現在公開中!映画『仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ』に出演中の木村 昴さんがゲスト
仕事に家事に育児に、毎日頑張っている女性のみなさんに、日々の疲れを忘れるようなご褒美を…! そんな想いでスタートした、WEB Domaniによる大人の男性声優へのインタビュー連載『女は耳から恋をする』。女性誌『Oggi』とコラボしてパワーアップした『耳恋』は、撮りおろしたポートレートやインタビューの内容を、WEB DomaniとOggi本誌とで展開しています。
今回のゲストは、声優だけではなく、アーティストや番組MCなどでひっぱりだこの木村 昴さん。現在公開中の映画『仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ』では、仮面ライダー バイスの声を演じています。木村さんが出演している、『仮面ライダーリバイス』は言わずと知れた仮面ライダーシリーズの記念すべき50作品目となる作品で、2021年9月より放送中。自らの中に眠る「悪魔」と契約することで、仮面ライダーとしての力を得るという斬新な設定が話題を集めています。主役となる五十嵐一輝(いっき)/仮面ライダーリバイの中に宿る悪魔がバイス/仮面ライダー バイスということで、この二人は切っても切れない関係。戦闘シーンでは文字通りふたりがひとつとなることで様々なワザを繰り出し、子どもたちだけでなく、大人の仮面ライダーファンにもワクワクと興奮を与えています。▲VOL.01に引き続き、今回もOggi2月号では未公開の撮りおろしポートレートをたっぷり掲載!
共演中の俳優・前田拳太郎さんは『忘れていたハングリー精神に火をつけてくれる存在』!
そんな木村さん/バイスの”バディ”を演じるのは、若手俳優の前田拳太郎さん。弱冠22歳、演技もアフレコ技術もこれからどんどん磨きがかかるだろう前田さんに、先輩である木村さんはどのように接しているのでしょう?
「前田くんは、アフレコ現場でわからないことがあると、『昴さん、これどうしたらいいんですか?』って僕に聞いてくれるんです。その都度、僕なりにアドバイスをするんですが、話数を重ねるたびにどんどん上手になっていて! センスや勘の良さを感じますね。アフレコって毎日やるものではないので、間が空いてしまうと上手になったこともちょっと後退するのが常。二歩進んで一歩下がるようなイメージが近いですね。ただ、前田くんの場合、後退することがない。どんどん上書きされて、どんどん上手になっていくのが見て取れるんです。収録後、僕がちょっとお節介で『あそこ悩んでいたけど、こうしてみたらどう?』なんて言うと、『ありがとうございます。次にやってみます!』と答えてくれて、実際に次の現場ではちゃんとそこが出来ている!みたいな。“ヒュー! やるぅ~!”って気持ちです(笑)。」
▲「僕のレベルにもう間もなく追いつくと思いますよ! これからは僕が前田くんに『どうしたらいいんですかね?』と相談することになるかも!」と木村さん。
「前田くんは、俳優としてストイックで真面目。演技に真摯に取り組む姿が好感が持てます。監督が『今までの中で一番いいかな』みたいなテンションでOKを出しても、前田くんは『いや、納得いかないんでもう1回やらしてください!』と食い下がる。隣で見ていると、『そうそうそう! それだよそれ!』って熱くなるんですよね。僕も彼から学ぶところがあって面白いなと感じていて。“自分の可能性、こんなもんじゃないだろ”っていうハングリー精神に、前田くんが火をつけてくれています。本当に、一緒にやっていて楽しいです!」
師匠と慕う先輩声優・関 智一さんとのエピソードも!「関さんのアドリブは、本当に怖かった(笑)」
若い才能と仕事をすることで、自分も刺激をもらっているという木村さん。ところで、Domani編集部は取材前にこんな情報を聞いてしまいました。アフレコでは、木村さんのアドリブに前田さんが困らされる場面が少なくないとか。
「あははは! スケジュールの関係で別々でアフレコ収録するときがあるんですけど、僕が先に録る場合、前田くんのツッコミが来ないんで、とにかくボケ続けてしまうんですよね(笑)。とにかくボケまくっちゃうんです。そうすると、後からくる前田くんは、自分でやっておいてなんですけど、確かに気の毒だなと思うことがあります(笑)」
▲こちらの階段で撮影したカットは、WEB Domaniのみの掲載。レザーベストが効いたモノトーンスタイルにこのカジュアルな雰囲気がハマっています!
