十年一日
「十年一日」は「じゅうねんいちにち」もしくは、「じゅうねんいちじつ」と読みます。
「長い年月の間、変化が何もなく同じ状態が続いていること」、「十年が経過しても、一日経ったくらいの感覚である」というニュアンスが含まれている言葉が「十年一日」です。
「旧態依然」は変化が無いことをネガティブに捉えて使われる言葉ですが、「十年一日」は、その他に、「忍耐強く同じ状態を保ち続けること」という、粘り強さや、辛抱強さといったニュアンスが含まれているため、ネガティブな使い方だけに留まりません。
保守退嬰
「保守退嬰」は「ほしゅたいえい」と読みます。「保守」という漢字が含まれているため、「保守的」などの意味と結び付けた方はピンときたかもしれません。「しきたりや、古い習慣に執着し、新しいものや革新的なものを受け入れない」ことを指します。
対義語にはどのようなものがある?
「旧態依然」には、様々な類語があることが分かりました。一方で対義語もいくつか存在します。
「日進月歩」
1つ目は、「日進月歩」です。「日進月歩」とは、「日々絶えずに進歩していること」を指します。新しい方向に進む動きなので、「旧態依然」の対義語といえるでしょう。
「千変万化」
2つ目は、「千変万化」です。「千変万化」も漢字から意味を読み取りやすい四字熟語ですが、意味はシンプルに「様々に変化すること」です。
このように「旧態依然」の対義語には「変化」や「進歩」というニュアンスが含まれる言葉が多く挙げられます。
「旧態依然」の英語表現は?
最後に、「旧態依然」の英語表現を紹介します。「旧態依然」は「old-fasioned」(古風な)や「old-dated」(時代遅れの)と表現することが可能です。また、「remaining unchanged」で「変わらないままの」と表すことも出来ます。
最後に
ただ「古い」という意味があるだけではない「旧態依然」。受け手によっては批判されているように感じてしまいますので、使う際には十分気を付けるようにしましょう。また、類語や対義語として、たくさんの四字熟語を紹介したので、ぜひ活用してみてください。
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