【周知徹底】はどんな意味？使用シーンや例文と英語表現までチェック

「周知徹底」の言い換え表現

「周知徹底」という言葉を使うと、どこか堅苦しいイメージを与えてしまう可能性があります。そのようなときには、以下にご紹介する2つの言い換え表現を活用してみてください。「隅々まで」というニュアンスは薄れますが、「周知徹底」よりもやわらかな雰囲気で伝えられるでしょう。

・ご案内します

「ご案内します」は、相手に詳しい情報や内容を知らせたり、場所や方向を示したりする際に使われます。ビジネスシーンで広く用いられる丁寧な表現ですが、単なる事実や情報を簡潔に伝えるときに使用するとやや不自然な印象を与えかねません。

・お知らせします

「お知らせします」は、相手に事実や情報を伝える際に使用される、シンプルで直接的な言い回しです。特別な敬意を強調するよりも、結果や状況などを正確かつ簡潔に内容を伝えたい場合に適しています。

「周知徹底」の英語表現は？

「周知徹底」の英語表現は、文脈やニュアンスによって使い分けることが重要です。単に情報を広く知らせるだけでなく「理解させて浸透させる」という意味の「徹底」という部分をどう表現するかがポイントとなります。

「Make sure everyone understands / ensure full understanding」

直訳すると「全員が理解していることを確認する/完全に理解していることを確認する」という意味になります。これは最も「周知徹底」のニュアンスに近い直接的な表現であり、単に伝えるだけでなく〝全員が内容を完全に理解している状態〟を強調します。

「Ensure everyone is fully aware of / make everyone fully aware」

こちらの直訳は「全員が十分に認識していることを確認する / 全員が十分に認識しているようにする」という意味です。「理解」よりも「認知」「認識」に焦点を当てた表現であり、情報が確実に伝わって全員がその存在や内容を十分に知っている状態を指します。

「周知徹底」に関するよくある質問

ここでは「周知徹底」に関してよくある質問とその回答を紹介していきます。

Q. ビジネスメールで「周知徹底」を依頼するときの例文は？

ビジネスメールで「周知徹底」を依頼する際、単に「周知徹底してください」と書くだけでは相手に意図が伝わりきらないことがあります。そのため「何を周知してほしいのか」「誰に周知してほしいのか」「どうなってほしいのか（最終的な状態）」を明確に伝えるようにしましょう。

Q. 「周知徹底を図る」の意味は？

「周知徹底を図る」には、情報や方針・ルールなどを単に「広く知らせる」だけでなく、「関係者全員が深く理解し、それに基づいて行動できるよう手を尽くす」という意味があります。具体的には、計画的な情報伝達や理解の促進、行動への反映などがニュアンスとして含まれます。

まとめ

今回は「周知徹底」という言葉について解説しました。言葉の意味を正しく理解することはもちろんですが、せっかく熟語を覚えるならば、類義語や言い換え表現も合わせて知っておくと役立ちますよ。

「周知徹底」はただ単なる情報共有にとどまらず、周知した内容の理解やそれによる行動の変容などを意味するケースが多いです。仕事中に「周知徹底」を依頼するなら、「最終的にどのレベルや目標を目指して、何を誰に周知するのか」を明確にしましょう。

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