Summary
- 「仕事が続かない人」の特徴は「我慢ができない」「文句が多い」といったことが挙げられる
- 「仕事が続かない」大きな要因は「自分が望むことや自分に適していることが何かをつかめていない」こと
- すぐに仕事を辞めずに続けたいなら「慣れるまで続けてみる」「相談できる人を作る」といったことを試そう
Contents
「仕事が続かない」―これは多くの人が抱える悩みのひとつですね。続かない理由には、様々な要因が絡み合います。なぜ私たちは仕事を続けることができないのでしょう…? 本記事では、そんな「仕事が続かない」現象の背後に潜む真実に迫ります。
【目次】
【質問1】あなたの周りに「仕事が続かない人」はいますか?
周囲に「仕事が続かない人」がいるかアンケートを取ったところ、「はい」と回答した人は27.5%。3割弱という結果になりました。
※アンケートは30~45歳の日本全国の有職既婚女性を対象にDomani編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数110名(未回答含む)。
【質問2】「仕事が続かない人」の特徴とは?
次に、周囲の「仕事が続かない人」がどのような人なのか聞いてみました。代表的な回答をピックアップして紹介します。
我慢しない
「忍耐力がない」(30代・静岡県)
「お金より自分が好きな人はお金に無頓着なので、仕事にしても、人間関係にしても我慢ができないのですぐに辞める」(40代・山口県)
文句が多い
「不平不満しか言わない人」(30代・大阪府)
「半年ごとに仕事を変えて、少しのことで文句を言って辞めてしまう友達」(30代・福岡県)
仕事に求めることがわかっていない
「とりあえず働かなきゃ、就職しなきゃと条件や職種に妥協して働き始めるが、結局何か合わず辞めるパターンが多い」(40代・愛知県)
「やりたいことが見つかっていない気がする」(30代・岐阜県)
「我慢できない。自分のことがわかっていない。仕事においての優先順位がはっきりしていない」(40代・神奈川県)
飽き性
「飽きっぽい」(30代・大阪府)
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勤勉さがない
「金銭感覚がルーズで、勤勉さが全くない」(30代・福岡県)
「初出勤の日に途中で帰宅。数日で来なくなる。1か月で他のことがしたいと退職する」(30代・大阪府)
「めんどくさがり」(30代・茨城県)
他人の意見を聞かない
「自分のやり方しか受け入れられない」(30代・茨城県)
「他の人の意見をあまり聞かなくて失敗している」(30代・熊本県)
好奇心旺盛
「『続かない』というとマイナスイメージですが、私の周りにいる『仕事をよく変える人』は、好奇心が旺盛で、自分のやりたいことをどんどんやるタイプの人が多いです」(30代・長野県)
好き嫌いが激しい
「好き嫌いが激しい人が多いです」(30代・福岡県)
不器用
「人間関係を構築するのが不得意な人。何事にも不器用な人」(30代・愛媛県)
他人の評価ばかり気にする
「他人の評価ばかり気にし、自己肯定が低い人」(40代・神奈川県)
教えられることが嫌い
「誰かに教えてもらうのが嫌みたいで、指導係の人から何か言われる度に仕事に行かなくなる人がいた」(30代・大阪府)
趣味を優先する
「旅行が好きすぎてやめてしまう」(40代・京都府)
「仕事における優先順位がわかっていない」というものから、「好奇心旺盛でやりたいことをどんどんやる」というものまで、多種多様な回答が寄せられました。
「仕事が続かない」原因とは?
