健康やダイエットに働きかける、納豆の栄養
納豆は、煮大豆を発酵させた発酵食品です。大きく分けると「ひきわり納豆」と「粒納豆」の2種類があり、スーパーなどの納豆コーナーには、ほとんどの場合、この2種類が並んでいます。
この2種類の納豆には、どういう違いがあるのでしょうか?納豆の種類による栄養価の違いと、納豆の健康やダイエットへの働きについて紹介します。
ひきわり納豆と粒納豆の栄養価の違い
どちらも煮大豆を発酵させて作ることには変わりありませんが、製造工程の違いから栄養価も異なってきます。
ひきわり納豆は、皮を取り除いた大豆を細かく砕いてから発酵させてつくられるため、粒納豆よりもうまみを感じられます。また、ビタミンKが粒納豆よりも豊富で、約1.5倍含まれています。
一方、粒納豆は、大粒や小粒など粒の大きさに関係なく、皮つきの大豆をそのまま発酵させて作るため、ひきわり納豆よりも食物繊維が多く、ミネラルも豊富に含まれています。
血栓症や骨粗しょう症の予防に
納豆に含まれる酵素「ナットウキナーゼ」は、固まった血液を溶かす効果があり、血栓症予防に効果が期待できます。
さらにナットウキナーゼは、その効果が約8時間程度持続するため、睡眠中にできやすい血栓を予防するためには、夜に納豆を摂取するのが効果的です。
また、納豆に含まれる「ビタミンK2」には、骨粗しょう症の予防も期待できます。さまざまな食品の中でも、ビタミンK2を含む量はトップクラスです。骨粗しょう症の予防のためにも、納豆を継続的に摂取するように心がけましょう。
糖尿病予防やアンチエイジングにも
納豆には、食物繊維やビタミンB2が含まれており、これらの栄養素は、「血糖値」の上昇を抑える効果もあると言われています。血糖値の上昇を抑えることは、糖尿病の予防にも効果的です。さらにビタミンB2は、肌の新陳代謝を高めてニキビを予防するうれしい効果も。
このほか、納豆の「ポリアミン」という成分は、アンチエイジングが気になる人にはうれしい成分です。ポリアミンは、摂取し続けることで肌のハリを感じやすくなり、さらに動脈硬化の予防効果なども期待できます。
納豆の大豆イソフラボンで女性ホルモンを高める
更年期は女性ホルモンであるエストロゲンが大きく変動し、低下する時期です。エストロゲンは血管、骨、筋肉、消化管、皮膚などにも作用することがわかっています。エストロゲンが低下することにより様々な組織や代謝に影響を及ぼします。
納豆に含まれる大豆イソフラボンは女性ホルモンと似た作用があるため、エストロゲン低下による症状に対して有効である可能性があります。FDA(アメリカ食品医療品局)では、大豆がコレステロールを低下させる健康食品としています。納豆や豆腐、豆乳などを積極的に摂るとよいでしょう。
ダイエットにもおすすめな納豆レシピ
オクラ納豆
作り方
1. オクラをスライスしたらラップをかけて、レンジで2~3分チンする。
2. 1に納豆、納豆のタレ、塩昆布、ごま油、一味を混ぜる。
3. のりで巻いていただく。
納豆炒飯
材料(1人分)
ご飯…茶碗1杯半
納豆…1パック
ハム…1枚
レタス…1枚
ごま油…適量
鶏がらスープの素…小さじ1
塩…適量
胡椒…適量
しょうゆ…適量
鰹節…お好みで
作り方(レシピ投稿者:のん7292)
1:納豆はタレとあわせてよく混ぜておく。ハムは食べやすい大きさに切る。レタスはちぎっておく。
2:フライパンにごま油を敷いてよく熱しご飯・ハムを炒め、鶏がらスープの素を入れさらに炒める。
3:しょうゆ・塩・胡椒で味付けをし、納豆を加えて軽く炒める。
4:火を止めてレタスを加え、軽く混ぜたらお皿に盛り付ける。