甲論乙駁
「甲論乙駁(こうろんおつばく)」の意味は、以下の通りです。
甲が論じると乙がそれに反対するというように、たがいにあれこれと論じ合うばかりで、議論の決着がつかないこと。(小学館『デジタル大辞泉』より)
「論」は「論じること」。「駁」は「反論する」という意味。「ああ言えば、こう言う」のような状態を表しています。
「毀誉褒貶」の対義語とは?
「毀誉褒貶」の対義語は「衆口一致」「満場一致」が挙げられます。
衆口一致
「衆口(しゅうこう)」は「世間の人々の意見」を表し、「一致」は「複数のものごとがぴったり同じになること」という意味。よって「衆口一致」とは、「世間の人々の意見がぴったり合うこと」を表します。
満場一致
「満場」は「その場所にいる全ての人」を表す言葉。「満場一致」とは、「その場所にいる全ての人の意見がぴったりと合うこと」という意味で用います。
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「毀誉褒貶」を英語で表現すると?
「毀誉褒貶」を英語でいうならば、「praise or censure」と表すことができるでしょう。
「praise」は「賞賛する」、「censure」は「非難する」という意味。さらに「〜に関心がない」ということを表す「indifferent to〜」を用いて「indifferent to praise or censure」とすることで、「毀誉褒貶を顧みない」を表現することができます。
(例)She always indifferent to praise or censure.(彼女は常に毀誉褒貶を顧みない)
最後に
世の中には様々な人がおり、その考え方や意見は十人十色。同じ物事でも良い評価をする人やそうでない人がいるでしょう。そのようなことを表す、「毀誉褒貶」という言葉を解説しました。特にSNSが盛んな現在、思わぬ方向から批評を受けることもあるかもしれません。しかし、全ての人から好かれたり、良い評価をされるのは難しいこと。時には周囲からの評価を気にしすぎないことも必要です。
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