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2021.06.14

今、飲みたい1本は、下町・京島でフランス人カップルが輸入販売するロワールワイン

墨田区・京島は、味のある昔ながらの長屋がリノベーションされて、いま、お洒落なスポットとして話題です。そこに、フランス人カップルがワインショップをオープン。直輸入しているビオワインのなかから、おススメの1本をご紹介します。

Text:
鳥海 美奈子

レトロな町並みがお洒落と人気の墨田区・京島

「東京スカイツリー」のある押上駅から、東へ20分ほど歩いたところに位置する墨田区・京島。激しい戦火を逃れたことから、いまも長屋が軒を連ねたりと、レトロな街並みがあちこちに残っています。

近年、アーティストや流行に敏感な若い人たちがこの街の風情に惹かれて、長屋をリノベーションしたアトリエやカフェ、お洒落なショップなどを次々とオープン。清澄白河や蔵前に続く、新たなスポットとして注目を浴びているのです。

そんな京島に今年5月、新たに誕生したのが『アペロ ワインショップ』。店主はフランス人カップルのギヨームさんとクロエさんで、もともとふたりは、外苑前にあるワインバー『アペロ』を経営しています。その店の壁は「フランスブルー」とでも称したくなる鮮烈な青、ひとたびそこに足を踏み入れれば、心は一気にフランスへと誘われるほどハイセンスな空間です。そのお店のリストに載っているワインを、ここ『アペロ ワインショップ』では購入できてしまうというわけなのです。

▲ 青山のワインバー「アペロ」。ワインも食材もビオが中心。

フランス人の経営するワインショップがオープン

「京島という街の魅力を途絶えさせたくない、昔ながらの長屋の良さを生かして、実験的なアートの場をつくりたい、という人たちの声に賛同して、ここにショップを開くことに決めました」(ギヨームさん) 「日本的な文化が残っていて、とても魅力的です。最近はお年寄りだけでなく若い世代のファミリー層も増えているので、アーティストはもちろん、街のさまざまな人たちと交流できるのがとても楽しいですね」(クロエさん)

▲ クロエさん(左)とギヨームさん(右)。和モダンな「アペロ ワインショップ」の空間にて。

そう。お隣同士で醤油や砂糖を貸し借りしあった古き良き愛おしき日本の下町気質は継承しつつ、フランス文化やワインといった新たな息吹も抱き込みながら、京島はいまとても有機的に、ダイナミックに、脈動しているのです。

その『アペロ ワインショップ』の店内も、古民家で使われていた100年以上前の太い梁が天井に配され、大胆に生けられた花々がひと際目を惹く、和モダンな空間。そこで購入できるワインは約300種類。ブルゴーニュなど有名なワイン産地はもちろんのことロワール、サヴォワ、ジュラ、南仏などフランスのあらゆる地域のワインが揃います。そのほとんどがビオワインであり、自社輸入ものが半分を占めています。

▲ フランスの様々な産地の多様なワインが置かれている。

「ワインを通して、フランス文化を多くの日本の方に知ってほしいのです。ルイ・ヴィトンのバックだけがフランスではない、これほど豊かな食文化があるんだ、ということを伝えたい。味わいが魅力的なのはもちろんのこと、生産者の人間性や感性、そこから生まれたエチケットの面白さなど、そういったすべてが一緒になって完成したすばらしいワインは、飲むと、一瞬にして心を奪われるような強い印象を残してくれます。私たちはそういうワインを扱いたいのです」(ギヨームさん)

飲むと、心揺さぶられるワインがきっと見つかる

ロワールに位置するドメーヌ(生産者)、マノワ・ド・ラ・テット・ルージュ。彼らが生み出した「カ・サ・テット」もそんなワインのひとつです。1998年には早くも有機栽培の認証を、2010年にはビオをさらに深化させたビオディナミの認証を得て、ぶどうを育てています。

▲ ピノ・ドニス100%の「カ・サ・テット」。鶏肉などとも相性抜群。

このワインは、ピノ・ドニス100%。ピノ・ドニスはロワール特有の赤ワイン用ぶどう品種で、近年は栽培する人が少なくなっています。でも、この生産者はロワール固有の品種を大事に守り続けているのです。

赤色や黒色の果実、白胡椒や黒胡椒などのスパイス、そしてハーブの香り。飲むと、とてもスムーズで味わい深く、果実の豊かさと旨みもたっぷり感じられます。『アペロ ワインショップ』では、他にも多くの魅力的なワインと出逢えます。おふたりと話しながら興味のある1本を選べば、必ずやワインへの理解も深まることでしょう。7月からはオンラインショップAPEROWINES.COMも始まる予定なので、ぜひ活用してみて。

Manoir de la Tête Rouge マノワ・ド・ラ・テット・ルージュ
「カ・サ・テット ピノ・ドニス2018」¥4,180(税込み)
問 アペロ ワインショップ
東京都墨田区京島3-17-7 営10:00~20:00 年中無休

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ライター

鳥海 美奈子

共著にガン終末期の夫婦の形を描いた『去り逝くひとへの最期の手紙』(集英社)。2004年からフランス・ブルゴーニュ地方やパリに滞在、ワイン記事を執筆。著書にフランス料理とワインのマリアージュを題材にした『フランス郷土料理の発想と組み立て』(誠文堂新光社)がある。雑誌『サライ』(小学館)のWEBで「日本ワイン生産者の肖像」連載中。ワインホームパーティも大好き。

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