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期待はプレッシャーでもあるけれど、もっともっと期待してほしい
──今年は映画『ヒノマルソウル〜舞台裏の英雄たち〜』、『東京リベンジャーズ』、『燃えよ剣』、ドラマ『ここは今から論理です。』、『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』など他にも様々な作品に出演されましたが、今年を振り返ってみていかがですか?
山田さん(以下敬称略):今回の『フラ・フラダンス』をはじめ、やっと色々なところで見つけてもらえる俳優になれたのかなという感覚はあります。出演作への反応も以前より多くなりました。一方で、求められることのハードルもどんどん上がっていると思うので、そこに対してどれだけクオリティの高いものを表現することができるか、というプレッシャーも感じています。仕事のオファーをしてくださる方は以前よりも期待して僕のことを見ているだろうし、それは正直に言うと恐怖との戦いでもあるんですよね。だけどきちんとその期待以上のものを提示して、この世界を生き残っていかなきゃなと思っています。
──これまでどの作品とも真摯に向き合ってこられたからこそ、今の山田さんがあるように思います。
山田:いやいや。でも頑張らなきゃいけないといつも思っています。以前は“がむしゃらに頑張っていた”のですが、今は少し余裕ができてきて、“自分が何を背負っていて、どこに向かわなければいけないのか”と冷静に考えながら頑張るようになりました。
──頑張り過ぎると疲れてしまうので息抜きをする時間も必要ですが、山田さんは普段どんなことをしてリフレッシュしていますか?
山田:ボーっとするのが一番いいですよね(笑)。あと、こうしてインタビューしていただくことも僕にとってはリフレッシュのひとつなのかなと。作品への考えや思っていることを話すと自分の中で整理ができますし、例えば話の流れで雑談になることもあって、それが息抜きと言ったら申し訳ないですけど、僕にとってはとても楽しい時間です。今もリフレッシュさせてもらっています(笑)。
──そう思っていただけるのはすごく嬉しいです(笑)。では最後の質問になりますが、来年挑戦してみたいことは何かありますか?
山田:やりたいことはたくさんありますが、一番挑戦してみたいのはディズニーで実写化される『ヘラクレス』の日本語吹替えです。これは自分のSNSでも書くぐらい本気でやりたいと思っていて、チャンスがあればいいなと。あともうひとつ、滝行もやってみたいです。色々なものをスッキリと落として(笑)、また来年も精一杯取り組んでいけたらと思っています。
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撮影/三橋優美子 取材・文/奥村百恵
『フラ・フラダンス』(公開中)
【Story】
福島県いわき市に暮らす高校生・夏凪日羽。卒業後の進路に悩む日羽は、かつて姉・真理が勤めていた「東北のハワイ」こと「スパリゾートハワイアンズ」のポスターを見て衝動的に、新人ダンサー=フラガールの採用試験に応募する。未経験ながらも採用された日羽は、鎌倉環奈、滝川蘭子、オハナ・カアイフエ、白沢しおんたち同期と共にフラガールへの道を歩み始めるが、個性豊かすぎる5人の足並みはそろわず、初ステージで、ある大失敗をしてしまう。「今までで、一番ざんねんな新人たち」と呼ばれ、落ち込む彼女たちだったが、恋、ダイエット、そしてフラ…と、いいことも辛いことも分かちあいながら、フラフラしながらも絆を深めていく──。
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