「SMART」は合理的な目標設定の考え方だが、やや「理念先行」になってしまうところもあり、つまずく人もいるかもしれない。そこで登場するのが次の「HEART(心)」だ。これは、その目標が本当に自分の心に響くものなのかどうかという側面からも検証しておく手段であり、これをチェックしておくことで、理念に実効性を伴わせることができる。
・Healthy(健康的)
その目標は自分を健康で幸せにしてくれるか。
・Enduring(持続的)
挫折しそうな時でもはげまされ、続けられるものか。
・Alluring(魅力的)
楽しく、心躍る、興味をそそられるものか。
・Relevant(関連がある)
人生の目的や中核的な価値と関連づいているか。
・Truth(忠実である)
周囲に影響されるのでなく、自分の本心が望むことか。
何をやっても三日坊主に終わってしまう人は
「HEART」に適合するということは、自分の心に響く目標だということだ。ということは、埋もれていた自分の本音を再発見し、喜びに火がつくということ、つまり、情熱を見つけるということでもある。
何をやっても三日坊主に終わったり、目標を達成できずにいる人は、そもそも「自分が本当にやりたいことは何か」という目的が見えていなかったり、立てた目標が不適切だった可能性が高い。ぜひ参考にしてほしい。
『LIMITLESS 超加速学習: 人生を変える「学び方」の授業』(東洋経済新報社)
ブレインコーチ
ジム・クウィック(Jim Kwik)
記憶力の改善、脳の最適化、加速学習の分野で知られる世界的エキスパート。幼少期に負った脳損傷により学習困難に悩まされるも、脳のパフォーマンスを劇的に高める手法を開発。以来、人々の真の能力と脳力を引き出す手伝いに人生を捧げている。脳コーチング歴20年以上。学生、高齢者、起業家、教育者から、ハリウッドの大物、プロスポーツ選手、政治主導者、ビジネス界の重鎮、法人顧客(グーグル、ヴァージン・グループ、ナイキ、ザッポス・ドットコム、スペースX、ゼネラル・エレクトリック、20世紀フォックスほか)、国際連合、カリフォルニア工科大学、ハーバード大学、シンギュラリティ・ユニバーシティなどの機関まで実績は多岐にわたる
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