仕事が続かない場合、その原因を知ることが大切です。同じ失敗を繰り返さないためにも、なぜ仕事が続かないのかを把握したいですね。
次に挙げるのは、仕事が続かない原因になりやすい事柄です。あてはまる項目がないかチェックしてみてください。
仕事が続かない原因をチェック
・仕事内容が自分に合っていない
・人間関係を築くのが苦手だ
・人に使われるのが嫌だ
・人に頭を下げるのが嫌だ
・自分の能力やスキルに自信がない
・自分が何をやりたいかがわからない
・自分が何を苦手とし、嫌だと感じるかを把握していない
・自分がどのように生きていきたいかがわからない
仕事が続かない大きな要因となるのが、自分が望むことや自分に適していることが何かをつかめていないということです。業務内容や裁量権の有無などが自分に合っていないから、仕事が長続きしないのかもしれません。人は「それほど好きではないこと」は続けられますが、「苦手なこと」「嫌なこと」を続けるのはストレスを感じるのです。
仕事を続けるには、自分自身をよく知ることが大切です。その原因を知ってはじめて対策を練ることができますから、まずは自己分析をしっかりとしてみるのもいいでしょう。
「仕事が続かない」デメリットとは
仕事が続かないデメリットについても考えていきましょう。転職や退職を考える際、どのようなリスクがあるかを把握しておくと動きやすくなるかもしれません。
ジョブホッパーとみなされてしまいがち
ジョブホッパーとは、短期間での離職を繰り返す人を指す言葉。入社後、3年以内の離職が該当すると言えます。企業は、長期に渡り働いてくれる人を望みます。経歴などからジョブホッパーとみなされると、面接に進みにくくなるかもしれません。
ジョブホッパーの中には、キャリアアップを目的に転職する人も多くいます。そのため、面接などで離職や転職の理由を尋ねられることがあります。もし明確に答えられない場合は、ネガティブな理由でジョブホッパーになっていると判断され、マイナスイメージを持たれる可能性があります。
また、住宅ローンなどが通りにくくなる可能性も。転職を繰り返していると、収入が途絶える可能性が高くなり、審査においてマイナスに影響することがあります。
「辞め癖」がついてしまう
嫌なことがあるから辞めるということを繰り返すと、「辞め癖」がついてしまうかもしれません。つらいことがあると逃げ出したくなるのは誰もが同じ。しかし、逃げてばかりいると、障壁となることを乗り越える力がつきません。
「辞め癖」を克服するのは容易ではないでしょう。だからこそ、辛抱してみるのも大事かもしれません。「辞め癖」はその場しのぎにはなりますが、長い目でみると自分のためにはならないのです。
収入があがらない
キャリアアップの転職以外は、いつまで経っても収入があがらないままでしょう。経済的に厳しくなる一方だと言えます。特に顕著になるのが、40代以降。新卒と変わらない給料で働くことになるかもしれません。
また、在職年数が短いことで、ボーナスに差が出ることも。退職金などにも影響するはずです。仕事が続かないと、生涯年収にも大きく影響することを意識したいですね。
能力やスキルが身につかない
仕事に必要とされる能力やスキルは、経験によって身につきます。仕事が続かないということは、その身につく機会も失っているということ。能力やスキルの向上が難しくなる可能性があります。
能力やスキルを伸ばすには、それに取り組める環境が必要です。仕事が続かない場合、その環境を得ることができず、途中で諦めることになる可能性もあります。
自信を失ってしまう
仕事が続かないことは、自信を失うことにもつながります。「自分はダメな人間」「自分は何をやっても上手くできない」などと思い込み、生きること自体を恐れることになるかもしれません。また、家族や周りに心配されることが重荷であるものの、原因は自分にあるため、自分を責めてしまいがちです。
自信を失ってしまうと、チャレンジすることが怖くなります。社会に居場所がないように感じ、次の仕事を探そうという意欲さえわかなくなるかもしれません。次の仕事が見つかっても、周りの目を気にしすぎて実力を発揮できないということも。人間関係の構築に苦労するということも考えられます。
【質問3】「仕事が続かない」ことへの対処法は?
必ずしも仕事は続けないといけないわけでも、辞めることが悪いわけでもないことは大前提。辞めようと思う事情も人それぞれ異なります。その上で、もし仕事をすぐ辞めずに続けたいと思ったときには、みなさんどのように対処するのか聞いてみました。アンケートの結果をご紹介します。