飽き性な人に見られる7つの特徴
何かを始めたと思ったら、すぐに止めてしまったり、別のことに興味を持ったりする飽き性な性格の人は少なくありません。何をやっても長続きしないので、「私ってもしかして飽き性かも……」と悩んでいる人もいるでしょう。一般的に飽き性な人には、次の7つの特徴が見られます。
1.新しいものにすぐに飛びつく
2.楽しそうなものに心を動かされる
3.思いつきで行動することが多い
4.フットワークが軽い
5.他人の影響を受けやすい
6.完璧を目指さない
7.忍耐力が弱い
1. 新しいものにすぐに飛びつく
飽き性な人は新しいものに対する感覚が鋭敏で、「これは素敵だ!」と思ったらすぐに飛びつく傾向にあります。新しいものに飛びつくと、今まで夢中になってしていたことが途端に魅力のないものに思えて、あっさりと止めてしまうことになるのです。
そのため、何かを始めても、新しい魅力的なものが現れる度に今までのものを止めてしまうことになり、長続きをせず、周囲からも「飽き性だ」と言われることになります。
2. 楽しそうなものに心を動かされる
飽き性な人は、新しいものだけでなく楽しそうなものに関しても嗅覚が鋭敏です。何か楽しそうな気配を察知すると、すぐに心を動かし、「自分もやってみたい!」と夢中になってしまいます。
新しいことに夢中になると、当然、今までしてきたことが魅力のない楽しそうではないものに見えてしまうでしょう。そのため、何かを「楽しそう!」と感じる度に興味の対象が変わり、周りからは飽き性だと思われることになるのです。
3. 思いつきで行動することが多い
新しいものや楽しそうなものに心を動かしては興味の対象を変えるので、「これは本当に自分に合っているのだろうか」「これをすることでどのようなメリットがあるのだろうか」などと深く考える時間がありません。そのため、思いつきで行動することも多く、行き当たりばったりになりがちです。
反対に、計画的に行動することや綿密なスケジュールを組むことは苦手な傾向にあります。スケジュールを組んで旅行に出掛けたとしても、「この駅で降りてみない?」「ここが楽しそう!行ってみよう」と、結局は思いつきを重視して自由に行動をすることになるでしょう。
4. フットワークが軽い
飽き性な人は、新しいものや楽しそうなものに心を動かされるだけでなく、実際に行動に移すという特徴が見られます。そのため、フットワークが非常に軽く、興味さえ持てば、遠い場所にでも早朝・深夜の行動でも何でも果敢に挑戦するでしょう。
反対に、興味を持てないことに関しては、途端に体が動かなくなってしまいます。近場であれ、気軽な集まりであれ、「あんまり行きたくない」とつれない返事をすることも珍しくありしれません。
5. 他人の影響を受けやすい
飽き性な人は、好奇心が強く様々なことに対して興味を持ちます。そのため、他人がしていることに対しても、「面白そう!」「私もやってみたい」と興味を示しがちです。
また、他人がしていることだけでなく、他人の考えにも「素晴らしい!」「共感する」と影響を受けることがあります。その考えに夢中になっている間は、熱烈に「本当に素晴らしい」と称賛しますが、また別の考えに共感したときは、今まで夢中になっていたことすら忘れて新しい考えに感化されてしまうでしょう。
6. 完璧を目指さない
飽き性な人は興味を持てるかどうかで行動を決めていくので、何かに取り組んだからといって完璧にマスターしようということは考えません。何かを始めて、なんとなく全体像はつかんだ時点で興味を失ってしまい、「もっと面白そうなことはないかな?」とほかの事柄に目移りしてしまうでしょう。
反対に、何か取り組んだときに完璧を目指す人であれば、次から次へと新しいことに対して興味を持てません。まずは今取り組んでいることをマスターし、自分が納得できるレベルになってから次の事柄に取り組むので、飽きて放り出すわけにはいかないのです。
7. 忍耐力が弱い
飽き性な人は、ちょっとしたことで興味を失ってしまうことがあります。例えば、最初は面白そうに思って始めたプログラミングも、徐々に覚えることが増えてきて混乱し、「もういいや。別のことをしよう」と簡単に諦めてしまうことが多いのです。
そのため、忍耐力がないと評価されることも少なくありません。実際に忍耐力が少ないことも多く、少しでも「しんどい」「面白くない」「難しい」と感じたら、あっさりと興味を失ってしまいます。
飽き性な性格を直す2つの方法
自分自身の飽き性な性格に嫌気がさしている人は、性格を変えるために努力をすることができます。何をやっても長続きしない人や、幼いときから何かをマスターしたという経験がない人は、一度、性格改善に取り組んでみることができるでしょう。
飽き性な性格は、必ずしも直せない性格ではありません。飽き性な性格に悩んでいる人は、次の2つの実践してみましょう。
1.挑戦することを公言する
2.一つひとつの成功体験を積み重ねる
1. 挑戦することを公言する
何かを始めて何かを止めるということは、あくまでも自分で決めることです。子どものときであれば「飽きっぽいわね」と親に注意をされたり、部活を辞めようとして担任の先生に「そんなことでは内申が悪くなるぞ」と言われたりすることになるかもしれません。
しかし、大人になれば、特に誰かから何かを言われるわけでもないので、飽き性の人は思う存分、飽き性の性格を発揮して、嫌気がさしたらすっぱりと辞めてしまいます。
「今回こそは長続きしたい」と考えていることがあれば、挑戦することに対して周囲の人々に公言してみてはいかがでしょうか。もちろん、辞めたからといって叱られることはありませんが、「飽きっぽい人だ」と思われることにはなるので恥をかく可能性があります。自分自身を追い込むためにも、挑戦することを公言しておきましょう。
2. 一つひとつの成功体験を積み重ねる
飽きっぽい人は、もしかしたら今までに何かひとつのことをやり遂げた経験がないのかもしれません。そのため、「どうせ最後までするわけじゃないから」と最初から投げやりモードで、真剣に取り組むことができず、結果的にすぐに飽きてしまうことになるのです。
飽き性を克服するためにも、何かひとつ頑張ってやり遂げて、成功体験を味わってみましょう。達成感を味わえば、「また次も頑張ってやり遂げたい」と考えられるようになるかもしれません。
このように一つひとつの成功体験を積み重ねることで、いつの間にか、何かを始めたら終わりまで投げ出さない性格が習得できることでしょう。千里の道も一歩からです。まずはひとつ、成功体験を獲得してみましょう。
飽き性な性格を活かす方法
飽き性はしばしばネガティブなイメージを持たれることがあり、「何事も根気が必要だ」「やり遂げることが大事」と周囲からも小言を言われてしまうことがあります。しかし、実際のところ、飽き性な性格はそこまで良くないものなのでしょうか。飽き性であるという性格を活かしてポジティブに生きる方法を2つ紹介します。
・嫌なことはすぐに忘れて切り替える
・経験を増やす
■嫌なことはすぐに忘れて切り替える
飽き性な人は新しいことや面白そうなことにすぐに飛びついて、興味の対象を軽やかに変えていきます。そのため、嫌なことがあっても、楽しそうなことが見つかればそちらのほうに関心を移し、気持ちを切り替えて楽しく過ごすことができるでしょう。
ストレスの多い現代において、嫌なことをすぐに忘れられるということはぜひとも獲得したい優れたスキルのひとつです。飽き性の人はすでにこの優れたスキルを持っているのですから、まさに現代の申し子といえるでしょう。