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LIFESTYLE雑学

2022.02.10

日々の活力源は朝の過ごし方にあり!台湾の朝ごはんに宿るそのパワーとは?

台湾生活の中で私がいちばん衝撃と感銘を受けたのは何といっても “朝ごはん文化”。種類の豊富さ、グツグツモクモクが掻き立てる高揚感、そしてそれをお目当てにしてかしないでか朝早くからアクティブに活動する現地の人々。台湾という国が今のこの世の中でサバイバーとして経済活動を続けられている秘密はきっと「朝ごはん」にある、私にはそんな気がしてなりません。だから私も始めてみることにしました、朝ごはん屋さん。連載第93回目となる今回は、私が感じた「朝ごはんのパワー」について。

Text:
有田 千幸
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早起きが楽しみになる台湾の朝

前回は私が朝ごはん屋さんをはじめたきっかけについてお話ししました。

お店をやりたいと思った最初のきっかけは異国で口にした「お粥」と「豆腐乳」でしたが、その気持ちに拍車をかけたのは台湾で訪れた数々のローカル朝ごはん屋さん。

目移りしてしまうほど豊富な品数、リーズナブルな価格、食欲をそそる香ばしい匂い、適度にゆるいサービス、そして店と道路の境界線の曖昧さなんかも意外なほど心地よく、仕事前に朝ごはん屋さんに行くためだけによく同期と一緒に早起きをしたものです。

早いところは4時台から軒先でもくもく湯気が上がりはじめ、肉まんやらお粥やら麵線やら台湾式クレープの蛋餅 (Dàn bǐng) やらが徐々に店内カウンターに並び始めます。するとそれに惹かれるかのように散歩途中の老夫婦や夜勤明けらしきサラリーマンや早起き出社群がどこからともなく店に足を踏み入れ、

「已開了嗎? (もうやってる?)」
「有啊 你要什麼? (やってるよ、何にする?)」
「那一杯豆漿跟兩個菜包 再一個蘿蔔糕 豆漿幫我加一個蛋好嗎 (じゃぁ、豆乳ひとつと野菜まんふたつ、あと大根餅ひとつ。豆乳には卵入れてくれる?)」

そんな感じでお客さんと店員がフランクに会話を交わしながら営業開始。人気店だと夜が明けるころには長蛇の列になっていることも。

台湾人の人柄を表すかのようなルールに縛られない朝ごはん

そして個人的に感じたのは、台湾の朝ごはんは自由度が高いということ。

豆乳ひとつとっても甘いものもあれば甘くないものもあり、生卵の追加もOKだったりします。肉まんもあれば野菜まんもあるし、お粥や鹹豆漿 (おぼろ豆腐スープ) には揚げパンをつけたり、蛋餅 (Dàn bǐng) や蘿蔔糕 (Luóbo gāo) には「你吃辣嗎? (辛いのいける?)」と聞きながらラー油をかけてくれたり。

メニューの内容にしても、肉まんやお粥など朝ごはんらしいものもあれば、焼き餃子や小籠包や冷麺やニンニクと大腸がたっぷり入った麵線など、日本人からすれば「朝からこれを食べるの?」というようなものも。

何をいくつ頼んでどれと食べ合わせようがとにかく自由で、朝から解き放たれた気分!

私が勤めていた航空会社の台湾人CAたちは「誰かお腹を空かせている人がいたときのために」と多めに買ってきていた人も珍しくなく、台湾の人にとって朝ごはんとは1日の活力の源であり人と人を繋げるツールのようなものなんだと、現地で生活する中で私は何度もそう感じる場面に出会しました。

朝ごはんには夜飲みに出かける楽しさとはまたひと味違った高揚感があります。

日本でも朝ごはん文化がもっと広まれば「今日はいい日だった」と感じる機会も増えるのではないかと密かに期待しています。

【続】

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ライター

有田 千幸

外資系航空会社のCA、建築設計事務所の秘書・広報を経てライターに。ニュージーランド・台湾在住経験がある日・英・中の トリリンガル。環境を意識したシンプルな暮らしを心がけている。プライベートでは一児の母。ワインエキスパート。中医薬膳師。家庭薬膳アドバイザー。@chiyuki_arita_official

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