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LIFESTYLE インタビュー

2021.08.28

佐々木 希さんにインタビュー【前半】「久しぶりの舞台出演は楽しみでしかありません」

 

約6年ぶりの舞台出演となる佐々木 希さんに作品への意気込みだけではなく、ワーキングマザーとしてのリアルな子育てのお話を伺ってきました。

『醉いどれ天使』で約6年ぶりに舞台に出演!

名監督・黒澤 明と、名優・三船敏郎が初めてタッグを組んだ映画『醉いどれ天使』が、豪華スタッフ&キャストによって初めて舞台化されることに。その作品で約6年ぶりに舞台出演する、佐々木 希さん。前半では、舞台やドラマなどについて、“女優としての佐々木 希さん”を深掘りします!

緊張というよりは、気持ちの高まりのほうが大きいかもしれません

最初にこの舞台『醉いどれ天使』の出演が決まったときの感想を教えてください。

「嬉しい!という気持ちと同時に、『今の私に舞台務められるかなぁ…』という少し不安な気持ちも正直ありました。というのも、前回、初めて舞台に出演させていただいたとき、相当な覚悟が必要だということもわかりましたし、気を張って過ごす日々を覚えていたので、一瞬その当時のことがよぎったんです。しかし、それ以上に、このような素晴らしい作品に出演させていただけるチャンスを逃したくないとも思いました。今は、緊張というよりは、本番に向けて気持ちの“高まり”を感じていますし、本当に楽しみです!」

佐々木さんの役どころは?

「戦後の闇市の居酒屋で働く、ぎんという役で、元々はダンサーに憧れて上京するのですが、戦争で足を犠牲にしてしまいます。そういう傷を負いながらも、桐谷健太さんが演じる幼馴染の松永をなんとか助けてあげようとしたり、すごくエネルギッシュで、強さやたくましさも感じられる女性です。最初に台本を読ませていただいたとき、私自身も心が動かされたので、その気持ちを大切に演じたいと思っています。時代背景としては戦後で、混沌とした中、みんな一生懸命に生きようとしているのですが、それが今のコロナ渦の状況と少し重なる部分もあるのではないかなと思っています」

6年前の舞台出演のときと現在、何か異なる感情などはありますか?

「そうですね、やはり6年前の時は、色々と余裕がなく、とにかくがむしゃらに突っ走っていた感じですね。ですが、終わった後の達成感や会場と一体になる喜びを知ることが出来たので、またそれを味わえると思うと、今は本当に楽しみでしかないです」

役柄は引きずらないタイプ。引きずる前に、ごはんを作らなくてはと思うんです

現在放送中のドラマ『白い濁流』についても教えてください。

「伊藤淳史さんが演じる一樹は、夢に向かって一生懸命頑張っている大学の研究生。すごくピュアな人なのですが、あることをきっかけに、どんどん濁流に飲まれていってしまいます。私が演じるのは、一樹の幼なじみの智子。新聞記者をしていて、仕事柄、一樹の悪行を暴かないといけないと思いつつ、大好きな幼なじみとしての気持ちもあり、その間の葛藤で悩むという役柄です。撮影現場はドラマの内容とは違って、和気あいあいと、本当の幼なじみのように楽しく過ごしていました!」

ドラマや映画など作品が続いているとき、どんな風に気持ちの切り替えをしていますか。

「『切り替えないと!』と意識しなくても、私は自然と切り替わるタイプなのかなと思います。 スタッフさんや、撮影場所も全く違ったりするので、現場に入るとその役に集中できて、他の役柄を引きずったりすることはあまりないです。それに、家に帰ると子供もいますし、自然と現実に引き戻されると言いますか。役柄や作品を引きずるよりも前に、ごはんを作らなくてはいけないと思うんです(笑)。子供が生まれてからは、より自然に、仕事との切り替えができるようになったかもしれません」

舞台『醉いどれ天使』

世界中に影響を与えた名匠・黒澤 明監督と、その多くの作品で主演を務めた俳優・三船敏郎。この二人が初めてタッグを組んだ映画『醉いどれ天使』が満を持して舞台化。終戦直後を舞台に、闇市を支配する若いやくざ・松永(桐谷健太)と、酒好きで毒舌な貧乏医師・真田(高橋克典)のぶつかり合いを描く。戦後の混沌とした時代を舞台に、不器用ながらも明日に向かって歩み進めようとする登場人物たちが織りなす人間ドラマに注目が集まる。蓬莱竜太が脚本、三池崇史監督が演出を手がけ、佐々木 希、高嶋政宏、田畑智子、篠田麻里子なども出演。
公式サイト

プレミアムドラマ『白い濁流』

NHK BSプレミアム・BS4Kにて、毎週日曜日22時から放送中。

俳優

佐々木 希

1988年2月8日生まれ。秋田県出身。2008年に映画『ハンサム★スーツ』で女優デビュー。2015年に『ブロッケンの妖怪』で舞台に初出演を果たす。その後も話題の映画やドラマに出演する一方、モデルとしても活躍。またワンマイルウェアブランド「iNtimité(アンティミテ)」を手掛け、SNSは同世代の女性からも人気。
Instagram:https://www.instagram.com/nozomisasaki_official/?hl=ja

撮影/MISUMI  スタイリスト/天津亜紀 ヘア&メイク/高橋里帆(Happy Star) 構成/小山恵子

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