックデザイン:桒野貴文 編集:武宮むつみ 音楽:橋本由香利 音楽制作:ランティス 音響効果:白石唯果(いいな) キャスティングマネージャー:谷村 誠(プロ・フィット) アニメーション制作:動画工房 製作:魔王城睡眠促進委員会 ■CAST スヤリス姫:水瀬いのり 魔王タソガレ:松岡禎丞 あくましゅうどうし:石川界人 勇者アカツキ:下野紘 はりとげマジロ:小山力也 
【アニメ公式HP】はこちら
【アニメ公式Twitter】はこちら
(C)熊之股鍵次・小学館/魔王城睡眠促進委員会

TVアニメ原作コミックス『魔王城でおやすみ』
TVアニメ原作コミックス『魔王城でおやすみ』第1巻~15巻、好評発売中!

かつて、人と魔が存在していた時代…。魔王は人間の姫をさらい、自らの城に幽閉した。人々は怒り、勇者は姫を救うために旅立つ!! そんな中、檻の中で姫は想う…。「寝る以外、する事ない」。安眠する方法を探すため、囚われの姫が魔王城で好き勝手! 新感覚、睡眠ファンタジーコメディー!!「少年サンデー」にて連載中! 10月16日に最新第16巻と初の公式ファンブックも発売予定。定価¥472~499(税込)/小学館

声優

石川界人

いしかわ・かいと。10月13日生まれ。プロ・フィット所属。2012年に『あの夏で待ってる』にてアニメデビュー。翌2013年にはTVアニメ『翠星のガルガンティア』のレド役で初の主役を演じる。2014年第8回声優アワードにて「新人男優賞」を、2020年第14回声優アワードにて「助演男優賞」を受賞。そのほか主な出演作に、『ポケットモンスター サン&ムーン』カキ役、『ハイキュー』影山飛雄役、『境界のRINNE』六道りんね役など。

■衣装クレジット
コート¥86,000・靴¥31,000(White Mountaineering 代官山<White Mountaineering>) スウェット¥14,000(Sian PR<EXTREMEZ>) パンツ¥15,000(ラブレス青山<Education from Youngmachines>) その他/スタイリスト私物
■お問い合わせ先
・White Mountaineering代官山:03-6416-5381
・Sian PR:03-6662-5525
・ラブレス青山:03-3401-2301

撮影/福本和洋(TAKMI) スタイリスト/浅井直樹(Vigroo) ヘア&メーク/小林奈津美(addmix B.G) 取材/旧井菜月・福本絵里香(本誌)

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