1日のもち時間は誰でも等しく24時間。けれど、時間の使い方や過ごし方にはその人のスタンスや個性が現れます。この連載では子どもをもち働く女性の“1日の時間割”を軸に、ひとりの女性の中の女・妻・母の3つの顔に迫ります。
高橋ユウさんの「女の時間割。」
Vol.1「女」時間〜ひとりの女性として仕事に向き合う時間〜
Vol.2「妻」時間〜妻として夫に向き合う時間〜
Vol.3「母」時間〜母として子どもに向き合う時間〜 ←この記事
ファッションモデル、タレント、俳優・30歳
高橋ユウさん
高橋ユウさんの「母」時間をClose up 7:15@Kitchen
“手づかみ食べ”デビューを経て、息子の“納豆好き”など好き嫌いも見えてきました
「離乳食が始まった当初は、食材をちっちゃく刻んだりお米をふやかしてお粥にするなどの、下ごしらえが大変でした。今は私たちと同じ食材を息子用にゆでて食べやすいサイズに切るくらい。たっぷり食べてくれるのでうれしいです。最近は納豆を見せただけで“食べたい!”という反応を見せてくれて“これが好きなんだ”というのがすごくわかりやすくなりました」
「母」時間 高橋ユウさんのとある月曜日
この連載では事前に“ある日の時間割”についてアンケートに回答してもらい、撮影シーンを構成しています。高橋さんの「母」時間を紹介します。
7:00 起床、身支度、朝食準備
7:15 息子を起こして身支度、朝食を食べさせる
8:20 息子を保育園へ、洗濯機を回して夫と朝食
9:30 修理に来る自転車屋さんの差し入れを買いにいく
10:00 自転車修理、洗濯終了後、トレーニングのためジムへ
12:30 昼食
14:00 夫が練習に出ている間に掃除、台本を読みセリフを覚える
16:30 スーパーへ買い出し後、お迎えへ
17:20 帰宅、夕飯準備
18:30 夕飯
20:00 息子と入浴後、寝かしつけ
21:30 リビングでストレッチしながら夫とまったり
22:00 就寝
母は全力で子どもを包み込む大きな愛をもつ人
高橋ユウさんは日本人の父とスペイン系フィリピン人の母をもち、4人姉弟の次女として、関西弁が飛び交うにぎやかな家庭に生まれ育った。長女はファッションモデルで俳優の高橋メアリージュンさん、長男は絵画アーティストの高橋源治さん、次女のユウさん、そして弟のプロサッカー選手の高橋祐治さん。4人それぞれが才能を活かしたジャンルで活躍している。高橋さん自身も親になったことで、母の子育てを改めて理解することができたと話す。
「母は4人の子ども全員を全力で愛してくれて、私たちがすることをいつも楽しそうに見守ってくれていた笑顔が浮かびます。何かあるととにかくすぐにギュッと抱きしめてくれる。私に初めて生理が来た日も“どうしよう”と不安でいっぱいな私を“おめでとうー、よかったね!”と満面の笑みでハグしてくれて、ものすごくほっとしたのを覚えています。
口ぐせのように言われていたのが 『(さすが)私の娘や〜』というほめ言葉。4人姉弟の1/4ではない、100%の愛情を注いでもらっている特別感が感じられました。私も息子に対して同じようにほめてあげたいし、そのままでパーフェクトだからねと伝えてあげたいと思っています。母はチャーミングでとても素直な人。私も楽しいお母さんでありたいなと願っています」
家族からもらった言葉が母になった自分の支えに
先日、初めて主役を勤める連続ドラマの撮影がスタートした。女優業が加わり、仕事と育児の両立の壁に本格的に直面する高橋さん。どのように向き合っていくのだろうか。
「まず夫に“収録中の2か月間は全面的に家事と育児の協力をお願いします!”と頼んだところ、快くOKをしてくれました。近くに住む義母にも応援をお願いしています。息子と接する時間が少なくなるぶん、量よりも質を重視して過ごしたいですね。たとえば一緒にいられる時間で、目と目をあわせた密なコミュニケーションをいかにたくさんとるのか。工夫したいと思います。
