【目次】
僕はメンバーに出会えて変われた
『Blooming Again』
『Blooming Again』では、過去の記憶について歌っていますが、僕はJO1になるまでは、悔しくて、辛い日々の連続でした。
もちろん良い思い出もたくさんあります。前に所属していたボーイズグループの活動の時、応援してくれたり、ライブに観に来てくれた人たちがいたことは本当に幸せでした。自分達のオリジナル曲を作って、振り付けをして、MVを作って…と、そういった楽しい思い出もたくさんあるんです。昔からの友人もそのグループにいたので、気の許せる空間でもあったんですが、どうしても結果が追い付いてこなかったんですよね。
そのグループも11人だったんですが、数人しかいないお客さんの前でライブをしたり、朝から晩までビラを配って、それを受け取ってもらえなかったり、受け取ってもらっても捨てられていたり…。親をライブに招待したとしても、「すごいね」と思ってもらえるようなステージはできなかったんです。それでも諦めずに活動し続け、Zepp Tokyoや武道館に対バン形式で立てた時もありました。結果として解散もしましたし、思い出すたびに、その辛い感覚が蘇るんです。
でも、それがあったから、今の僕がいるんです。今、JAMのみなさんに〝ファンの気持ちをわかってくれている〟と言ってもらえることも多いんですが、僕からしたら、当たり前なんです。僕を作ってくれたのはまぎれもなく、あの時間。その時の自分なんですよね。それが、今の僕を強くしてくれたからこそ、あの時の辛さ、悔しさは絶対に忘れたくないんです。
この曲の歌詞には、出会って、変わっていく瞬間が描かれています。僕はJO1のメンバーと会ったとき、ほとんどのメンバーに対して「なんだこの人」って思っていました(笑)。基本的に人見知りですし、難しい性格だと自負しているんです。さらに、JO1を結成したときも半分以上が「初めまして」状態だったんです。オーディションでも同じチームにならなかったし、気を許していないと心が開けない性格なので、正直どうしようと思っていました。たぶん、JO1の中でここまで不安に思っていたのは僕だけだと思います。
僕はメンバーに出会えてすごく変われたんだと思います。
それでは聴いてください、『Blooming Again』。