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2022.02.16

【巧言令色】とはどういう意味?|今さら聞けない四字熟語

「巧言令色」とは、口先だけでうまいことを言い、表情を取り繕うことです。論語に出てくる孔子の言葉が由来となっています。この記事では、「巧言令色」の内容や語源、正しい使用方法がわかる例文などをご紹介し、類語や対義語もお伝えします。

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「巧言令色」とはうわべだけ愛想良くすること

「巧言令色」は「こうげんれいしょく」と読みます。調子のいいことを言い、うわべだけ愛想良くする様子、または人に媚びを売るといった様子を表します。「巧言」は口先だけがうまく、内心は異なるという意味合いです。「令色」は取り繕った顔色という意味になります。

【巧言令色】
言葉を飾り、心にもなく顔つきを和らげて、人にこびへつらうこと。

(引用〈小学舘 デジタル大辞泉〉より)

巧言令色

「巧言令色」は中国の古典である『論語』に出てくる「巧言令色鮮し仁」という孔子の言葉が由来です。「巧言令色」の意味を詳しく見ていきましょう。

論語の「巧言令色鮮し仁」が語源

「巧言令色」は「巧言令色鮮し仁(こうげんれいしょくすくなしじん)」という、孔子の言葉が由来となっています。中国の古典であり、儒教の経典とされる「論語」に出てくるもので、孔子が弟子に語った言葉です。

「鮮し(すくなし)」とは滅多にないという意味で、「少なし」と同じと考えて問題ありません。

「仁(じん)」とは他人への思いやりを表し、「巧言令色鮮し仁」は巧みな言葉を使って人に愛想良くする人には、誠実で思いやりのある心が少ないという意味です。

格言・ことわざとして使われる

「巧言令色」は「巧言令色鮮し仁」の形でことわざとして使われることが多く、戒めるための格言としても使われます。

「巧言令色」の「巧」は「巧い(うまい)」という使い方をし、技術が優れているという意味です。「巧言」で「うまい言い回しの言葉」という意味になり、言い回しの技術という意味が強調され、言い回しだけはうまく、心の伴わない言葉を表すようになっています。

「令色」の「令」は「良い」という意味があり、「色」は「顔の表情」という意味です。そのため、「令色」は本来、「良い表情」を表します。

「巧言令色」は一見すると良い意味の漢字で構成されていますが、媚びへつらうというネガティブな意味の言葉であるため、使用する際は注意しなければななりません。

「巧言令色」の例文

「巧言令色」を日常会話で使うことはあまり多くありませんが、例文で見ることで言葉の意味をつかむことができます。いくつか紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

巧言令色

・彼はいつも人を褒めるがあまり心がこもってなく、【巧言令色】といえる。
・あの営業マンの【巧言令色】に騙されてはいけない。本質を見抜くべきだ。
・出世するためには、ある程度の【巧言令色】も必要である。

「巧言令色」の類語

「巧言令色」にはさまざまな類語があります。表面的には魅力的に聞こえることを意味する「美辞麗句」や、口先だけで中身が伴わないという意味を持つ「舌先三寸」などもその一部です。

相手に調子を合わせて媚びへつらうという意味の「同而不和」も、「巧言令色」の類語といえるでしょう。ここでは、「巧言令色」とよく似た言葉についてご紹介します。

巧言令色

【類語1】美辞麗句(びじれいく)

「美辞麗句」は、巧妙に美しく飾った言葉という意味です。うわべだけ飾った言葉で、真実味がありません。

「辞」は言葉のことで、「麗句」は美しい語句という意味です。「美辞麗句」という言葉だけ見るとただ美しい言葉というようにも見えますが、表面的で中身がないというネガティブな意味合いで使われます。

表に現れているものと真意は違うという意味で、「巧言令色」の類語といえるでしょう。

【類語2】舌先三寸(したさきさんずん)

「舌先三寸」とは、うわべだけのうまい言葉で、中身が伴っていないという意味です。「口先三寸」という間違った使い方をされることが多いため、注意しましょう。

「三寸」とは長さの単位で、一寸は約3.03センチです。「三寸」は約10センチほどで、通常よりも長めの舌ということになります。

「舌の長い人はおしゃべりで、調子の良いことを言うが中身がない」というのが言葉の由来です。口先だけという意味の「巧言令色」とほぼ同じ意味合いになります。

【類語3】同而不和(どうじふわ)

「同而不和」は、相手に媚びへつらって調子を合わせているが、中身が伴っていないためすぐに仲が悪くなるという意味です。

「巧言令色」と同じく論語に出てくる孔子の言葉で、「君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず」という言葉が由来となっています。「人格のある者は人と協調はしても振り回されることはない、そうでない者は人に振り回される」という意味合いです。

「媚びへつらう」という点が、「巧言令色」と共通しています。

「巧言令色」の対義語

巧言令色」には対義語もあります。「質実剛健」や「剛毅木訥」などです。「質実剛健」は飾り気がなく、中身が充実しているという意味で、うわべだけの「巧言令色」の対義語になります。

「剛毅木訥」は「巧言令色」と同じく論語を出典とし、「巧言令色」と対になっている言葉です。

巧言令色

対義語について知ることで、「巧言令色」の意味がさらによく理解できるでしょう。2つの対義語についてご紹介します。

【対義語1】質実剛健(しつじつごうけん)

「質実剛健」とは、心身ともに強くたくましい様子を表します。「質実」は飾り気がなくまじめであることを表し、「剛健」は体が健康で心も強いという意味です。褒め言葉として使われることが多い言葉でもあります。

「巧言令色」は言葉や態度を飾って相手に取り入るという意味であるのに対し、飾り気がなく真面目な「質実剛健」は対義語といえるでしょう。

【対義語2】剛毅木訥(ごうきぼくとつ)

「剛毅木訥」とは、心に強い意志を持ち、素朴で飾らないという意味です。

「巧言令色」と同じ論語に出てくる言葉で、「巧言令色鮮し仁」に対する言葉として「剛毅木訥、仁に近し」という表現がされています。「巧言令色」は思いやりのある心がないが、「剛毅木訥」であれば思いやりのある人といえるといった意味合いです。

「巧言令色」とセットで覚えておくとよいでしょう。

「巧言令色」の意味は正しく覚えよう

「巧言令色」は言葉の組み合わせだけ見ると良い言葉のようにも見えますが、うわべを取り繕って調子のいいことを言うという否定的な意味合いで使われます。間違って使わないよう、十分注意しましょう。

巧言令色

四字熟語の類語や反対語も多く、合わせて覚えておけば適切な場面で使い分けができます。例文も参考に、「巧言令色」を正しく覚えてください。

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写真・イラスト/(C) shutterstock.com

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