深慮遠謀(しんりょえんぼう)
「深慮遠謀」とは、遠い未来のことまで深く考えてから計画をすることを指す言葉です。さまざまな可能性を想定し、考え得るリスクに対して適切な対処策を講じてから行動するという意味もあるので、ビジネスの中でも使われることがあります。例えば次のように使ってみましょう。
例文
・軽率に引き受けるものではない。深慮遠謀して、きちんと対策を立ててから契約に進むことが必要だよ。
・彼はいつも深慮遠謀で、本当のところ何を考えているかは誰にもわからない。
しんぼう‐えんりょ〔‐ヱンリヨ〕【深謀遠慮】
《賈誼かぎ「過秦論」上から》遠い将来のことまで考えて周到にはかりごとを立てること。深慮遠謀。
(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
沈思黙考(ちんしもっこう)
「沈思黙考」とは、黙って物事を深く考えるという意味の言葉です。メールなどの書き言葉として使われる傾向にあります。例文を見て、ニュアンスを探ってみましょう。
例文
・話し合うことで問題を解決できることもあるけれど、今回は各自が沈思黙考するほうが良いと思います。
・彼女はそれから2時間もの間、沈思黙考した。何かとんでもなく素晴らしいアイデアが浮かんだのではないだろうか。
ちんし‐もっこう〔‐モクカウ〕【沈思黙考】
[名](スル)沈黙して深く考えること。
(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
【目次】
「猪突猛進」の英語表現
「猪突猛進」の英語表現をご紹介します。
rush recklessly
「猪突猛進」を英語で表現したい時には、突進するという意味の「rush」と無謀な、向こうみずなという意味の「recklessly」を組み合わせます。また、recklesslyは「headlong」に置き換えて「make a headlong rush」としても良いでしょう。
rushの意味
自〔経路表現を伴って〕〈人が〉突進する(解説的語義)
(…に)速く[勢いよく]走る,急ぐ,急行する;〈液体・空気などが〉勢いよく流れる(out)
〈人に〉(…を)急がせる≪into,to≫,〈人などを〉急がせて(…)させる≪to do≫;自〈人が〉大急ぎで(…に)突き進む,あわてて(…)する≪into,to≫
〈引用(小学館 プログレッシブ英和中辞典)より〉recklessの意味
[形](行為の悪影響・危険性を)気にかけない,(…に)むとんちゃくな≪of≫;むちゃな,無鉄砲[無謀]な
〈引用(小学館 プログレッシブ英和中辞典)より〉headlongの意味
[副]
1 頭を先にして
2 向こう見ずに
〈引用(小学館 プログレッシブ英和中辞典)より〉
foolhardy
foolhardyは「向こう見ずな」「むちゃな」「無謀な」という意味を持つ英単語です。後先考えずに突っ走る様子を表したいなら、foolhardyを使うと良いでしょう。
foolhardyの意味
[形](-har・di・er;-har・di・est)向こう見ずな,むちゃな,無謀な
〈引用(小学館 プログレッシブ英和中辞典)より〉
まとめ
「猪突猛進」には、一生懸命に何かに突き進むというポジティブな意味もありますが、一生懸命になるあまり周りが見えていないというネガティブな意味を持つことも。また、「猪突猛進」には類語や対義語が多数あります。それぞれの意味を正確に理解して、普段の会話に取り入れていきましょう。
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