取り柄の意味とは?
「あなたの取り柄は何?」と聞かれて、すぐに答えることができますか? この場合、取り柄が何を指すのかがわからないと、戸惑ってしまいますよね。本記事では「取り柄」にスポットをあて、言葉の意味や使い方、類語を紹介します。後半では「取り柄の見つけ方」にも触れますので、ぜひ参考にしてください。
その人が持つ、すぐれている部分
とり‐え【取(り)柄/取(り)得】
読み方:とりえ
とりたててすぐれた点。長所。「—のない人」「丈夫だけが—」
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用
取り柄を辞書で調べたところ、上記の意味があることがわかりました。「とりたてて」とは、特別なものとして取り上げるの意。「すぐれた点」は、能力や性質などですぐれているところ、つまり長所や強みを指すと考えてください。取り柄を聞かれて、どう答えればいいか迷う場合は、長所や強みを考えるといいですね。
取り柄は、誰もが持っています。「私に取り柄なんてない」と思う人もいるかもしれませんが、それは勘違い。誰かと比較してすぐれている部分ではなく、自分の中ですぐれているところをイメージしてください。
取り柄の例文
取り柄の具体的な使い方を見ていきましょう。文章や会話でどのような使い方をするのでしょうか?
・仕事は早いのが、彼の取り柄だ
・私の取り柄は、人の悪口を言わないことだ
・私には料理をするぐらいしか取り柄がない
・誰にでも、取り柄のひとつやふたつはある
・彼は勉強が苦手だが、運動能力は人一倍高いのが取り柄だ
・彼女は明るい性格も、取り柄のひとつだと思う
・「取り柄がない」という人は、自分も持っていることに気づかないだけだ
取り柄の類語
前述した「長所」のほかにも、取り柄の類語があります。以下の言葉は取り柄と近い意味を持つと言えるでしょう。
「強み」「美点」「見どころ」「メリット」「利点」「有利性」「優位性」「セールスポイント」「アドバンテージ」「誇れる点」「持ち味」
いずれも「すぐれている」ことを表します。会話の流れや状況などに応じて、使い分けるといいですね。
取り柄がないと思う人5つの特徴
上述したように、取り柄がない人はいません。「自分には取り柄がない」と思うのは、自分が気づいていないだけなのです。ここからは「取り柄がない」と思っている人の特徴を5つ紹介します。自分や周りの人にあてはまることがないか、チェックしてみてください。
1:人と比べている
繰り返しになりますが、取り柄は自分の中で秀でたところを指します。取り柄がないと思う人は、他人との比較を通して取り柄を探していることがあります。あるいは、他人の価値観を基準にしているのかもしれません。何が取り柄になるのかは自分が決めることですが、そこに気づいていないと、取り柄を見つけるのは難しいでしょう。
2:完璧を求めすぎる
完璧を求めすぎると、自分の中にある取り柄を見つけることができないでしょう。他人から見ると長所や強みがたくさんあるのに、自分自身がそれを認めることができません。取り柄に対するハードルが高すぎて、不十分だと感じてしまうのです。
自分に完璧を求めるのは向上心がある証拠。悪いことではありません。しかし、過度になるのは考えもの。自己否定につながる恐れがあります。自分の中にある大切な取り柄を無視せず、認めるようにしたいですね。
3:自分にないものばかり目を向けている
自分にないものばかりに目を向けていると、取り柄に気づくことができません。すべてを持っている人はいませんし、何より、ないものがあるからこそ光る取り柄があるのです。不足や短所だけを見るのではなく、できていることや得意なことにも目を向けたいですね。
4:周りからの評価が気になる
周りの評価を気にしてばかりいる人も取り柄に気づかないでしょう。周りの評価と自分の価値観は異なります。評価の基準を他人においてしまうと、いつまで経っても自分のよさに気づくことができません。
5:短所ばかり気にしている
自分の短所ばかり気になる人もいます。多くの時間を割いて短所に意識を向けていても、いいことはあまりないはず。取り柄である特徴も、短所にしか見えないでしょう。短所をカバーすることも大切ですが、自分の取り柄を把握し、それを伸ばすのも大切です。自分に対してダメ出しばかりするのは、ほどほどにとどめたいですね。
自分の取り柄を見つける方法
ここからは自分の取り柄を見つける方法を紹介します。いずれもすぐにできることですので、不安な人はぜひ試してみてください。