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2021.06.14

「わかりました」を正しく表現する4つの敬語【今さら聞けないビジネスマナー】

「わかりました」は上司や先輩に使えません。正しい表現や漢字の使い分けを理解しなければ、上司や先輩からの印象を悪くすることもあるのです。本記事では「わかりました」は敬語として使えるか、正しい表現方法などについて紹介します。

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「わかりました」は敬語として使える?

「わかりました」は敬語ではなく、丁寧語であるため、丁寧語を上司や先輩に対して使うのは失礼にあたります。ここではその理由について詳しく説明します。

わかりました 敬語

(C)Shutterstock.com

■「わかりました」は敬語ではなく丁寧語

「わかりました」は敬語ではなく丁寧語です。使用頻度も高く、丁寧な表現であるため、敬語だと勘違いしている人も多いでしょう。

「わかりました」は理解しているということを伝える言葉です。「わかりました」は「わかる」の活用系になり、「わかる」に過去丁寧語の「ました」を組み合わせて表現された言葉です。

丁寧語を上司や先輩に対して使うのは失礼

「わかりました」などの丁寧語を上司や先輩に対して使うのは失礼にあたる可能性があります。「わかりました」は丁寧語であり、尊敬の意味合いが低く、敬意が足りないと受け取られてもおかしくありません。

ビジネスシーンや日常生活において、目上の方との会話やメールでやりとりをする際は「わかりました」の使用は避けましょう。日頃から「わかりました」を多用している人は、特に注意が必要です。

「わかりました」を正しく表現する4つの敬語

「わかりました」の正しい敬語表現には「承知しました」、「承りました」、「かしこまりました」、「拝承いたしました」の4つが挙げられます。正しい敬語を身につけると、ビジネスシーンや日常生活において相手から良い印象をもたれる可能性が高まります。

わかりました 敬語

(C)Shutterstock.com

反対に敬語を正しく使用できないことで相手から信頼を失い、印象が悪くなることもあるのです。ここでは「わかりました」を正しく表現する4つの敬語について紹介します。

表現1:「承知しました」

「わかりました」を表現するには「承知しました」が適切です。「承知」には「理解できている」「相手の依頼を聞き入れる」といった意味があります。

「承る」という謙譲語に「いたす」と「ます」を繋げて使用することで、上司や先輩など目上の方に対しても適切な表現となるのです。「承知しました」は会社の会議やメールでのやりとりに使用されることが多いでしょう。

上司から「明日の会議は15時から始まるぞ」と言われた際、その部下は「承知しました」と答えるのは正しいやりとりになります。ビジネスシーンで多様される敬語なのでしっかり覚えておきましょう。

表現2:「承りました」

「承りました」も目上の方に使用できる適切な表現です。「承る」には「引き受ける」「聞く」の謙譲語にあたり、相手の言葉を謹んで聞くという意味を表すのです。相手からの指示や希望をしっかり聞いているというニュアンスにもなり、相手に指示や希望を聞いていることが伝わりやすくなります。

ただし上司や先輩から指示を受けた際よりも、顧客やクライアントからの伝言などに対して使用することが多いでしょう。正しい使用方法として、顧客から「御社の〇〇さんに伝えておいてください。」と言われた際の返答に「承りました。」と答えます。

表現3:「かしこまりました」

「かしこまりました」は「承知しました」よりも更に丁寧な表現にあたります。「かしこまりました」は目上の方に対して「謹んで承る」という意味があり、「恐れ敬う」や「恐縮」といった意味も含んでいます。

相手の行動に対して敬うという意味が強く、自分より目上の上司や先輩に使用するには適切な表現といえます。注意点としては、ビジネスシーンや日常生活で使用しすぎると堅苦しい様に受け取られることがあるので、利用シーンには気をつけましょう。

正しい使用方法として飲食店などでお客側が「ビールを1つください。」と伝えたその返答として「かしこまりました。」といった表現です。日常生活の中ではあまり使用しないかもしれません。

表現4:「拝承いたしました」

「拝承いたしました」も適切な表現です。読み方は「はいしょう」になります。

「聞きました」「理解しました」といった意味を持つ謙譲語です。「拝」には「謹んで受ける」、「承」にも「聞く」や「受ける」といった意味があり二重の敬語表現となります。

会話の中で使用するよりも、顧客やクライアントとのメールなどで使用されることが多いのでしょう。クライアントから「お伺いする時間が決まりました。15時です。ご確認よろしくお願いします。」といったメールに対して「時間拝承しました。」と返信するは正しい使用方法といえます。

「わかりました」と同様に注意すべき言葉

「わかりました」と同様に注意すべき言葉として、「了解しました」や「了承しました」があります。いずれもビジネスシーンや日常生活で使用することの多い言葉ですが、敬語と勘違いしている人が多い言葉でもあるのです。ここではそれぞれの注意点について解説します。

わかりました 敬語

(C)Shutterstock.com

注意すべき言葉1:「了解しました」

「了解しました」は敬語ではありません。ビジネスシーンや日常生活で何か指示や依頼をされた時につい「了解しました」と使った経験がある人も多いでしょう。

「了解しました」は「わかりました」と同義の言葉であり、友人関係など近しい間柄の人間に対して使用するのは問題ありません。ただし、目上にあたる上司や先輩などには使用を控えてください。

「了解」という言葉は、「事情を理解して承認すること」を表します。目上の人が目下の人に対して「承認」したことを表現する言葉なのです。

そのため、上司や先輩といった目上の方に対して使うのは失礼にあたります。何か指示やお願いをされた時は「承知しました」などの正しい敬語を使用しましょう。

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