2005年、当時中学生で、『ドラえもん』のジャイアンという大きな役を引き継ぐことになった木村さん。同じ現場の先輩声優である関 智一さんには、同じようにアドリブで困らされた経験があるとか。その話を振ると、
「確かに10代、20代の頃は、関さんがスネ夫であまりにアドリブするもので、本当に困りました。そう考えるとそうですね、世代は引き継がれ、今は困らせる側に回りましたね!」
と感慨深そうな木村さん。
「『この場面はアドリブでお願いします』と言われて、関さんは『は~い』って、それだけなんです。“は~い”!? 打ち合わせとかしないの?って戸惑っていたら、関さんが話し始めて…『いや~困ったよ。だから僕はパパに売却しろって言ったんだよ』って言うんですよ。『ば、売却? 俺には難しくてわかんねぇな』って返すと『ジャイアンは株やらないの?』って(笑)。オンエアではうっすら聞こえてる程度の会話なんで、本当に自由で。絶対オンエアしないようなアドリブとかもいっぱいありましたね。思い出すと今でも笑えるな。ただ、当時の僕はそれが怖くて、怖くて…。頑張ってアドリブを返すんだけど、それが“うわ、今の俺の返し、めっちゃ面白くなかったな”と一人で落ち込んだりしましたね」
▲とは言いながら、「過去一番笑った関さんのアドリブはね…」と、師匠と慕う関さんのエピソードが止まらない木村さん。
「アドリブだけの話ではありませんが、今、キャリアを重ねて、後輩の世代ができて…。メンタル的にはまだまだ成長出来ていないので、おこがましいなという気持ちもありますが、師匠から受け継いだことをちょっとずつ次の世代に渡していけているのかな?と。アドリブだって、最初は怖かったんですけど、それがだんだん楽しみになってきましたし。…まあ、前田くんが楽しいと思っているかまた別の話ですけど(笑)、演技の醍醐味だとも思うので、前田くんともどんどん掛けあっていきたいですね。『仮面ライダー』は台本にないセリフも多い。声優の性分なのか、画面でバイスが動いているとどうしても声を入れたくなるので、とにかくたっぷり入れさせてもらって、あとはいらないものはどうぞ省いてください!という感じでやっていますね」
そんな木村さんのアドリブも楽しめる!? 映画『仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ』は現在公開中。年末年始のこのチャンスに、ぜひ劇場に足を運んでみてください!
★木村 昴さんのインタビュー記事はVol.03に続きます!
映画『仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ』全国公開中!
現在放送中の仮面ライダー生誕50周年記念作品「仮面ライダーリバイス」を中心に、今までのすべてをビヨンド(超越)した予測不能な物語。2021年放送の『仮面ライダーリバイス』からは仮面ライダーリバイと仮面ライダーバイスが、『仮面ライダー』からは初代が登場するほか、2071年からやってきた謎のライダーが登場する。
出演:前田拳太郎、木村 昴(声の出演)、内藤秀一郎、日向 亘、井本彩花、濱尾ノリタカ、浅倉 唯、関 隼汰、八条院蔵人、小松準弥、田邊和也、山口貴也、川津明日香、青木 瞭、生島勇輝、富樫慧士、岡 宏明、市川知宏、アンジェラ芽衣、庄野崎 謙、知念里奈、映美くらら、戸次重幸、古田新太、中尾明慶ほか
原作:石ノ森章太郎 脚本:毛利亘宏 監督:柴﨑貴行
音楽:中川幸太郎 山下康介 アクション監督:渡辺 淳 特撮監督:佛田 洋
主題歌:「Promise」Da-iCE
「ビヨンド・ジェネレーションズ」製作委員会 ©石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映
声優・俳優
木村 昴
きむら・すばる/1990年6月19日生まれ。2005年より国民的アニメ『ドラえもん』のジャイアン役を担当。2009年、『天才劇団バカバッカ』を旗揚げ。2019年、第13回声優アワードにて『ヒプノシスマイク』として歌唱賞を受賞。2020年10月から『おはスタ』(テレビ東京)のメインMCを務めている。
撮影/倉本ゴリ(PygmyCompany) スタイリスト/高山良昭 ヘア&メイク/原田琴実 構成/旧井菜月、福本絵里香