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2021.06.14

しまおまほのおしえてコドモNOW! 最終回 世界のコドモにアンケート!

おしえてコドモNOW!は、エッセイストのしまおまほさんが、今を生きるバラエティに富んだ子どもたちに出会い、話を聞き、限られた時間で彼らの本音を引っ張り出す連載。書籍化に向けて動き出している本連載は、今回をもって幕を閉じます。最終回は、しまおさんがコロナ禍の世界のコドモたちにアンケートを実施しました!

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お久しぶりです。少し間が空いてしまいましたが、皆さんお元気でしたか。今回の「コドモNOW!」は少し趣向を変えて、世界の子どもたちの今を聞きました。みんなの国ではこのコロナ禍をどう過ごしているのでしょうか。
※取材は3月末に行ったため、現在の各国の状況とは異なります。

日本で生まれ、8歳の時に台湾へ移住。8歳と5歳の弟がいるお姉ちゃんです。2017年、「おしえてコドモNOW!」の第一回に登場してくれました。

まほ:ミミちゃんは今、どんな風な学校生活を送っているのかな?

ミミ:毎日マスクをして、校門で検温してから学校に入る。授業はいつも通り教室で受けています。

台湾の学校は日本よりもずっと宿題が多いからこどもたちは平日とても忙しく、週末になるとお友だちとお泊まり会をして遊んでいるというミミちゃん。なんと、小学校でも昼寝の時間があって(!)、それもミミちゃんの楽しみのひとつなんだって。

まほ:台湾の好きなところってどこかな?

ミミ:タピオカミルクが美味しい!困っている人がいたら、助けてくれる優しい人が多い。

まほ:苦手なところもある?

ミミ:虫が多いところ……。あと、気持ちをストレートにハッキリ言う人が多くて困る時がある。

小学2年生まで日本で暮らしていたミミちゃんにとっては、台湾の元気な虫はちょっと怖いかもね。
実はミミちゃんのお母さんとわたしは高校の同級生なのですが、ミミちゃんのお母さんも虫とカエルが大の苦手だったことを思い出しました。

まほ:ところで、唐突だけど東京オリンピックはあると思う?

ミミ:競技ごとに会場を変えたり、無観客だったら、開催できると思う。

まほ:5年後の世界って想像できる?

ミミ:5年後コロナはもう落ち着いて、普通に旅行したりできる世界になっている。わたしは16歳。手作り作品をインターネットで売ってると思う!

縫い物や編み物、アクセサリー作りが好きなミミちゃん。なかなかリアルな未来予想図ですね~。今からでもインターネットで売っちゃえばいいんじゃない!?

レナちゃんも「コドモNOW!」の10回目に登場してくれた弟と妹がいる女の子。以前のインタビューでは考古学者になりたいと言っていたけど……?

まほ:コロナで変わったことってなんだろう?

レナ:まずコロナ前はマスクをつけていなかったし、今は学食では好きな席に座ることも他のクラスの友達と一緒に食べることもできなくなった。教室に入るときは先生が机をきれいに消毒して、生徒の手にアルコール消毒液をつけるように。

まほ:フランスの学校も感染対策に追われているんだね。

ミミ:フランスではそれぞれの教科の先生の教室があって、生徒がそこへ移動します。一回目の外出制限が解除されたときは、学校内での移動を少なくするために生徒が移動することはなくなったけど、今はいつもどおり。時々カンペールの街へ遊びに行くけど、前ほどいけてはいません。

まほ:友達とは遊べている?

レナ:学校外では友だちと会うことはすごく少なくなりました。友達との関係はコロナ前と後ですごく変わってしまったような気もするし、全然変わっていないと感じるときもあります。でも、コロナのせいで新しい友達を作れないとは思っていません!

まほ:今、困っていることはある?

レナ:友達の中にタバコや電子タバコを吸い始めた人たちがいて、どうすればやめてくれるのか困ってる。それから、アジア系の人はみんな中国人と思われることが多くて、コロナが流行ってからバスの中で人から避けられることが多くなった……。

13歳で電子タバコ……!ビックリ。ちょうどわたしがレナちゃんと同い年の頃、夏休みにイギリスへ1ヶ月の短期留学をしたのですが、同い年のフランス人、ドイツ人の子たちの大人っぽさに度肝を抜かれたのを思い出しました。敗北感しかなかった……。
レナちゃんはお父さんがフランス人、お母さんが日本人。13歳の彼女が日常の暮らしの中で理不尽に人から避けられているなんて。胸が痛くなります。

まほ:5年後の世界を想像できる?

レナ:私は大学生になっています。女の人がどんな洋服を着ていても文句を言われなくなっているといいと思います。大学では心理学か言語を学びたいな。

レナちゃんのフランス自慢は「バターとクレープが美味しいところ」だって。そりゃ美味しいだろうね……早く行けるようになって欲しい!

そらちゃんは日系アメリカ人。お祖父ちゃんが日本からアメリカへ移住。お祖父ちゃんの息子である日系アメリカ人のお父さん、ベトナム系アメリカ人のお母さんの娘として生まれ、3人姉妹の長女としてニューヨークに住んでいます。

まほ:そらちゃんの日常を教えてください。

そら:一日おきに学校へ行きますが、行かない日はオンラインで授業に参加します。 学校では、みんながマスクを着用し、社会的距離を置くようにしています。

まほ:友達とは遊んだりするの?

そら:あまり会いませんが、時々公園で会います。 会うときはいつもマスクをして、距離をとるようにしています。スクリーン越しにお互いを見つめることをのぞいて、人との交流が少なくなりました。

まほ: 自分の住んでいる国について思うことはある?

そら: 最近、アジア系アメリカ人のヘイトクライムが全国で多発しています。 多くの人がこのパンデミックをアジア人のせいにしています。 アジア人だからという理由で路上で殴られたり、押されたり、酷い場合は刺されたりする人がたくさんいます。 悲しいことに、私がよく耳にするヘイトクライムの多くは、アジアの高齢者が床に押し倒されるというものです。今や外を歩くだけでおじいちゃんやおばあちゃんが襲われると思うと怖くてたまりません。

まほ:東京オリンピック、開催されるかな?

そら:開催されないと思います。 何百万人もの人々を引き付けるような大規模なスポーツイベントを企画するには時期尚早だと思います。

まほ:普段はどんなことをしてる?

そら:日本語を習っているところです。 学校でも日本語を勉強して、週末にも授業を受けています。 目標は、おばあちゃんと日本語で会話すること!

『新しい日常』なんて言われても、やっぱりコロナ前の生活が恋しい……そんな後ろ向きなことばかり考えていたけれど、アンケートに答えてくれたこども達は目標に向かって前進しているんだ!と、励まされました。わたしだって、車の免許も取ってみたいし、英語も喋れるようになりたいんだよなあ。5年後の自分に褒められるように、少しずつでも前に進みたいと思いました。


しまおまほさんの連載は今回が最終回となります。書籍『しまおまほのおしえてコドモNOW!』は、夏休み頃、小学館より出版予定です! またどこかでお会いしましょう!

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文・絵/しまおまほ 編集/小川知子  デザイン/根本真路

エッセイスト、イラストレーター

しまおまほ

1978 年生まれ。主な著書に『ガールフレンド』『マイ・リトル・世田谷』(共にスペースシャワーブックス)など。初の本格長編恋愛小説『スーベニア』(文藝春秋)が発売中。

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