注意すべき言葉2:「了承しました」
「了承しました」は「了解」の類語にあたるのでこれも敬語ではありません。「事情を納得、承知すること」を意味するため、承認の意味を強く感じる言葉です。
使用方法は目上の人が目下に対して何らかの事項を「了承する」際に使うのが正しいとされます。目上の上司や先輩に使用すると失礼に当たるので、注意しましょう。
メールに記載する「わかりました」の漢字使い分け
メールに記載する「わかりました」は、「分かりました」「解りました」「判りました」など漢字を使い分ける必要があります。「わかりました」の漢字を使い分けができると正しい日本語を使用できると認識され、好印象を与ることができるでしょう。ここでは「わかりました」の正しい漢字の使い分けについて紹介します。
明確になったことを表す「分かりました」
「分かりました」は物事が切り離され、明確になることを意味します。「分かりました」と「わかりました」は同じ意味を表すのです。
「分かる」の使い方として、「相手の話が分かる」や「少し見ただけで分かる」などが挙げられます。
理解したことを表す「解りました」
「解りました」は物事の内容や理論をはっきり理解したことを意味します。「解る」の使い方として、「英語が解る」や「この作品の魅力が解る」などが挙げられます。
判決や判断を表す「判りました」
「判りました」は判決や判断を表す表現です。物事の事実や区別がはっきりした際に「判りました」を使うのが正しい使い方となります。「判る」の使い方としては、「新たな証拠により犯人が判る」や「作品を見れば違いが判る」などが挙げられます。
多くの場合では「分かりました」を使用するケースが多いです。だからこそ間違えやすいともいえます。それぞれの漢字が持つ意味を理解し、正しく使い分けることが重要です。
「わかりました」を表現する外国語
「わかりました」の外国語表現を理解していると、ビジネスシーンにおいて外国の企業やクライアントとの取引に活用できるかもしれません。ここでは「わかりました」についての「英語表現」と「中国語表現」についてそれぞれ紹介します。
英語で表現する「わかりました」
「わかりました」を英語で表現すると、「OK」や「approved your request」などが挙げられます。「OK」は会社の同僚や部下、友人などに使用できる表現です。
一方、ビジネスシーンにおける取引先の顧客やクライアントに対しては「approved your request」がベストな表現といえるでしょう。相手からの要望や命令に対して「承った」ことを伝えることができます。
中国語で表現する「わかりました」
「わかりました」を中国語で表現すると「可以(OK)」や「明白了(わかりました)」となります。中国も日本語や英語と同様に多くの表現を持つ言語です。「可以(OK)」はフランクな表現なので、会社の同僚や部下、友人に使用できる表現になります。
「明白了(わかりました)」はミンバイラと読み、目上の上司や先輩などに使える表現です。他にも仕事の内容を説明してもらい理解できた時には「懂了(ドンラ)」という言葉も使用できます。
「わかりました」を上司やお客様に使う際は特に注意を
ここまで「わかりました」の敬語使用や正しい表現方法、漢字の使いわけなどについて解説しました。「わかりました」は上司や先輩に使えません。ビジネスシーンにおいて敬語を正しく使用できることは重要なポイントです。
目上の上司や先輩、取引先のクライアントや顧客に対して正しい敬語を使用できるかどうかは、そのまま信頼にも直結しかねません。信頼が集まれば任せてもらえる仕事も増える可能性がありますし、相手を問わずコミュニケーションがスムーズになるでしょう。
日本語だけではなく「わかりました」の外国語も理解できれば仕事の幅も広がるかもしれません。正しい敬語を理解し、仕事や日常生活に役立てていきましょう。
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