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LIFESTYLE 四字熟語

2024.07.11

「猪突猛進」とは?意味や例文と類語・対義語を解説

「猪突猛進」とは、目標に向かって突き進むことや、そのような性格を表す言葉です。脇目もふらずに一生懸命に取り組むというポジティブな意味だけでなく、後先を考えないというネガティブな意味でも使われます。詳しい意味や類語について見ていきましょう。

「猪突猛進」とはまっすぐに突き進むこと

「猪突猛進(ちょとつもうしん)」とは、イノシシが勢いよく突進していくようにまっすぐに突き進むことを指す言葉です。また、まっすぐに突き進む性格のことも「猪突猛進」と表現することもあります。なお、イノシシのようにまっすぐに突き進むことを、単に「猪突(ちょとつ)」というケースも少なくありません。「猪突する」と動詞として使うこともあるので、覚えておきましょう。

【猪突猛進】ちょとつもうしん
周囲の人のことや状況を考えずに、一つのことに向かって猛烈な勢いで突き進むこと。「―して敵の策にはまる」

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

ポジティブな意味で使われるケース

「猪突猛進」という言葉は、ポジティブな意味でもネガティブな意味でも使われます。まずはポジティブな意味から見ていきましょう。

例文

・彼女は日本の大学に行かずに、海外の大学に進みたいらしい。目標を決めてからは脇目もふらず、勉強に猪突猛進している。
・彼の営業成績はダントツで部署1番だ。相手が気難しそうな人であっても、ひるまず猪突猛進するところが素晴らしい。

 

いずれの文章も、何か目標やターゲットを決めたら、脇目もふらずに一生懸命に進んでいく様子を示しています。このように一直線に進むことを好ましく感じているときも、「猪突猛進」の言葉で表現できるでしょう。

ネガティブな意味で使われるケース

「猪突猛進」という言葉は、ネガティブな意味でも使われます。次の例文からネガティブなニュアンスを感じ取ってみましょう。

例文

・彼は歌手を目指して猪突猛進しているが、朝から晩まで毎日歌声がうるさすぎる。
・彼女は猪突猛進な性格で、何かひとつを思い立つと周囲が見えなくなるようだ。

 

いずれの文章も、自分が目指すことに熱中するあまり、周囲の状況が見えなくなっていることを示しています。このように一直線に進むことで周りが見えなくなったときは、「猪突猛進」を使ってネガティブに表現できるでしょう。

実際のイノシシは「猪突猛進」しない?

「猪突猛進」という言葉が広まったことで、イノシシに「まっすぐに突き進む生き物」というイメージを抱いている方も多いでしょう。しかし、実際のところ、イノシシはゆっくりと歩くことも多く、常に「猪突猛進」しているわけではありません。猪突猛進」とは、猟師目線の言葉だと考えられています。猟師に狙われたイノシシは怒り、すさまじい勢いで猟師に向かって走ることがあるのです。周囲が穏やかに接すれば、イノシシも「猪突猛進」せずにゆったりと生活できるでしょう。

「猪突猛進」の類語と使い方

目的物に向かって良くも悪くもまっすぐに進むことを示す「猪突猛進」には、いくつか類語があります。主な類語としては、次の2つが挙げられるでしょう。それぞれの言葉はどのような意味なのか、「猪突猛進」とどのようにニュアンスが異なるのかを見ていきましょう。また、例文も紹介するので、使い方もぜひ覚えてください。

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一心不乱(いっしんふらん)

一心不乱」とは一つのことに集中して心を乱さない様子を示す言葉です。仏教用語でもあり、悟りを開くために仏の教えに集中し、精進することを示しています。例えば次のように使ってみましょう。

例文

・彼は志望校を決めてからは一心不乱に勉強している。この勢いならば、合格は間違いなしだ。
・行方不明になったネコを一心不乱に探している。早く見つかると良いのだが。

いっしん‐ふらん【一心不乱】
[名・形動]心を一つの事に集中して、他の事に気をとられないこと。また、そのさま。「一心不乱に祈る」「一心不乱に研究する」

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

一意専心(いちいせんしん)

一意専心」とは、一つのことに集中して、ほかのことには興味を示さないことを示す言葉です。「一心不乱」とよく似た意味ですが、あえて違いを挙げるとすると「一心不乱」はもともと仏教用語だったこと。仏教の教えのなかでは「悟りを開くためには、教えに集中して精進する覚悟が必要である」というニュアンスを含むことから、「一心不乱」のほうがより強い覚悟を含んだ言葉と言えそうです。例文からも違いを確認してみましょう。

例文
・本日付けで配属されました田中です。一意専心の気持ちで頑張ります。
・一意専心の思いで仕事に取り組めば、少しは成果が出るのではないだろうか。君を見ていると、雑念が多すぎて、まともに集中していないように思える。

いちい‐せんしん【一意専心】
(副詞的に用いて)わき目もふらず心を一つのことだけに注ぐこと。「一意専心環境問題に取り組む」

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

「猪突猛進」の対義語と使い方

「猪突猛進」は何かに向かって脇目もふらずに突進していく意味の言葉ですが、ゆっくりと考え、ゆっくりと進むことを示す対義語も少なくありません。そのなかでも次の2つの対義語は、日常会話でもしばしば使われます。それぞれの言葉の意味やニュアンス、また、具体的な使い方の例文を通して見ていきましょう。

考え事をする女性のイラスト

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