そして、仕事から戻ってきたら、全力でやりきった清々しい気持ちで100%の笑顔で息子に会いたいという目標もできました。モヤモヤをひきずったままでは母として胸を張れない。息子に会うときは“めちゃくちゃ仕事を頑張ってきたお母さん”でいたいという思いがあって、そこは自分の中での意識が変わったなと思います。
かつて産後のホルモンバランスがくずれた時期に、少し情緒不安定になったことがありました。息子を抱っこしながらひとりで泣いてしまうこともたびたび。でも息子はただただ無垢な瞳で私のことを見つめて、ダメな私を100%で求めてくれた。そのとき“この子にとっての母親は決して完璧ではないこの私。なのに自分で自分をネガティブに捉えるのは、息子からの肯定を打ち消すことになってしまう”と気づいて、自己否定を止めることができました。子どもの存在がとても大きく感じられました。
姉からも『強くなったね。ユウの中に芯が1本できた気がするよ』とほめてもらえました。子どものときから姉の芯の通った強さに憧れていたので、ものすごくうれしかったですね。思えば家族からの言葉が私を育てたり支えてくれているんだなと感じています。かつて私が仕事に行き詰まったとき、父が電話で言ってくれた言葉があるんです。『背伸びしたら、足つるで。階段一段飛ばしたら、つまづくで』と。等身大の自分でいるのがいちばんだということをわかりやすく伝えてくれた言葉だと思うのです。背伸びをしないで階段を飛ばさず、女も妻も母の時間も、一段一段着実に登ることを頑張ろうと、今そんな気持ちで励んでいます」
まさに明日から初の主演ドラマのクランクイン、という緊張感高まるタイミングで『WebDomani』の取材撮影に対応してくれた高橋さん。集中力をもって3つの異なる表情を短時間で表現してくれました。本編で紹介しきれなかったお話は、スピンオフにてお届けします!
▶︎高橋ユウさん「バラエティに出るときは自分の殻を全部はいでおく。“絶対にカッコつけない!”と、収録前から意気込んでいます
▶︎高橋ユウさん「夫という存在ができたことで“妻たる自分も頑張らなくちゃ!”と、ひとつスイッチが入りました」
▶︎ママになった高橋ユウさんが“女・妻・母”としての自分を自己分析すると…【Domani「女の時間割。」スピンオフトーク】
Profile
高橋ユウ
たかはし・ゆう/1991年、滋賀県大津市生まれ。日本人の父とスペイン系フィリピン人の母をもつ。2006年に14歳でティーン誌『Cawaii!』(主婦の友社)の専属モデルとしてデビュー。25歳で姉のファッションモデルで俳優の高橋メアリージュンさんと、出身市の魅力を発信する「びわ湖大津ふるさと観光大使」に就任。現在はバラエティからドラマ、映画、舞台まで幅広く活躍。プライベートでは27歳でK-1ファイターの卜部弘嵩氏と結婚、昨年29歳で長男を出産。特技は掃除、韓国語、歌。3月26日(金)23:00より配信ドラマ『取り立て屋ハニーズ』(ひかりTV、dTVチャンネルほか)にて連続ドラマ初主演中。
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撮影/眞板由起 スタイリスト・フードコーディネート/角田かおる ヘア&メーク/今関梨華(P-cott) 構成/谷畑まゆみ
ニット¥40,000(ティースクエア プレスルーム<TELA>) パンツ¥12,000(リー・ジャパン カスタマーサービス<リー>)
撮影協力/UTUWA
協力社リスト
ティースクエア プレスルーム 03-5770-7068
リー・ジャパン カスタマーサービス 0120-026-101