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2022.02.03

お悩み:「歯磨きが大嫌いなわが子。もう毎日ストレスで…」|こどもの心理発達のスペシャリストが回答 【6歳までの子育て大全】



母親になると嫌というほど直面する、子育てについてのアクシデントや懸念事項。ひとりで悩みを抱えるのではなく、専門家の意見を聞いて少し心をラクにしてみませんか。今回のお悩みは「歯磨きが大嫌いな子ども」について。幼児教育のコンテンツ開発に30年以上携わってきた発達心理学の専門家・沢井佳子さんの編著書より、ご本人よる解説をご紹介します。

Text:
miyuki yamashita
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Q.「うちの子は歯磨きが大嫌いで、磨かせるのが毎日のストレスに…」

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A.「ぬいぐるみや人形を使って楽しく誘導してみましょう」

歯磨きは、自分で自分の健康を管理することにつながる自立の重要なポイント。ぜひ幼いうちから身につけたい生活習慣です。

歯磨きなど、子どもにやってほしいこと(もしくは、やってほしくないこと)があるのに、子どもがなかなか言うことを聞いてくれないときは、ぬいぐるみや人形を使って楽しく誘導してみましょう。

「うさぎさん、ごはんを食べたのに歯磨きしないね。どうなっちゃうかな?」「歯が痛いって泣いちゃったね」などと、「歯磨きをしない」という子どもの問題行動を、ぬいぐるみが演じてみせるのです。その姿を見ることが、子ども自身が「歯磨きをしないことがどういう結果をもたらすか」を客観的に考える機会となります。

ぬいぐるみ、キャラクターを介在させる効果とは?

ぬいぐるみで歯磨き 歯みがきさせる方法 歯みがき嫌い 歯みがきをさせたい

また、ぬいぐるみや人形には、親子間のコミュニケーションの行き詰まりを打破する効果もあります。「歯磨きしよう!」「イヤ〜!!」という1対1のやりとりは、どうしても「対決」になりがちで、親子のストレスになります。

そこで、モフモフのぬいぐるみの登場です。

「クマちゃん、歯磨きしたい! キバのお掃除をしないとガブッとお肉を食べられなくなるの。〇〇ちゃん、歯磨きのしかたを教えて! どうすればいいのか、見せて!」「クマちゃん、アーンって口をあけたいのに、あ、口があかない! じゃ、〇〇ちゃんのキバを磨かせて!」

わたしは、子どもの生活習慣の映像を制作するかたわら、家でも、ぬいぐるみを操って息子に語りかけましたが、これは意外と効き目があるものです。親が操っているのをもちろん承知のうえで、子どもはお芝居に付き合ってくれます。こんな遊びが、演劇という芸術の始まりなのかもしれません。

おうちの中のぬいぐるみたちを味方につけて、大人対子どもの1対1対決から、2対1、3対1の説得工作へと戦略を発展させましょう。このように、子どもに好かれる第三者的キャラクターを親子の間に介在させることで、コミュニケーションはスムーズになります。

「歯磨きって気持ちいい!」を言葉で伝える

もちろん、ぬいぐるみや人形を使わずに、おうちの方が大人キャラクターとなって見本を見せることもできます。幼児番組の、お姉さんやお兄さんのような存在に、おうちの方がなるのです(素敵な笑顔を忘れずに!)。

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食事のあと、「さて、ごはんが終わったから、歯磨きしよう」とあえて声に出して子どもに聞かせます。そして歯磨きする姿を見せて、「歯磨きしたら口の中がスッキリした! 気持ちいいなあ」と言います。演じるのは、照れくさいですか? でも、スパッと明言化することで、「ごはんのあとに歯磨きすると気持ちいいんだ」ということを子どもに印象づける効果はあります。

生活習慣のルーチンは、このように明確なモデルを見せることで、まねをし、身についてゆくのです。

むずむず、痛い!親子共々ストレスになりがちな「歯磨き」

発達心理学と視聴覚コンテンツの専門家・沢井佳子氏の編著書『6歳までの子育て大全』(アチーブメント出版株式会社 刊)よりお届けする企画第3弾!(第2弾はこちら) 今回は「歯磨きが大嫌いな子ども」のお悩みについてご紹介しました。

歯磨きといえば、わが子のことだけでなく、「私も子どものころ嫌いだったわ~」なんて思い出がよみがえる方もいらっしゃるのでは? 当記事ライターYもその一人です。幼少期には、子どもが親と一緒に楽しく歯磨きするショート番組や、かわいいキャラクターが満面の笑みで歯を磨く絵本を見せられた記憶があります。それでも中々、歯磨きが好きになれず…。磨いた後のスッキリ感はいいけれど、口の中がムズムズして気持ち悪いのがイヤ!と思っていました。

母の努力の甲斐あって、なんとか無事に歯磨きしないと気持ち悪くて眠れない大人になりました…が、あの歯茎のムズムズを思い出すため、未だに生たまねぎなどのシャキシャキした野菜が苦手です。とまあこんな風に、人の親になるような歳になっても、子どもの頃の影響がどこかに残っていたりするものなんですよね。そう考えると、幼少期の歯磨きに対する教育は非常に重要だと言えます。

沢井さんによる『ぬいぐるみ&人形』戦法を活用して、ぜひお子さんの歯磨きを「楽しい」時間に変えてあげてくださいね。それに、自分じゃないものになりきることって、意外とストレス発散になりますよ。

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6歳までの子育て大全
沢井佳子 編著/アチーブメント出版株式会社 刊
本体価格 1,900円+税

○親なのに赤ちゃんの気持ちがよくわかりません
○自信がある子に育てるにはどうしたらいいですか?
○考える力はどうやって育ちますか?
○スマホやタブレットで動画を見せるときの注意点は?
○おもちゃや遊具の順番をちゃんと待てるようになるためには?
○ほめる子育てがいいといっても、甘やかさずに育てるには?
○病気に強い子に育てるために親ができることは?
○リモートワークだからこそ、子どもにできることはありますか?

発達心理の専門家・沢井佳子が子育てのあらゆる疑問にやさしく回答。6歳までの発達スケールガイド付き!
発達の順序がわかれば、子どものあらゆる能力が伸びる!

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編著者

沢井佳子

チャイルド・ラボ所長(一社)日本こども成育協会理事。認知発達支援と視聴覚教育メディアの設計および学習コンテンツ開発を専門とする。学習院大学文学部心理学科卒業。お茶の水女子大学大学院人文科学研究科修士課程修了、人間文化研究科博士課程単位取得退学、発達心理学専攻。幼児教育番組 『ひらけ!ポンキッキ』(フジテレビ)の心理学スタッフ、お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科研究員(総務省e! school研究)、静岡大学情報学部客員教授等を歴任。2000年に個人事務所のチャイルド・ラボを設立して以来、所長として幼児向けのテレビ番組、デジタルアプリケーションの設計、絵本やワークブック等の教育コンテンツの開発と監修に携わる。マルチメディアの幼児教育シリーズ『こどもちやれんじ』(ベネッセ)の「考えるカ」プログラム監修。『3さいの本』全8冊(講談社)ほか、幼児向けに監修した本やデジタルコンテンツは多数。幼児教育番組『しまじろうのわお!』監修。

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