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2024.07.23

「寄与」とは?|意味から使い方・例文・類語、相続で使う「寄与分」についても解説!

 

「寄与」とは、基本的にポジティブな意味で使われる言葉です。今回は言葉の詳しい意味や使い方・例文、「寄与分」「寄与度」「寄与率」などを簡単にご紹介します。似た意味を持つ類語・言い換え表現もあわせて解説するため、ぜひ参考にしてください。

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「寄与」とは?簡単に基礎知識を解説

寄与とは、なにかに貢献したときなどに用いられる言葉です。また、相続においては「寄与分」という表現でよく用いられます。「寄与度」や「寄与率」は、あるデータ全体の変化に対する個々のデータの変化の貢献度合いを示す指標です。

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それでは、寄与の意味と読み方、漢字それぞれの意味、使い方・例文を解説します。あわせて、寄与を使った表現である「寄与分」「寄与度」「寄与率」の意味も確認しておきましょう。

寄与の意味と読み方

き‐よ【寄与】
(名)スル
社会や人のために役に立つこと。貢献。「世界平和に―する」

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

寄与とは、「社会や人のために役に立つこと」や「貢献」を意味します。読み方は「きよ」です。

名詞として用いられる表現で、よく「~する」をつけて「寄与する」という形で用いられています。たとえば、「世界平和に寄与する」「あの人は街の活性化に大きく寄与した」などと使います。

また、先述した「寄与分」などのように、「~する」をつけずに用いることもある言葉です。

「寄」と「与」の意味

「寄」と「与」それぞれの漢字に含まれる意味は、以下のとおりです。

・寄
……頼ってよりかかる。身をよせる。人に物をあずける。送り届ける。一時的に立ちよる。

・与
……仲間になる。くみする。かかわりができる。あずかる。あたえる。

 

寄の読み方は、音読みで「き」、訓読みで「よる」「よせる」です。また、与には音読みで「よ」、訓読みで「あたえる」「くみする」「あずかる」「と」「より」「か」などの読み方があります。

寄与の使い方・例文

寄与の実際の使い方を、例文で簡単に確認しておきましょう。

・彼女はこの街にある花壇のお世話をいつも進んでやってくれる。明るい街づくりに寄与した人だといえるだろう。

・弱小チームだったが、今大会では決勝にまで駒を進めて大活躍している。この活躍に寄与したのは、彼の献身的なマネジメントだ。

・戦争のない平和な世界をつくるために、少しでも寄与したいと考えております。

 

このように、「寄与する」「寄与した」などの形で多く用いられています。

「寄与分」とは

「寄与分」と表現する場合には、また異なる意味を持つため注意が必要です。「寄与分」とは、「亡くなった家族(被相続人)に対して、労務の提供や療養看護などによって特別の寄与をした相続人に相続分を付加するもの」を意味する言葉で、遺産相続の際に用いられます。

遺産相続のイメージ

たとえば、家業を無給で手伝ったり長期にわたる療養介護を担ったりしたなど、特別の貢献があった人が対象です。寄与分が認められれば、遺産分割の際に法定相続分を超える財産を相続できます。

ただし、長期にわたる療養介護を担ったなどの特別の貢献が認められる場合でも、相続権をもっていない場合には寄与分を請求できません。また、相続権をもっていても、その貢献した内容が「特別の貢献」にあたるのかどうかという問題もあります。

「寄与度」「寄与率」とは

「寄与度」とは、統計値などの「あるデータを構成する要素の増減が、全体の伸び率をどれほど変化させているのか」を示すものです。各構成要素の寄与度は、合計すると全体の伸び率と一致します。

一方で「寄与率」とは、「寄与度を構成比の視点から見た指標」のことです。データ全体の増減を100とした場合における各構成要素の増減分を%で表現します。

寄与の類語・言い換え表現3つ

寄与の類語・言い換え表現の例は、以下のとおりです。「献身」「貢献」「尽力」の3つがあります。

辞書

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これらのほかに、「挺身」「奉仕」「奉公」「裨益」「尽くす」「ボランティア」「サービス」「ケア」「アフターサービス」「骨身を惜しまず」「粉骨砕身」「身を粉にする」「身を削る」なども、寄与と言い換え可能な表現です。

ただし、類語・言い換え表現であってもそれぞれでニュアンスが異なるため、意味を理解して使い分けましょう。それでは、寄与の類語・言い換え表現の意味を解説します。

寄与の類語・言い換え表現3つ
  1. 献身
  2. 貢献
  3. 尽力

献身

「献身(けんしん)」とは、「他人やある物事のために、わが身を犠牲にして尽くすこと」を指す言葉です。たとえば、「彼は国家の発展のために献身した」などと用います。

「的」をつけて「献身的」と表現する場合もあります。献身的とは、「自分のことを顧みず、心身ともにささげるほど他のために尽くすさま」のことです。

また、キリスト教の言葉として用いる場合には、「神のために生涯をささげること」を指します。

貢献

「貢献(こうけん)」とは、「ある物事や社会のために役立つように尽力すること」を指す言葉です。また、「貢ぎ物を奉ること」や「貢ぎ物として奉った品物」を指す場合もあります。

たとえば、「彼は社会のために大きく貢献した」などと用います。

貢献に「度」をつけて、「貢献度」と表現する場合も多いです。たとえば、「IT分野の発展への貢献度の高い人物である」などと使います。

尽力

「尽力(じんりょく)」とは、「ある目的の実現のために、力を尽くすこと」を意味する言葉です。名詞として使う表現で、「~する」をつけて「尽力する」という形で使用することが多いです。

たとえば、「震災後、彼は町の復興に尽力している」「彼女はこの学問の発展に尽力した」「彼が仕事に尽力する姿が好きだ」などと用います。

寄与という言葉を理解しよう

たくさんの手

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寄与とは、「社会や人のために役に立つこと」や「貢献」を意味する言葉で、「寄与する」という形で用いることが多いです。寄与を使った表現には「寄与分」「寄与度」「寄与率」などがあります。

寄は「頼ってよりかかること」、与は「仲間になること」などを指します。

寄与と似た意味を持つ言葉は、「献身」「貢献」「尽力」「奉仕」「奉公」「尽くす」などです。とはいえ、類語・言い換え表現であっても異なるニュアンスがあるため、使い分けに注意しておきましょう。

寄与や関連する言葉の意味・使い方などを正しく理解し、ぜひ活用してください。

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